2023/06/11 のログ
ご案内:「九頭龍山脈 山賊街道/山中」にロアさんが現れました。
ロア > 「――ちッ。あんな雑魚相手に……ムカつく。」

生きる手段として奪い、喰らう。
今回奪おうと襲った小男の轢く馬車、恐らく商人か何かであろう男の荷物に積まれた食糧に惹かれて山道を走る道中を狙って襲撃を仕掛けたのだが此処九頭龍山脈では山賊街道なんて物騒な名前が付けられる通り山賊の縄張りでもある為当然と言えば当然なのだが何らかの対策をしている場合が多く、今回襲った商人の馬車にしても用心棒たる傭兵が忍んでいた。

それなりに実力には自信があるし、事実雇われた傭兵を退ける事には成功したのだが無傷とは言わず、そもそも相手の傭兵も安い賃金だった事もあって最低限今後に障らない程度の働きだけすれば良いと本気を出していなかったのは直感的に理解できた。

手心を加えられた、見逃されたという事実は大いに不服であり今度会ったら殺すと固く誓いながら戦利品たる邪魔にならない程度奪った食糧をこうして山中の無数にある木の幹に背を預けながら地面に広げて品無く手掴みで食らい、沸々と湧いてくる怒りを言葉で吐き出しながら怒りを腑から抜いて空になったところに食べ物を落として。

ある程度腹が満たされたら余った食糧を隠してから次の獲物を狙うか、それとも何か面白いもの、珍しいものがあればそちらの様子を窺おうか。

ロア > 空腹が満たされたというのに満足感は得られる事なく、苛立ちが募るばかり。

舐められたのも子供だから、力が足りないのも子供だから。
もっと喰らい、早く大きくならねばならない。
大人になれば、この苛立ちからも解放されるだろうか。

峰撃ちで留められたおかげで致命傷にならずに済んだ痛む脇腹を押さえながら立ち上がれば消えぬ怒りの矛先、捌け口をも求めて後で此処に食糧を隠したことを忘れぬよう位置を再確認してから山腹をあてどなく徘徊することにして。

ご案内:「九頭龍山脈 山賊街道/山中」からロアさんが去りました。