2016/06/12 のログ
ご案内:「ミレーの隠れ里」にヘクターさんが現れました。
ヘクター > 隠れ里の境界に張られた遮蔽結界。
一人の魔族がその前に立っている。

事前に放っていた僕から位置を聴きだしていた男はその結界を潰すことはせず、空間を歪ませることでなんなく結界の内側、つまり隠れ里への侵入に成功する。

「さて、これでこやつらにわしが入ったことは気付かれておらんじゃろう。 どれ、目ぼしい奴はかたっぱしから回収していくかの。
おい、仕事だ!」

里に入った男は左手を翳すと、人ひとりが通れるくらいの大きな穴が空間上に生じる。
そこから現れたのは皆兜で顔を隠した兵士達。
体格やたまに出てくる声から妙齢の女性の兵士であることはわかるだろう。
その中にはミレー族と思われる尻尾の生えた者も居る。

男に呼び出された女兵士たちは全部で10名。
号令一つで駆ける兵士達。

目的はただ一つ、男のお眼鏡になりそうなミレーの娘を捉えること。
突然の襲撃で混乱するミレー族に剣を突き付け、無力化した所を縄で捕える。

里の制圧は瞬く間に終わり、老若男女合わせて50名ほどのミレー族が男の目の前に並ばされる。

ヘクター > いきなり拘束され、連れて来られたミレー族。

分けもわからぬ状況で皆混乱していたが、数が揃うと強気になる者も出始める。

若い男性のミレー族が縄で縛られながらも強い声で抗議する。 早く解放しろと!

「…おい、こいつをどうにかしろ。」

それを心底疎ましそうに睨み付ける男。

意を察した兵士が1人、ミレー族の方へと近づく。
その瞬間、その場に伏すミレー族。

胸元には太いナイフが逆向きで突き刺さっていた。

「静かにせんと、次はお前らにも突き刺すからな。   くくくくくくく。」
ミレー族の泣き叫ぶ声を掻き消す様な笑い声をあげる男。

気を利かせた兵士が持ってきた椅子に腰かける。

「おい、早速連れてこい。」
男が声をあげると、兵士達が妙齢のミレーの女だけを選び男の前へと連れて行く。

ヘクター > 男の面前に並ばされたミレー族は5人。 どれもが街で見かけたら振り返りたくなるほどの美貌の持ち主である。
それ以外は歳やその他もろもろの理由で男の好みではないだろうとの判断から。

「この集落の規模ではこれ位かの。 おい、帰るぞ。」

男が立ち上がり、先程使った次元の穴へと入っていく。

僕の物たちも嫌がるミレー族の娘を連れ後へと続く。

やがて、穴が閉じられると残ったのは両手を縛られたミレー族のみ。

ご案内:「ミレーの隠れ里」からヘクターさんが去りました。