2020/04/28 のログ
ご案内:「◆城塞都市「アスピダ」2(イベント開催中)」にティクスさんが現れました。
ティクス > 再び城塞都市内部。散策のような足取りで、生活区域を歩く。
取り残された住人達の様子見と。その中に紛れ込んだ間者が居ないかを探る為。
…今、砦の外に出ていない理由は二つ。

一つは、本格的に「騎士」達が出撃し。根っからの盗賊達よりも遙かに。大きな戦果を上げている為。
この状況だと、下手に援護しようものなら、逆に邪魔となる場合も有るのだから。

もう一つは個人的な理由。先日の偵察の際、敵傭兵の手に落ち…戻るまでに色々有った為。
「むざむざ戻って来るとは思わなかった」だの。「股を開いて命乞いしたのだろう」だの…
散々詰られた挙げ句。敵に通じられては堪らないと、内勤に回された。

……別に。出られない事自体に文句はない。外でも、中でも。仕事は仕事。
この目を以て敵を見付ける。それは変わらないのだから。
面倒な事が有るとすれば。騎士達ならともあれ、噂を聞きつけた同じ団員にでも見つかれば。
罰だの仕込み直しだのといった名目で、抱かれ犯され、仕事が滞ってしまう事位だろうか。

ティクス > 街中は……変わらない。
相変わらず。古参の盗賊達が弱者に対し、搾取や暴虐、陵辱を行い。
それをかつて騎士団員と呼ばれた者達が、時に諫め、時に制止する。
逃げる事の侭成らなかった住人達は、眼差しに虚ろを宿して、強いられた労役や性的奉仕に従事しており。
此処に来れば救われると思っていたミレー族達が、騙されたという憤りを、暴力でねじ伏せられる。
そして。そういった弱者や敗者は今まで通り。増えこそすれ、減る事はなく。

大きな変化が有ったのは、砦の外、戦場ばかり。

いや。中にはこの砦の、ずっと奥深い所でも。何かが起きているのではないか、そう嘯く者も居るらしいが。

「……分からない、かな…」

(それはきっと。普通の人間には、理解も察知も出来ないような変化なのだろう。
少なくとも。単なる少女には、何も、砦内の変化は感じられなかった。
深奥に籠もり、地下に潜る、団の幹部と呼ばれる人達が。顔も分からない、新しい頭目が。
一体何を目論んでいるのやら――それすらも解らない。
ただ兵士として。或いはそれ以下の奴隷として。使われる立場。それもまたずっと変わらない。

ティクス > そして幸い。
監視の方も、大きな変化なく…問題が起きる事なく。済ませる事が出来そうだ。
今日のところはざっと市街地を眺めるのみだったから。ではあろうけど。
怪しい動きを見せる者、盗賊団とみて襲い掛かってくる者、等を見付ける事なく。ほ、と一息つけば。
踵を返して砦の中。宛がわれた塒へと戻っていく。

其処から先は、団員達が居る為に、また一苦労するのかもしれないが。
…少女にとってはそれもまた。変わらない日常であり。

ご案内:「◆城塞都市「アスピダ」2(イベント開催中)」からティクスさんが去りました。