2020/05/15 のログ
アマーリエ > 近く――現状、問題となっている状態都市の防壁を打ち破る手段が用意されるかもしれない、という話は聞く。
だが、それが絶対の手段であるという保証は今のところない。試さねばわからないということだ。
恐らく、そのために人が死ぬだろう。敵が死ぬのは当然だ。だが、味方の損害をどれだけ見積もるべきなのだろう?

「今のことといい、後のことといい……面倒なものね。早々に終わらせてしまいたいけど」

此方も此方で、何か方策を検討し、講ずるべきなのだろうか。
しかし、そうしたところで貴族院から許可が得るかどうかが怪しい。
事後承諾で片付けるとして、その後の突き上げが生じることなのだろうか。考えるだに、面倒しい。

「私も物見ついでに戻るわ。後は、頼むわ。
 厳命はしているけど――決して無理はしないこと。宜しくね?」

上空の偵察は難しくとも、結界から視認できる限りで何か拾えるものがあるかもしれない。
そう思い、己の竜の傍に寄ろう。白く美しい鱗の竜体を撫で、その背の鞍に昇って跨れば竜を舞い上がらせよう。
弾かれたかの如き勢いで一直線に飛ぶ先は、砦の上空。
侵入防止の障壁と竜と己の魔力で紡ぐ結界が擦れ合い、火花を散らす様を認めながら強行偵察をついでに行って自陣へと戻るとしよう――。

ご案内:「◆城塞都市「アスピダ」2(イベント開催中)」からアマーリエさんが去りました。