2020/05/04 のログ
ギュンター・ホーレルヴァッハ > 尤も、眺める資料の大半は搬入する物のリストばかり。
アスピダ近郊の陣地から持ち出す物は驚く程少ない。

「捕虜も今一つ。物資は奪われてばかり。なんとまあ採算の合わない戦だ。まさか魔族との戦争の方が幾分マシだなどと思う日が来るとはな」

本陣に近い此の場所ですら、護衛の数は少数。それだけ王国軍が本腰を入れているという証かも知れないが――

「…いや、単に嫌われているだけかも知れないな」

戦場を訪れる政商紛いの貴族。まして己の様な子供では、現場に指揮官達もさぞ煙たい事だろう。
だから護衛も少ないのだろうか、と小さく苦笑しながら王都へ搬送する捕虜のリストを眺めていた。
付加価値のありそうな者は此方で買い取る予定だが、そもそも捕虜の数が余りいない事を考えると目ぼしいものがあるとは期待していなかったり。

ギュンター・ホーレルヴァッハ > 再び小屋に近付く足音と共に、少年の束の間の休息は終わる事となる――
ご案内:「◆城塞都市「アスピダ」2(イベント開催中)」からギュンター・ホーレルヴァッハさんが去りました。