2023/04/29 のログ
ご案内:「九頭龍山脈 山中」にタマモさんが現れました。
■タマモ > 九頭龍山脈、街道付近と、そう深くない山中。
がさりがさりと、そんな山中の茂みの中を、少女は直進していた。
…が、ある程度の距離を進んだところ、ぴたりと足を止める。
「よし、次こそは…」
足を止めた少女は、ぽんっ、と手元に唐傘を出し。
それを、とん、と地面に立てて、ぱっ、と手を離す。
ゆらゆらと、立てられた唐傘は揺れ始め…ぱたん、と倒れる。
倒れた方向は、今まさに進んでいた正面。
それを見た少女は、またか、みたいな表情を浮かべた。
そんな表情は浮かべるも、ひょい、と倒れた唐傘を手にすれば。
がさがさと、再び茂みの中へと突っ込んで行く。
ちなみに、その進行方向は、少し離れた街道が続く方向と同じである。
まぁ、何をしているのか、と問われれば。
唐傘の導きのまま、森の中を進んでいる、と答えるだろう。
実際に、その通りなのだから、仕方無い。
もちろん、その理由は、いつもながらの気紛れだ。
■タマモ > 進行先を決めず、運に任せて突き進む。
少女からすれば、これはこれで悪くはない。
進む先に、何があるのか、何が起こるのか、分からないからだ。
とは言え、現状は、ひたすら道に沿って、山中を真っ直ぐ進んでいる。
何か事故やらが起きて、その残骸が残っていたり。
街道の付近だから、と野営をしている者が居るかもしれない。
可能性だけを考えれば、色んなものが浮かぶ訳だが。
結局のところ、今のところ、何も見付からない。
「………まぁ、奥は奥で、色々とありそうじゃがのぅ。
これが、こちらへ行けと言うなら、仕方あるまいて」
と、そんな、別の可能性を呟きながらも。
それよりも、自分の拘り優先で、唐傘の導きとやらに従う少女。
何かあるにせよ、何もないにせよ、気が済むまで進む事だろう。
■タマモ > 「しかし…何じゃな、ここまで直進が続くと、ちと…」
呟きながら、正面への警戒心も緩過ぎに、ずんずんと歩いているのだが。
その言葉が、ふと、途中で途切れた。
進む為に、前へ前へと踏み締めていた足から、その感触が失われたのだ。
「あ」
何事か、そう問われ、答える余裕があったなら。
きっと、こう答えただろう。
地面が消えた、と。
深く考えずとも、その答えは容易に出ると思われる。
落とし穴か、崖か、他にも要因はいくつかあるが。
そんな場所に、無造作に足を突っ込んだのだと。
底が深い落とし穴や、高い崖とか、普通なら落下の危険となる場所であれば。
少し生まれる余裕に、少女は軽く対応出来る。
だが逆に、底が浅かったりして、すぐ地面に叩き付けられるような、大した事のないものであれば。
見事な程に、綺麗に地面へのダイブを決めるのだろう。
■タマモ > その高低二つの選択は、賽の目による運命に委ねよう。
奇数は高く、偶数は低い。
少女の運命はいかに? [1d6→2=2]
■タマモ > すかっ、足が空振った勢いのまま、少女は前へと突っ込んで行く。
茂みを越えた向こうには、人が軽く下る、そんな程度の高低差。
がくん、と体が傾き、落ちる感覚に、回転して華麗な着地と、頭に過ぎった瞬間。
着地すべき地面が、すぐ目の前にあった。
「へぶっ!?」
もう少し高さがあれば、その考えの通り、出来ただろうが。
段差的に、階段の一段程度の高さでは、そんな事が出来る訳もない。
べしっ、と地面に正面から突っ込む少女であった。
「うぐ…不覚…」
駆けていた訳でもなく、衝撃としては、軽く転んだ程度のもの。
なのだが、突っ伏したまま、少女は動かない。
それが、こんな転び方をした事に対し、己自身で呆れているのか。
転んで、起き上がるのが面倒になったのか。
それとも、また別の考えが少女にあるのか。
それは分からないのだが、そのまま動かない少女の姿は、見付かれば相手にどう思われるのか…と、そんな感じであろう。
ご案内:「九頭龍山脈 山中」からタマモさんが去りました。