2020/06/02 のログ
ご案内:「◆城塞都市「アスピダ」(イベント開催中)」にゼロさんが現れました。
ゼロ > 城塞都市アスピダの内部、蒼い鎧を身に纏う兵士は、本日も又、アスピダの中で偵察を行っていた。
外部の状況は五分五分であり、ちょうどにらみ合いをしている状況、大きく劣勢という訳でなければ、先を見越して場内の探索を進めるべきだと判断している。
地形、警備状況、捕まっているだろう人物の数、逃げられなかった人々の数―――。
いろいろと調べることが多く、そして、調べることができれば後に良い意味で、相手には悪い意味で響くはずだ。
出来るならば少しづ少しずつでも、逃亡を望む人を逃がすことも又必要だろう。
そう判断し、そのために少年は、アスピダの中に侵入して進んでいく。
警備は―――『ざる』な場所と『密』な場所がある。それぞれが罠の可能性もあるので、慎重に調べていった結果。
『騎士』のいないところ、夜盗が集まっているような場所の『ざる』は、罠ではないことが判っている、酒飲んでただサボタージュしているのだ。
もしくは、女を引き込んで、享楽に更けているともいえる。
ただ、すべてがすべてではなかろう、気を引き締めながら少年は暗がりを進む。
時には、『騎士』のように堂々と進む事さえする、顔は割れていない、故に、静かに、密やかに、少年はアスピダの内部を探り、進む

ゼロ > 酒を飲む団員達、全員が全員高度な連携や士気を持っているわけではないのが伺える、酒を飲み管を巻き、女を抱き寄せて交尾する。そんな様子を尻目に少年は彼らのすぐ後ろを素通りする。
こういう場所であれば変にこそこそするよりも堂々とした方がいいのだ。ぶつかったりしなければの話だが。
そして、少年はぶつかったりするほどトロいわけではないのだ、するり、するりと、鎧を着ているとは思えないぐらいの動きで彼らを潜り抜けて進んでいく。

「―――!」

『騎士』がいる、彼らは油断がなく、隙がない。彼らの近くを進むのは悪手でしかない。
どういう理屈かは知らないが、『騎士』は的確に敵味方を判別するので襲い掛かってくるのだ。
彼らの視界に入らぬように、細心の注意を払い、少年は闇の中に溶け込み、アスピダを進むことにする。
本拠というべき場所には、『騎士』しかいないので、其処に潜り込んだことはないが―――さて、どうしたものか。
アスピダの地図を、作っているがまだまだ歯抜けのような場所が多くある。
其処を先にするか、と少年は、別の路地に進むことにし、するり、と動く。

ゼロ > 道を変えて、少し薄暗い裏路地を進むことにする、こういう場所は特に危険だ、理由は酔っぱらった団員たちが管を巻いていることが多いから。
とはいえ、『騎士』に比べればどうとでもなる程度だ、なので、少年は裏路地を選択したのだ。
酒を飲み、寝ている団員たちは、それこそ死屍累々、その隣で犯され切ったのだろう女性が倒れているが、手を出さない。
一時の感情で手を出して状況を悪化させるほど、愚かではないのだから。
救出が任務として発令されるのであればその時は、隣の団員を殴り倒してでも連れて帰るのだ。顔は覚えておこう、後々のために。

「―――。」

静かに、少年は進んでいく。
地図を作るために、状況を確認するために。
少しずつでいい、まだ状況が大きく動いていないのだから。
その時が来るまで、少年は、少しずつ、少しずつ、情報を集めていくのだった―――

ご案内:「◆城塞都市「アスピダ」(イベント開催中)」からゼロさんが去りました。