2020/04/30 のログ
ご案内:「◆城塞都市「アスピダ」(イベント開催中)」にゼロさんが現れました。
ゼロ > 今宵も、蒼の鎧は、夜闇に紛れる。

アピスダの中、大きな動きはしないがその鎧の少年兵士は、静かに、然し、着実に動くのだ。見咎められぬよう、城塞都市の中を歩き、救助すべき人々の数をカウントする。
逃げ遅れた人のいる邸宅の場所を一つ、一つ確実に、そして、少しずつ、少しずつ地図を手で作り上げて行く。
地図自体は、恐らくは王城に有るだろう、今もどこかの師団で攻略のための作戦会議が行われているかもしれない、しかし、少年は持っていないのだ。
ならばと、少年は自分で作ることを選択する。それが自分に対する土地勘へとも発展するのだ。
昼間は昼間、夜は夜、潜みながら、静かに移動して、アスピダの中を歩き回り、地図を作り上げて行く。無論、警戒は怠らない。
今のところは問題はなく、情報を集める事が出来ている。
外の戦闘の状態は気になる物の、膠着しているという事は、安心してもいいという事だ。
何か少年が動くべきことがあれば、何かしらの手段で連絡も来るだろう、故に、今現状は潜み、地図を作り、警備の状況などを把握に努める。
多くを助けるために、犠牲を容認する。

全てを願うのは―――冒険者などに任せればいい、少年は兵士で、駒、なのだから。

ゼロ > 忍び込み、城塞都市の内部を進みながら少年は顔を上げる。城塞都市の防衛の要ともいえる、魔導機械。一人であるならば、そして、少年は仮面の力が在るから、その網をかいくぐり侵入することが出来た。
しかし、あれが有るから、第10師団による上空からの侵入が出来ず、多くの人員を侵入させることができない。
何らかの方法で、自分のように個人が侵入するのは出来ているだろうが、どんな状態なのだろうか、ゼロは自分の判断の内として侵入した故に、正式な辞令は受けていない、故に他の人員との連絡の取れない状況なのである。
それなら、侵入を容易にするための何か方策を考えるのは良い判断と言えるだろうが―――それはそれで難しい。
今現状は誰が味方でだれが敵かもわからない、故に、最初の渡りが付けられないというのがある。

では、短絡的に、魔導機械を破壊する―――それも否、だ。
理由は、此処は占領されているだけであり、取り返したのちは、此方の陣地として、対魔族の砦として使うのだ。
魔導機械に関しては修理できる人が少ないはずである、少なくとも魔導機械は詳しくないので壊したら治らないものと考えている。
故に、破壊すると、後々困る。

そうなれば、さて、どうしたものか。
地下部分に移動し、地下部分の人員を斃し、という所がいいのか―――
それを行うには地下部分の把握が必要。


―――やはり、巡り巡って、地道な調査が必要という結論に少年は戻る

ゼロ > あまり、同じところに居続けても、見つかる確率は高くなる。此処は敵地であり、安全な場所などは無いのだ。
だから、と少年は動く事にする。何カ所かのセーフポイントを作り、安全な場所を確保しないといけない、それは自分の為だけではなく、だ。
さて、と少年は、周囲を確認する、仮面のお陰で物理的な視覚にとらわれることなく周囲が確認できるのが嬉しい。
今はまだ、安全なようだから。移動することにしよう。
するり、と現在いる場所から、少年は滑る様に動き始めて、そのまま夜の闇の中へと消えて行くのだ。

まだ、見つかる事もなく、ジワリ、ジワリと地図を、地理を少年は、調べ上げて行く―――

ご案内:「◆城塞都市「アスピダ」(イベント開催中)」からゼロさんが去りました。