2016/05/04 のログ
ご案内:「ミレーの隠れ里」にタマモさんが現れました。
タマモ > それは、いつものように目的も無い適当な散歩をしていた時だ。
今日は気紛れの九頭龍山脈、戻るのはいつでも出来る、深く深くまで突き進んでいた。
そんな中、不思議と破壊音やら叫び声やらが聞こえてきた。
いや、こんな奥に村か何かあったっけか?
そう思ってはいるのだが、耳にはその音が届いている。
さてはて、何事なのやら…そう思えば、好奇心が湧いてそちらへと向かった。

歩みを進めていけばわかる、木々の隙間から煙が上がっている。
声もはっきりとしたものになっている。
争い事とか面倒だ、とは思うのだけど、こんな場所に何があるのかも気になっていた。
もちろん、傾いたのは好奇心。
ふわりと地を蹴り身を舞わせ、その音の元へと飛び立った。

タマモ > 空から見れば、なるほど、よく分かる。
そう大きくはない村、その所々で建物が壊されたりしていた。
うん、誰がどう見ても襲われているんだろう、村が。

しかし、見ていて気に入らないところがある。
襲っているだろう連中は、一方的に攻撃をしたり捕獲をしたりしていた。
いやいや、逃げてるだけなんだから攻撃なんて必要ないんじゃないのか?そう思う。
まぁ、相手の目的が目的なのだから、要らない者は切り捨てるってのは仕方ない。
だけど、それを少女は知らない。

空から見下ろしたまま、どうしたものかと考える。
まだ村の者は残っているのだろう、襲撃者は村の隅々までまだ散っていた。
そして、中央辺りの広場っぽいところに、なんか馬車みたいなのが停まっている。
多分、あそこに捕らえた者でも入れてるんだろうな、とはなんとなく分かった。

ご案内:「ミレーの隠れ里」にエミリーさんが現れました。
タマモ > 「…?おや、あれは…」

目を凝らして見てみて、そこで初めて気が付いた。
襲われているのは、人間っぽいがその頭とお尻に特徴的なあれが…ミレー族じゃないか、と。
そういえば、ミレー族が住んでるところってのは考えた事がなかった。
少し考えれば分かる事だ、見付かったら奴隷やら何やら、少なくとも良い生活は送ってない。
こうしてミレー族の村やら作って、細々と暮らしているのが一番なのだと。

ふむ、ならば助けるべきだろうか…?
そういった考えに至れば、ゆらっと空に浮いていた少女の身が揺れる。
そのまま村の中央の広場っぽいところへと落下して…ふわりと音も無く着地した。

エミリー > 「待ってー....はーやーいー....」

匂いを追って駆ける狼の後方に付いていく
タマモンことタマモの匂いを追わせてみれば一心不乱に
森の奥へ奥へ進み始めた狼に足では追いつけないと魔術で浮かびながら食らいつく...が

「もう、限界....うぷ...」

吐き気をこらえながら狼と共に襲われる村、その広場の方へ
程なくして視界に見知った姿が移れば嬉しそうに....口元を抑えながら笑顔を浮かべる

タマモ > 襲撃者…ミレー族を捕らえようと集まっていた人間達、その者達から見ればいきなり少女が現れたように見える。
見た目はミレー族に近いが、連中の中には少々腕の立つ者も居たようだ。
その姿を見れば、一部の者達が無言で構えを取る。
構えを取る者達を見れば、その他の者達もただ事ではないと、こちらに警戒を向けだした。
いやはや、面倒な事である。

「ほほぅ…珍しい、妾にこうも気を向ける者が居るとはのぅ?
まぁ、どちらにせよお主等を相手にするとは変わらぬが…
………ん?」

のんびりとした動作で袖から扇子を取り出しているところで、その構える者達の隙間から見覚えのある少女の姿が見えた。
一応は手にした扇子を広げながら、まじまじとそちらを改めて見る。
…うん、やっぱり見覚えのある少女だ。
なんというか、なんという状況で来ているんだあの女子は、そう思わずにはいられなかった。

もちろん、まだ探っていた一部の者達は広場へと駆けていく少女を見付け、それを追ってきたりもしている。
気が付いてみれば、お互いになんか囲まれているようになっていた…うん、本当にこれってどういう事?な感じだ。

エミリー > 「ぅ....タマモちゃん、発見ー..♪ぅ...」

グッタリとしながら近付いて行く
タマモ以外も色々と居るがどうでもいい
アンデッドと化した狼は周囲を血に濡れた瞳で睨んでいる

「ぎ、ぎぼちわるい....タマモンたすけてー...」

周囲を気にせずタマモに抱き着く
周囲の空気とは非常にミスマッチ
しかしそのミスマッチの塊が引き連れる狼だけは周囲に殺気を撒き散らしているのだが

タマモ > 相手に対した構えを取るのも忘れ、少女を眺めていた。
狼の勢いに圧され、道を作ったその場所を少女は通り抜け、抱き付いてきた。
まぁ、当然だが少女を抱き留める訳で。

「いや、すまぬが、まずは今の状況を………もう良い、面倒じゃ。
『お主等、そのまま何もせずに帰るが良い。
お主等はその後、二度とこの村には近付けぬじゃろう』」

少女を抱き締めたまま、考えて、考えて…結果、声を高々に力ある声を村の中へと響き渡らせた。
その途端、囲っていた者達は構えを解き、襲っていた人間達はその動きを止めた。
操り人形のようにふらふらと、もう何も見えぬ、何も感じぬかのように、歩いて村を立ち去っていく。
…残されたミレー族達は、状況を理解する事も出来ず、それでも助かったのだが、各々複雑そうな表情を浮かべていた。
とりあえず、この少女達によって助けられたのだと、そう思っている事だろう。

「…して、なんで気持ち悪くて、何を妾に助けよと言うのかのぅ?」

ミレー族達の説明よりも、まずは少女に問うてみた。

エミリー > 「んーとねぇ...このままギューッとさせて...♪」

疲れて吐きそうなだけなのでこうして抱き着いているだけでかなり回復してきている
周りも気にせず頭をこすりつけて抱き着いたまま嬉しそうに
去っていく彼等を警戒し見送る狼は今のところおすわりで待機中

「あ、そ~言えばここって....どこ?」

首を傾げる
今更だがここまでは狼をただ追いかけてきただけで他は何も考えていたわけではない
周りを改めて見回し....そこかしこにミレー族に目を輝かせはじめだす

タマモ > 「それだけで良いのか?まぁ、それで良いならば構わぬのじゃが…」

面倒事を片手間に終わらせ、少女の言葉のままに抱き付かせておいた。
嬉しそうな様子に、ぽむぽむと頭を撫でておく。

「エミリー、お主は知っていて来た訳ではないのじゃな…?
まぁ、多分、ミレー族が住んでおる村じゃろうが…妾にもよぅ分からん」

自分とて、たまたまこうして来ただけだ。はっきりと分かっていない。
少女に問われ、少し考えて…思ったままを答えた。
周りを見回し、目に入るミレー族に目を輝かせているようだが…なんでなのかは分かってない。

何とも話しかけ辛そうな雰囲気だったか、馬車に入れられていた者を出したり、怪我した者達の治療をしていたり、ミレー族の者達は色々としていた。
二人の意識がやっと自分達に向いたと分かれば、やっと代表の者らしきミレー族が礼を述べてくる。

まぁ、礼を言われるのはどうしても慣れない、礼などいらぬとひらひら手を振って返す訳だが。

エミリー > 「いいのー、それで元気いっぱーい♪」

抱き着いたまま馬車から開放したり治療したりを見て回る
あっちにモフモフこっちにモフモフ....ここは天国?

「みんな可愛くてかっこいー♪
タマモンみたいな子がたくさんだねー♪」

ここに来てようやくさっきの去って行った人達は何だったんだろう?と思い始める
意図せず危機を脱したのだが...
今はこうしてタマモのモフモフを楽しむ方が重要なので気にしない

ご案内:「ミレーの隠れ里」にエミリーさんが現れました。
ご案内:「ミレーの隠れ里」にエミリーさんが現れました。
ご案内:「ミレーの隠れ里」にエミリーさんが現れました。
タマモ > 「おやおや、これだけで元気になるとは便利じゃのぅ?」

頭を撫でたまま、見回す少女の視線を追って見遣る。
…ミレー族が珍しいのか、それとも他の事を考えているのか、今は分からない。

「むむむ…まぁ、そう言われて悪いきもせんが…あれじゃのぅ…」

自分みたいな子、まぁ、確かに耳と尻尾が生えているのだ、そう見えるだろう。
だが、同じように見られるのは、それはそれで複雑だ。
難しそうな表情を浮かべ、小さく唸る。

とりあえず、今更もうあの人間達はどうでもいい。
いつまでも離れそうもない少女に抱き付かれたまま、ミレー族の者達には、こちらは気にせずとも良い、と伝えておく。
それに頷けば、これから色々とやらねばならぬ事へと向けて動き出していった。
まぁ、多くなくとも殺された者も居る、壊れた建物もある、復興やら大変そうだが…それは自分には関係ない。
あの者達が頑張る事だろう。

ご案内:「ミレーの隠れ里」にエミリーさんが現れました。
ご案内:「ミレーの隠れ里」にエミリーさんが現れました。
ご案内:「ミレーの隠れ里」にエミリーさんが現れました。
ご案内:「ミレーの隠れ里」にエミリーさんが現れました。
ご案内:「ミレーの隠れ里」にエミリーさんが現れました。
ご案内:「ミレーの隠れ里」にエミリーさんが現れました。
ご案内:「ミレーの隠れ里」にエミリーさんが現れました。
ご案内:「ミレーの隠れ里」にエミリーさんが現れました。
ご案内:「ミレーの隠れ里」にエミリーさんが現れました。
ご案内:「ミレーの隠れ里」にエミリーさんが現れました。
ご案内:「ミレーの隠れ里」にエミリーさんが現れました。
エミリー > 「えへへータマモンのおかげだよー♪」

周囲の皆も良いがやっぱり一番は腕の中のタマモのみ
抱きついたまま意地でも離れない

「んー?」

微妙そうな表情に首を傾げる
何か気に障ったかな?と

そしてミレー族の面々を見やり...涙を流す者が眼に映る
思わずタマモに抱きつく手に力が篭もる
まだ小さい子供がどうしようもない理不尽のせいで泣いている
それを見ているだけでよく分からない感情が湧き上がり...

「あれ...どうしたんだろ?」

いつの間にか流れていた自分の涙を手で拭いそれを不思議そうに見つめる

ご案内:「ミレーの隠れ里」からエミリーさんが去りました。
ご案内:「ミレーの隠れ里」にエミリーさんが現れました。
タマモ > 「そうかそうか、それは良かったのぅ?
一つ重要な事を忘れておるようじゃが…それは後で教えてやろう」

その手は、気が済むまで撫でている事だろう。
うん、ひとつふたつ前の少女の言葉から、物凄く引っ掛かる事が自分にはあった。
今はまだ、止めておこう、後々で思い知らせてやろうと思って。

自分を見詰め、少女は不思議そうに首を傾げた。
少女の思った事は、ある意味で当たっているが、それは今の態度には関係ない。
ふと、ミレー族へと視線を向けていた少女の瞳から涙が零れる。
自分はまだ何も泣かせるような事をしていない。
それ以外の何か…そう思えば、少女の視線の先を改めてみる。
…ミレー族の子供、この村で起こった事を考えれば、泣くぐらいしか出来ないか。
まぁ、悔しいのか、悲しいのか、または、そのどちらもか。

自分は難しい事は苦手だ。こうなった相手に、自分がどうすれば良いのかなんて分からない。
ただ、こうして見ているしか出来ないのだ。

エミリー > 「重要…?」

こてんと首をかしげる
どうやら自分の犯したミスに本気で気づいていない様子

「…タマモン、ちょっと遊んでくるね…♪」

楽し気にしかしいつもより暗い声音でそう呟きホールドする腕を離す
ふらりと歩き出し狼と共に森の中、先程男達が去って行った方へ歩き始める

何でそちらに向かうのかはよく分からない
けれどもこのまま流れに身を任せればこの胸のモヤモヤも消える気がする

タマモ > 自分の言葉に首を傾げた、やっぱり分かってない。
この件に関しては、今は…今だけは見逃しておく。

「………エミリー、連中の元に行くのならば、止めておくが良い」

身を離し、その足を人間達が消えた方角へと向ける少女に制止をかけた。
自分の勘が伝えている、少女をあの方向に向かわせるな、と。
それでも向かおうとするならば、見えぬ壁が少女を阻むだろう。

エミリー > 「んー…なんでぇ?
ちょっと遊んでくるだけだよぉ?」

壁に阻まれ…と言うよりもぶつかり止まる
ガリガリと爪を立てて壁を掻きながら不思議そうな表情で尋ねる

「何だかここがチクチクするの…だからスッキリしたいんだ~♪
だからねタマモン…通して?」

やめておけと言われても行きたくて仕方がない
早く行ってスッキリしたい…モヤモヤを抱えたままだとスッキリしない
突き動かされるように壁に向かって爪を立てる

タマモ > 「さて、なんでじゃろうな?
…妾の納得のゆく答えを聞かせてくれるならば、通すやもしれん。
それが出来ぬならば、通せぬ」

はっきりとはしない、だが、この状況であの者達の元へ向かう理由なんてものは一つしか浮かばない。
しかし、なぜこの少女がそんな事をしようとしているのかが、分からない。
ミレー族に、この少女がそこまで深い関係があるとは思えないのだ。

「残念じゃが、そんな説明では納得出来ん。
説明をし易くしてやろう、それで出来なければ…諦めよ」

見えぬ壁に、なおも突き破り進もうとする少女。
異変にこちらを見るミレー族に、気にするな、と手を振っておく。
次いで、その揺れる手は少女へと差し向けられ、力を流す。
いつもの、少女の体を生ある者に近付ける力だ。
血の通わぬ体に、通わせるような力を与え、その思考をはっきりとさせていくだろう。

エミリー > 「んー…スッキリしたいの♪」

モヤモヤを解消したい
彼等を消せばきっとスッキリできる
にしても…何でタマモ邪魔をするんだろう?

「…ねぇタマモちゃん、これどけて?
私、ちょっとストレス発散するだけだよ。
きっとあんな連中は居るだけで周りに迷惑をかけるんだから消えた方が幸せだよ♪」

思考がはっきりすれば感情もハッキリする
明確な殺意…殺意は良くない
早く発散しないと日々気持ちよく過ごせない
明日からも幸せに過ごせる為には彼等には消えてもらわないと