2016/05/05 のログ
タマモ > 力を注ぎ、意識をはっきりとさせれば、少女の主張は理解出来る内容となった。
だが、納得の出来るものでもなかった。

「気に入らぬだけで、消してしまうのはどうかと思うのじゃ。
今のエミリーの思考は、とても危険なものじゃろう、放置は出来ぬ」

自分だって、送り返したあの連中を良しとはしない。
きっと、あんな状況でなければ、己の手を下していただろう。
だが、その手を下す者が、この少女となると話が変わってくる。
…無駄な拘りだ。単純な考えで、平気で殺すような者にはしたくないという。
それが、普通の人間で無い者であろうとも。

「ストレスの発散ならば、妾が相手をしよう。
あのような連中を軽々と手にかけるより、十分な発散となるじゃろうからのぅ?」

ふわりと身を浮かせ、見えぬ壁の後ろに立つ。
見た目では、少女と向き合うような形だ。

エミリー > 「あんなの居なくなった方が良いよ、害獣を殺すのと一緒だよ?」

殺してしまった方が良い
そうすれば彼等のせいで涙を流す者は生まれない
さっさと殺してしまった方が世界の為にもなる

「嫌だよ、大好きなタマモちゃんとそんな事したくない…何でタマモちゃんはあんなのを庇うの?」

悲しい…なぜタマモは自分の邪魔をするんだろう
あんなゴミを片付ける邪魔をする理由がわからない
殺意を向ける相手はタマモではない、タマモが邪魔をするなら…

大人しく引き下がるしかできない

タマモ > 「そんなのは分かっておる、じゃが、その考え方がいかんと言うておる。
気に入らぬから排除では、この世界からどれだけの者を消さねばならん?
それに、そんな事をしていれば、そういった者達の標的になる事だってある、邪魔者としてのぅ?
…妾のエゴじゃ、お主にはそうなって欲しくはないのじゃ」

ただの賊ならば、少女に向かわせても良かっただろう。
だが、見た感じ、手馴れた様子が伺えた。
そういった手の者達の一部、という可能性がある。
だからこそ、あの連中の元に少女は送れなかった。

「別にあの連中を庇うつもりはない、こう思う者はよく居る事じゃろう。
自分は良くても、思う相手にはそうあって欲しく無い、とな?
わがままですまんのぅ?」

どうやら、少女は無理に連中へと向かう事はないようだ。
見えぬ壁を消して少女に近付けば、軽く謝罪の言葉を含めながら、ぽんっと頭に手を置いた。

エミリー > 「どうせ私は死なないもん、だからいいんだよ♪」

どうせ何をしても自分は死なない
死なないなら何をしようが最終的に自分が生き残る
自分らしくもない言葉がポロリと…思わず口元に手を当てる

「…タマモちゃんが心配してくれただけだからいいよ~♪」

頭を撫でられれば笑顔を浮かべる
こうしてしばらくタマモと一緒に居れば殺意も薄れていくことだろう

タマモ > 「エミリー、次にそれを言ったら本気で拳骨じゃぞ?」

少女の言葉に、わしゃわしゃと頭の手で髪を乱し、呟く。
…うん、実はそれを本当にやったら自分も痛い。
それでも、それは聞きたくない言葉だったから。

「まったく、心配し過ぎて胃に穴が開いてしまいそうじゃったぞ?」

やれやれ、といった感じに肩を竦める。
心配はするだろうが、そこまでなるかと言われれば…疑問だ。
笑顔を浮かべたならば、もう大丈夫か、ともう1度こちらから抱き締めてやった。

エミリー > 「…うん、拳骨は痛いもんね…♪」

らしくない事を言ってしまい見事に咎められた
タマモの拳骨…想像するだけで頭に穴が開きそう

「お腹に穴が開いたら…スライム食べると良いかも?」

ヌルヌルで胃が保護されるかもしれない
そんな訳はないという視線を浴びながら妙案を打ち出した表情
ギューッと抱き着きながら笑顔が浮かぶ
もう先程までの鬼気迫るような表情はない

タマモ > 「うむ、分かっておるならば、それで良い」

素直な返事に、満足して頷いた。
ちなみに、説教等の拳骨は普通の拳骨、下手をしたら自分の方が痛かったりする。
そんな事までも教えたりはしないが。

「………素直に胃薬でも飲むのじゃ。薬は嫌いじゃが」

その言葉を聞き、想像し、あっさりと別案を示した。
あんなもの、食べてなるものかといわんばかりに。
少女の表情からは、もう先程のような感じは消えた。
そうなれば、ふっと思い出してしまう事があった。

「さて、問題も解決したところで、次の問題を解決するとしようかのぅ?」

少女の笑顔を返すように、こちらも笑顔を向ける。
ただ、その目はよく見ると笑ってなかった。

エミリー > 「は~い♪」

知る由もないがタマモも手が痛くなるとしれば意地でも拳骨は回避するだろう
絶対である

「お薬かぁ…お薬は苦いのが多いからきら~い」

薬なんて何もいい事がない…とは言わないがせめて味をなくしてほしい
甘くとは言わないのでせめて無味に!

「次…?……あ…」

思考が発揮ししているのでようやく気付く
ボーっとしているときに会った瞬間から例のワードを連呼していた事に
抱き着く腕を離し急いで離れようとするが…

タマモ > なんだかんだで色々と終わった。
結果的には良かったのだと、言えるものになっただろうか?

さて、それはさて置き、やる事をやらなければならない。
言葉の意味に少女は気付いたか、その身を離そうとする。

「おや、別に逃げても構わぬが…許されぬでも良いのかのぅ?
ふふ…そうでないならば、大人しくする、出来るじゃろう?」

別に無理に追う必要はない。
離れるだろう少女を見詰めながら、こう言葉にしただけだ。
逃げるでも良し、大人しくなるならば、手を伸ばし捕まえるだろう。

エミリー > 「うー…タマモちゃんの意地悪…」

そんな事言われれば逃げられない
無情にも伸びる手につかまってしまう
嫌われるのは嫌だが怒られるのも嫌…板挟みになりながらどうしようか考える

「いっそタマモンを認めちゃう…とか?」

真面目な表情でそんなことを言い出した

タマモ > 「そんな事は、前から分かっておる事じゃろう?」

くすっと笑みを浮かべ、捕まえた少女を引き寄せる。
そんな少女から次に聞かされる言葉に、笑みが引き攣った。

「………さて、場所はあっちにしようかのぅ?」

もう問答無用だ、少女を捕らえたまま、場所を変えようかと歩き出した。

エミリー > 「いーやー、ゆーるーしーてー」

火に油を注いでしまった
何をされるかもうわからないのでジタバタしてみるが簡単に引きずられていく…

ご案内:「ミレーの隠れ里」からエミリーさんが去りました。
ご案内:「ミレーの隠れ里」からタマモさんが去りました。