2020/05/18 のログ
ご案内:「◆城塞都市「アスピダ」(イベント開催中)」にゼロさんが現れました。
■ゼロ > ――――がしゃぁん、と大きな音を響かせて、鉄の鎧が倒れ伏す、その中身はやはりがらんどうで、何もない。
騎士と呼ばれる存在の、成れの果て、敵として存在し、それを倒すと、中身が煙になったかのように消えている。
それでも、数がいて、王国の騎士団と拮抗する戦力となり、地理も踏まえて、難攻不落とする。
何が厄介かと言えば……戦力もそうだが、地形といって良いだろう、攻めるに難く守るに適したその場所故に、連携がうまく取れずに攻めあぐねる。
故の拮抗状態といって良い。少年は、そんな風に分析する。軍師などであれば、もっと大きな視点から、しっかりとした分析はできるだろうけれども、少年ではそれが精いっぱいだ。
それに、それは少年の役割ではない。
少年は、何も言わずに拳を振りかぶり、騎士の胸板にたたきつける。鉄がひしゃげる音と共に、騎士が吹き飛んで倒れていく。
次はドイツだ、少年は威嚇するようにぐるぅり、と周囲を見回す、青い鎧は闇夜に溶け込むがそれでも、目立つのだ。
また、一人の騎士が少年に向かってくる。
ならば、と、ナイフを振りかぶり、少年は踏み込み、騎士に向かう。」
■ゼロ > 騎士の大剣を潜り抜けるように、少年は懐に入り込む、大ぶりから振り下ろされる一撃が少年の黒い髪の毛を一房切り飛ばすのだろうが気にはせず、勢いのままに、相手の懐、少年の間合いに潜り込む。
大剣の振るえぬ接近戦に持ち込み、少年は鉈のような、ナイフで騎士の鎧、継ぎ目を狙い叩く、鈍い音がして鎧がひしゃげ、さらに、少年は一撃。
横に薙ぎ払い、腹部に一撃を加えて吹き飛ばし、追いかけるように踏み込み走る。地面に踏み込みの跡を残し、弾丸のように接近し、騎士の兜を頭から叩き割る勢いでナイフを振り下ろす。
少年のナイフはナイフというには大きすぎる、鈍器といって良いだろう分厚さを持っていて、実際にそれで防御するのが主流。殴るのも主流。
刃で切り裂くというのは副次的な使い方でしかなくて。
それでも、鋭い刃を持つ少年のナイフは、叩ききることに関しては、かなりの性能を持つナイフ。
持ち上げて、振り下ろせば、金属音と共に、腕を叩ききる、切った後は空虚で、中身がないことを示すのだ。
だからこそ、少年は遠慮なく、四肢を解体するかのようにたたき切り、胸元を殴って穴をあけてとどめとする。
それはまるで、獣が獲物を食らう姿にも似ているだろう。そんな、凄惨な状態の、少年
■ゼロ > 「―――次」
ここは戦場であり、今は闘争の場所だ、少年は、仮面の下から呼気を吐き出すと、ぶしゅう、という音が響き渡る。体温が上がっていて、それを冷やすための呼気さえも蒸気のように噴出しているのだ。
ゆらりと、立ち上がる少年は、次の獲物を見据える、『騎士』は、まだまだ、大量にいるのだ、無くなるという事を気にする必要がない。
故に、踏み込み、闇夜に溶け込みそうな鎧のままに少年は、白銀の鎧にぶつかっていく。
タックルで吹き飛ばしもんどりうつ『騎士』を『食らう』。一体仕留め、流れるように次の『騎士』
少年は、暴れる獣であり、それを制する力は、『騎士』にはなくて、一体、一体と数を減らし、城門から新たに一体、一体と出てくる。
殴り、倒し、穿ち、切り裂き、潰し。
少年は、今宵もまた、師団の一員として、暴れるのだ。
『騎士』程度で止めることもできず、少年は、兵士は、貪欲に、騎士共を削り削っていくのだった―――。
ご案内:「◆城塞都市「アスピダ」(イベント開催中)」からゼロさんが去りました。