2020/05/05 のログ
ご案内:「◆城塞都市「アスピダ」(イベント開催中)」に鈴さんが現れました。
■鈴 > 城塞都市アスピダ。
そこから少し距離を置いた場所で、一つの戦闘が起こっていた。
その城塞都市周囲を調査する為に派遣された者達。
そして偶然にもどこかを攻めに向かう途中だった騎士達。
本来は調査を主軸にしている調査隊だったのだから、騎士達の相手となるのかは難しいと思われていた。
しかし、その調査隊に雇われていた護衛達は意外にもそれを退ける実力者が混ざっていたのだ。
「そーれっ!」
その一人、戦場に見合わない、少し間の抜けたような少女の掛け声。
だが、その次に響き渡る轟音と衝撃は凄まじいもので。
数人の騎士達がそれによってある者は吹き飛ばされ、ある者は両断された。
そして、そのまま中身の無い鎧となって地面に落ちる。
そこに佇むのはワンピースドレス姿の小柄な少女。
ふわっとドレスの裾を靡かせ軽やかに地面に着地をすれば、緩やかな動きで周囲を確認。
その頃には、他の護衛達も騎士達の対処を終えているのだろう。
「とりあえず、こちらはこれで終わりでしょうかねー?」
確認を終えれば、片手で汗を拭うような仕草をするのだった。
■鈴 > まだ冒険者として駆け出しの立場しか持ち合わせていない。
そんな少女がどうやって調査隊の護衛として混ざれたのか?
護衛の中に居た実力者の指名、又はそれなりの立場からの推薦なのだと予想は出来るだろう。
しかし、ここに来るまでの間は色々と他人に迷惑を掛けていた。
料理を任せれば調理に使う道具ごと駄目にする。
テントを立てる手伝いをさせても壊してしまう。
見張りを任せれば気が付けば寝息を立てて眠っている。
掃除をさせても逆に散らかしてしまう。
何をやらせても何も出来ない少女は、最後の最後に見ているだけで良いと放置されていたのだ。
そして起こった戦いの場。
役立たずの汚名を、今ここで返上出来たといえよう。
少女はゆったりとした緩やかな足取りで、仲間達が待つ場所へと戻って行く。
■鈴 > 合流すれば、流石に今の戦闘で少し目立ってしまったとの判断を調査隊が下す。
居るのが分かって好きに調査をさせる事はしはしない。
今の相手は小部隊だったから対処出来たかもしれないが、規模が増えたらどうなるか。
そんな不安材料はどうしても付き纏う。
来てそう経たずに戻る指示が下され、少女は不思議そうに首を傾げてしまう。
それでも、そうしろといわれれば雇われている身なのだから従う訳で。
そのまま、王都へと帰還するのであった。
ご案内:「◆城塞都市「アスピダ」(イベント開催中)」から鈴さんが去りました。