2020/05/22 のログ
ご案内:「◆城塞都市「アスピダ」(イベント開催中)」にマルズヴェインさんが現れました。
マルズヴェイン > 九頭竜の山道を、巨大な漆黒の一角獣が上ってゆく。
大きい。その身体は、輓馬ほどもあろうかといってよい。
そして、純白が常である筈の一角獣でありながら、漆黒の艶やかな体躯にて悠然と山道をゆく。
その背の鞍には、これまた大柄な男を乗せていた。
シェンヤン風の鎧に身を包んだ姿は、いかにも異装。傾いたものだ。
並の刀剣ほどの大きさの穂先を持つ槍…否、もうグレイヴや薙刀と称してよいような巨大な槍を肩に担いで、その異装の男はのんびりと片胡坐で鞍に座しているのだった。

この道を進めば、アスピダ。
反逆者達が群れる城塞都市…。
それを、この異装の男は知らぬのではないかと、そう思わせるほどに男の佇まいは呑気なものといってよい…。

もう、アスピダに巣食う反逆者達の警戒網に入っていよう。
それでも男の悠揚たる居住まいは変わらなかった。

派手な喧嘩のひとつでもできれば、これに過ぐる楽しみはない。
いささか、平穏な長旅で腕が鈍ってもきていよう。
男にはむしろ、荒事厄介、それを楽しむ気配が如実にあり…。

マルズヴェイン > 漆黒の一角獣もまた、背に乗せた主と同様、躊躇うことなく歩を進めゆく。
次第に狭くなる山道では、その巨体が道幅の全てを埋めてしまうのではないかとすら、懸念させるほどだ。

やがて、アスピダの城塞都市が男の眼の前へと姿を現す…。
それでも、男と一角獣の、どこか長閑なほどにゆったりとした、悠揚とした歩調は変わらぬままだ。

そのまま、男と一角獣との大きな影は、躊躇うことなく更に巨大な城塞都市のその影へと…。

ご案内:「◆城塞都市「アスピダ」(イベント開催中)」からマルズヴェインさんが去りました。