2020/06/03 のログ
ご案内:「◆城塞都市「アスピダ」2(イベント開催中)」にティクスさんが現れました。
ティクス > 結局。得た情報がきちんと、上の者達に伝わったのか。良く分からない。
盗賊同士の間では、話半分で済まされた気もするし…寧ろ少女が被った陵辱の方に、興味を示されていたかもしれず。
そもそも、少女自身。具体的に、深い所まで探り当てた訳ではないのだから。仕方がないのだろう。

取り敢えず。報告する事が出来たのは。
ゾス村の王国兵が、ミレー族等を捕らえ、王都へ送っていた事。
帰って来ない同族の団員も、それに巻き込まれたかもしれない事。
…王国貴族達直々の。肝いりのお達しであるらしい事。
単純な労役、慰労の為の奴隷ではなく。別の意味合いが有るらしい事。

其処まで。後から振り返ってみると…矢張り。我ながら、半端な情報だった。
どうにか粘って、もっと探る事が出来無かったか。そう悔いないでもないものの。
後の祭。仕方ない。

かくして。漸く、本拠の城塞に戻る事が出来た後。心身共に限界を超えてぶっ倒れ。
ようやく復帰したところで…再び。見張りにつく事にした。
正直、砦の性奴隷もかくや、という有り様で戻って来た事を…散々からかわれたり。自分にもヤらせろだの言われるよりは。
単身でこうしていられる方が。ずっと楽。

「………………今日は。来る、のかな…」

この時間まで、王国側に動きはないが。
夜討ち朝駆けは戦の基本。いつ、攻撃が有ってもおかしくない。
砦の外を、城壁の上から見下ろして。警戒中。

ティクス > ――やがて。
ほぅと小さな息を吐き、城壁の上から姿を消す。
外から、下からは窺い知れないが。恐らくは砦の内側から、誰かに呼ばれたのだろう。

それが、兵士としての用件なのか。盗賊としての仕事なのか。
奴隷として、女としての役割なのか。
知るのは、当人と、声を届けた何者かだけなのだろう。

ご案内:「◆城塞都市「アスピダ」2(イベント開催中)」からティクスさんが去りました。