2016/08/03 のログ
ご案内:「ミレーの隠れ里」にレモンさんが現れました。
レモン > 街では正体を偽って過ごさなければならない毎日も、この同族たちの隠れ里では堂々と本来の姿をさらけ出せる。
生まれ故郷とは別の集落だが、ゆったりと流れる風の中を、同じくゆったりと歩むミレー族の少年の姿。
すれ違う同胞に挨拶をかわしながら夏の風を感じるお散歩の道。
感じる解放感は涼しい風や農村の風景からだけではないだろう。

――ここにはミレーの求める自由と安らぎがある。
――例え一時のものだとしても。
――例えかりそめのものだとしても。

帰るべき場所というものが自分にもあるのなら、きっとこんな光景が広がっているのだろう。

なんて。

レモン > 魔術の知識と技術を研鑽する者のはしくれとしては、こんなに優れた才能を持つ種族でありながら人間たちから隠れ暮らしているというのは少し不満な気もするけれど。
立ち上がり、団結すれば少しは今の状況を変えられるのかもしれないけれど。
同胞たちが迫害されてもなお、穏やかな暮らしを選んでしまうのはなぜだろう。

正体を隠してヒトと交わっているうち、考え方もずいぶんとヒト寄りになってしまったのかもしれない。

例えば同胞の隠れ住むこの里の情報を貴族に漏らしてしまえば…?
きっと褒美として大金を受け取ることだって出来るだろう。
(もちろん同胞を裏切る気はさらさらないけれど、その日の食事にありつけないような日にはどうしても頭をよぎってしまうのだ。人間に飼われる生き方が。)

ご案内:「ミレーの隠れ里」からレモンさんが去りました。