2020/07/16 のログ
ご案内:「◆城塞都市「アスピダ」(イベント開催中)」にゼロさんが現れました。
ゼロ > 『騎士』が、倒れる―――地面に倒れ伏す音は、少し重く、そして、反響して響く金属音。青い鎧を身に纏う兵士が『騎士』の亡骸を蹴れば、其処には何も無い。
空虚、からっぽ、虚と表現していいだろう状態、人の肉体はなく、唯々、鎧だけが動いていたと思わせるような、状態がそこにある。
動く鎧、リビングアーマーだったか、そのような名前のアンデッドがいると、他の団員に聞いたことがある、それと同じものが、其処にある。
兵士は、鎧が再度動くことができないように、腕も、足も完全に破壊しつくして在り、其処に残るのは胴の部分だけ。
その、胴の部位に至っても、鉄屑として溶かして、別のものに作り直すしか使えないぐらいに破壊しつくしている。
アスピダの状況は、未だ、押して、押し返されて、の状態だ。人員に限りがあるはずなのだが、それを感じさせない無尽蔵の『騎士』
疲れを知らないかのように、只只管に襲い掛かってくるのだ、統制を取った、軍として。
一番厄介な手合いと言えるだろう、秩序だって襲い掛かってくる無尽蔵の体力の兵団、此方は、疲弊が溜まり退却したり陣に戻ったり。
交代の兵士を、冒険者まで使っているらしいと、聞く。
そして、攻めづらい立地に、数々の魔導機械での防御、難攻不落とはよく言ったものである。

兵士は、依然としてそこにあるアスピダの城壁、城門を眺め―――ていなかった。
一体を倒したならば、次だ。
今現状でいえば、兵士は―――第七師団所属のゼロは。
対魔師団の名を表すかのように、『騎士』に立ち向かい、破壊していくのである。
それが今、前線に立つ者の義務だと言わんばかりに、仮面をかぶっている兵士は、疲れがないかのように、槍を持ち、振るうのである。
一体、一体丁寧に破壊し、救援要請があればそちらへ、と、戦場を駆け巡る青い鎧。

ゼロ > 斃し、倒し、斃し、倒し――――。『騎士』を、「兵士」を、敵を―――。そんな時間を繰り返す、唯々只管戦場を駆け巡り、倒していく兵士。
それも永遠には続かぬもので、撤退の合図、向こうも撤退する素振りを見せているのが判る。
白い仮面の少年は其処で初めて止まり、敵の後続を警戒する。アスピダの城門が開き、其処に逃げていく敵の「兵士」それを守る様に下がる『騎士』。
彼らが下がりきるまで、少年は殿に陣取ることにする、未だ、上からの矢の援護だって可能性としてなくなったわけでもない。
下がり切り、そして、少年もじり、自り、と後方を警戒しながら、自陣へと戻っていく。
自陣に戻れば、怪我をしている兵士を筆頭とした仲間、陣地防衛のための仲間たちが、迎え入れてくれる。
そんな陣地の中を少年は静かに歩く、仮面をかぶり、全身鎧の兵士は、怪我をしている仲間たちの脇を潜り抜けて。

真っ先に炊事場へと行くのだ、目的は無論、食事。
他の兵士たちに倣って並び、今回の分の食料を貰い、コップに水を頂く。
他の兵士たちのように、酒は貰わない、酔えないし、酒に酔ってしまったら、襲撃有った時に対応できない。
何時もの少年の食事風景は、隅っこに腰を下ろし、一人で、仮面を少しずらし、もく、もくと、食べるのである。
どんなことをあっても、不用意に、顔を晒さないのが、この少年であった。

浮いていることはわかっているが、それでも、声かけてくる人間もいないので、静かに一人の食事を楽しむ事にする。

ゼロ > もぐり、もぐ、もぐ、もぐ。
少年は一人で食事を続けることになる。すぐに怪我を治してもらった兵士や騎士も来るだろうから、此処が混雑してくるはずだ。
だから、先に食べて、少年は移動しなければならない。一人で遅くまで食べていたら他の人の邪魔になるだろうし。
食事を終えて、水を飲んで、少年は立ち上がる。

そして、酒宴が始まるのだ、何時ものように。
傭兵たちが、冒険者が、一日を生きたことに対する自分へのご褒美、其処に紛れ込む兵士達。
娯楽が少ないこの場では、これが一番の娯楽なのだと少年は思う。
だから、離れることにする。
其処に紛れることができないし、自分のようなものは居れば空気も悪くなるだろう。
酔っぱらいの相手もあまり好きではないので。

だから、先に食べて、先に移動する。
仮眠の為のテントがあるから、先に少し休ませてもらうのだった―――

ご案内:「◆城塞都市「アスピダ」(イベント開催中)」からゼロさんが去りました。
ご案内:「◆城塞都市「アスピダ」(イベント開催中)」にアラクレさんが現れました。
アラクレ > とある村への襲撃を成功させ、村にあった物資を奪取し、村人、村を護衛していた冒険者や王国の兵士を捕虜としてアスピダまで連れ帰った夜。
収奪が成功した祝いとして、奪った物資を使い宴を開き、村人や冒険者の中にいた女を楽しむ。
新しい女が手に入ったこともあり、宴は相応に盛り上がっているにも関わらず、どこか浮かない、何かが引っ掛かるという表情を浮かべながら手酌で酒を飲んでいる。

「なんだろうなぁ、このなんともいえねぇ、喉の奥に引っかかるような違和感は。
襲撃は上手くいった、物資も捕虜も女も手に入った、文句なしの大成功だっていうのによぉ。
……こういうとき、頭が悪いってのは不便なもんだぁな」

頭の悪さは自覚している、考えるだけ無駄だと分かってはいるものの、感覚的に引っ掛かるような気持ち悪さに首を傾げて。
そして遠くの方を移動する騎士達の姿が見えれば、ああ、違和感はあれなんだろうなと本能的に察知する。

「ありゃぁいったいなんなんだろうなぁ、俺の頭で理解できるもんじゃねぇし、頼りにはなるんだが、訳が分からないんだよなぁ」

酒を呷り、薄気味悪さを誤魔化しながら一つ息を大きく吐いて、この気持ち悪さをどうやって解消したものかと、宴の会場を見回す。

アラクレ > 悩みを忘れるなら酒と女に限る、そう結論付ければ女を犯し楽しんでいる輪へと自分も向かい、仲間へと入っていく。
暴れん坊のお出ましだ―と囃し立てる仲間と笑いながら女を犯し、酒を飲み、アスピダの一角の夜は過ぎていった。

ご案内:「◆城塞都市「アスピダ」(イベント開催中)」からアラクレさんが去りました。
ご案内:「◆城塞都市「アスピダ」(イベント開催中)」にティクスさんが現れました。
ティクス > 宴が行われている中で。
薦められこそするものの、あまり、酒は進んでいなかった。
そもそもこういう物は。少女の場合、嗜好品。水の如く浴びるように、という気にはならない。
ちびちびと舐めるように口を着け、長く楽しんだ方が良いと思っている…見方によっては、貧乏くさいかもしれないが。

それに、何と言うべきだろう。楽しむべき時は楽しむべきだと思うものの。
だからこそ余計に、気分が乗りきらない…という所。
今日という日の勝利を祝い、収奪の成果に喜ぶ者達が居るのは、当然ながら。
そんな彼等も時折、表情を顰める。
自分達の勝利も成功も栄達も。自分達だけの手による物ではない、そう思わされるからだろうか。
勿論、だからといって「騎士達」が居なければ、こんな城砦を手に入れる事など、出来なかったのだろうし。
かといって、戦えば戦う程に知れてくる、彼等の人とは違う有り様が。受け容れられる人間は少ないだろう。

…だから少女も。色々と、腹に抱えている現状な訳で。

「まぁ…良い、けどね。今日くらい……」

(まだまだ、内偵するべき状況だ。此処で声を上げても、賛同を得られる事はないだろう。
不安を払拭する意味でも、殊更に盛り上がる盗賊達から。ふぃと目線を反らして。

ティクス > 寧ろ不安と不審ばかりが、病のように拡がって。
動きの悪くなる者達が出て来てしまう方が。問題なのかもしれない。
…何があろうと。起きようと。最終的には…
今まで一緒に生きてきた者達が。少しでも多く生き延びて欲しい。逃げおおせて欲しい。
王都の方から、魔術的な兵器が送り込まれてくるという――ほぼ確定した情報も有るのだから。
いざという場合の事は、きっちり考えておいた方が良い。

ただ、それを。上役と呼ぶべき者達へと具申するのは気が退けた。
等しく、魔力を集め大規模に魔術を行使している――そんな公算が、ほぼ確実である以上。
盗賊と言い切れないような、偉い立場の者達は。きっと、信用してはならない。

――少なくとも、まだ。団内で内情を明かしても良い。そう言える相手は多く無さそうだ。
孤立無援には慣れているが、今回ばかりは勝手が違う。

ご案内:「◆城塞都市「アスピダ」(イベント開催中)」にアラクレさんが現れました。
アラクレ > 宴の騒ぎの中心で、新しく手に入った女、初物の村娘の味見をしていれば、人の輪の切れ目から仲間の少女がまた一人で酒をちびりちびりとしているのが見える。
その行動はいつもと同じではあるものの、どこか表情が暗く見えるのが気になれば、仲間にバトンタッチと娘を渡して適当な布を腰に巻いて股間を隠して少女へと近づいていく。

「どうした、ティクス。
宴会の真ん中にこないのはいつものことだが、悩み事でもあんのか?
折角、戦利品を楽しんでるっていうのにちょいと表情が暗いぜ?」

多少の性臭と酒の匂いが近づけば感じられるだろうか、上半身は裸、腰には適当に巻いた布の姿で、そう少女へと声をかけ。眼の前までくれば屈んで少し心配するように少女の顔を覗き込もうとする。

ティクス > 「――良いのかい、そんな暗い女に構ってて。
折角楽しんでたんじゃないの?…アラクレってば」

掛けられた声の主は、顔馴染みだ。もう何年も続く団員同士の仲。
仏頂面な少女の、一見素っ気なく聞こえるような返答も。何時も通りと言えば何時も通り。
それでも、別に機嫌を損ねた訳ではない…というのも。彼にとっては分かりきった、慣れきった事だろうか。

軽く首を傾げてみせて、問い返したのは。
折から彼はお楽しみの真っ最中であった筈だから。
…事実、正に今その現場から、中断してきた、そんな素振り。
酒の匂い、性の臭い。張り詰める程に鍛え上げられた巨躯は、ほぼほぼ剥き身。
近い、本当に近い位置まで来られると。露骨な程の精の臭いや雄の気配に。ぐぅ、と軽く呻いてしまい。

「何ていうか。…ちょっと、この先を感じてるだけだよ。
…次も美味しいお酒を味わえる位の、余裕を保とうと思ったら。…どうやって勝てば良いだろうって――ね」

アラクレ > 「見ず知らずの女より、仲間の女の方が大事に決まってんだろ?
それに気になっちまったら、お楽しみ、なんて気分にはなれないからな。
ん?どうした、俺の身体を見て欲情しちゃったか?」

そっけない素振りの少女の返答、長く共に団員として過ごしてきた仲であればそれが不機嫌からくるものでないことは分かる。
お楽しみの最中でもそんな仲間の暗い雰囲気を見れば気になるし、お楽しみどころでもないと少女の隣へと腰掛ける。

「この先か……勝ったり負けたり一進一退って感じだからな。
次の美味い酒を味わうには、か……別に俺達が弱いって訳じゃねえ。
新しい団長の元、それなりに訓練もしたしな……騎士達だっている。
ただ、なんだな……あの騎士達には敵わねえ……そう感じさせられる、味方だってのは分かってるんだがな……」

得体が知れねぇ、隣にいる感覚の鋭い少女でなければ聞き逃すように小さく呟く。
無敵の存在ではなく、敵に倒されたところも見た、しかし、その姿は……何者なのか。
正体のわからない存在、それが自分達の直ぐ側にいるとなると何とも言えない気持ちになると、表情が物語っている。

ティクス > 「別に、見慣れてるんだし…と言いたいけど、其処は、まぁ……」

お互い知った仲すぎて。こういう部分では、隠し事など無意味だというのも。分かっている。
露骨な程に、牡。それもいつでも手の届くような仲。
見せ付けられて。平静で居られるのは。きっと。男など欠片も知らないような、初心で無知な処女くらいだろう。
当然少女も、女の側であれ、彼等と同じだから。
思い浮かべてしまう、つい今し方まで行われていた、団員達や奴隷達の交わりに。
ほんのりと頬を、酒気以上に赤らめて。

「そういう事。
――利用されてるとは言わないけど、このままずっと、一緒にやっていけるような――相手じゃ、なさそうだし。
……いずれは、また、さ。昔馴染みの盗賊達で、やっていく方が良いのかも、って?」

本当は。利用されている、と言いたい。そう半ば確信すらしている。
口にしなかったのは…別の者達に聞かれて、偉い人達の耳に入って欲しくないからか。
ひょっとすると――言えなかったのかもしれない。得体の知れない理由によって。

アラクレ > 「ははははは、素直で結構なことだな?
ま、お互いにたっぷりと味わいあった仲だからな。
それでもそうやって頬を赤らめてるのは可愛らしいぜ、ティクス」

こちらの裸、性臭、先ほどまでの性交を見ていたであろう少女の反応に笑って、頬を赤らめているのを見れば指先でその頬をゆるくつついて。
仲間が村娘や冒険者の女も引っ張りだしてきて犯し始めるのを眺める。

「おうおう、女だてらに冒険者してるだけあって、活きがいいな。
ははは、殴られてやんの、どじだなぁ……ん、そうだな。
盗賊が騎士に率いられてる……いや、騎士が盗賊を率いてるってのがおかしなことなんだしな。
そうだな、なんてーか昔の方が気楽だったしな。
また昔馴染み達で盗賊してる方がいいかもな……まぁ、色々と事が終わればそう出来るだろ。
それに……んんっ、先の見えない不安より今の見える楽しみを味わおうぜ?盗賊は盗賊らしく、な……それこそ今も昔も変わらないことだろ?」

何かを言いかけて咳をしてごまかし、少女の腰へと腕を回しては自分の方へ引き寄せようとする。
色々な不安はあるが、それに囚われて動けなくなるよりも今、このときを楽しもうと少女を見て笑みを浮かべる。

ティクス > 「――たく。似合わない事、言ってんなよ、なぁ……」

それは、言う側、言われる側、どちらにとっての「似合わない」なのだろう。
多分少女自身にも、はっきりは判らなかった筈。

とはいえ、有る意味助かった。
自分勝手に心配してしまっている、昔ながらの団員達が。
不安を感じている事は確かだとしても…根本的には、今まで通り。変わっていないと感じられたから。
旅団という組織その物が変わってしまっても。その中に在る者達までは、変えられた訳ではないのだと。

指でつつかれる頬を、膨れさせたりなどしながらも。
堂々巡りの思考から、引っ張り上げてくれた彼には。心の中でだけ、感謝しておこう。

「思えば随分…無茶をやってる、って。思うからね。
もうちょっと身の丈というか。…らしい、生き方っていうのが。あったんじゃないかなと――

ん、んん、っ。まぁその。…そうだね。あれも、らしいっちゃぁらしいんだ、し…」

お互い偶には。良い話というか、真面目な話というか。そうなりつつあった筈なのだが。
彼の抜けた後を、別の団員が埋める形で、直ぐに。捕虜への陵辱だの調教だのが再開されたらしい。
囲まれた女の怒声や罵声が、次第、嬌声にすり替えられていく。
そんな声が大きすぎて、会話が中途半端になってしまった。
同じように、咳払いで誤魔化すと――

「そう、しようか。
仕事続きでご無沙汰だし、ちょっとくらいは――役得。なくっちゃ」

それこそ。きっとこの方が。滅茶苦茶だけど自由で、悪党だけど誇らしい、自分達らしい生き方だ。
伸ばされた手を握り返せば。彼に連れられて宴の方へ。

ティクス > 『移動させて頂きます』
ご案内:「◆城塞都市「アスピダ」(イベント開催中)」からティクスさんが去りました。
アラクレ > どこか雰囲気が上向いたように見える少女、心配事があったようだが多少は不安が取り除けたようで何より、と笑みを浮かべて。
頬をつつけ膨らませるのを見て、こういう辺りは盗賊でも何度も抱いたことのある相手でも可愛らしい仕草だと笑う。

「盗賊なんて生き方がそもそも無茶の連続だから。
身の丈にあった生き方か……どうだろうな、どういう生き方がそういう生き方なんだろうな?
ふふっ、まぁ、ああいうのも俺達らしくていいだろう?」

少女の言葉に笑いながら頷き、そうしようか、と言う少女の頭をぽんぽんと撫でて。
少女の手を握っては宴の方へと向かい、手を繋いでいることをからかわれればうるせぇ、と怒鳴り返していく。

アラクレ > 『移動いたします』
ご案内:「◆城塞都市「アスピダ」(イベント開催中)」からアラクレさんが去りました。