2023/04/19 のログ
ご案内:「九頭龍山脈 山賊街道/山中」にエリビオさんが現れました。
■エリビオ > 『お楽しみ』の監禁部屋に入れ替わり立ち変わる山賊が1人、2人と数が減っていく。
異変に気づいたのは最後の2人。何かを叫ぼうとした刹那―― 隣にいた山賊に腕を捻り上げられ。
壁に頭を強か打ち付けられた。
そして最後の1人に食料保存する木箱の中に放り込まれる。
「危ない危ない。」
酒焼けした低く淀んだ山賊の声、とは似使わない澄んだ声を発したその者は。
野暮ったい山賊のフードを取り払い、大きく頭を振るって黒髪を靡かせた。
そして抵抗を諦めたように横たわる蒼髪の女性の側に近寄り、腕と足を縛り付ける縄をナイフで切り払おうとした。
「大丈夫?ずっと大人しかったけれど、死んでないよね?」
■アストラ > ────アジトに連れ込まれてからどれくらいの時間が経ったか。
拘束はそのままだが着ていた衣類は切り裂かれ殆ど全裸に等しい状態。
白い素肌には掴まれたのだろう男の手形が複数残っていたり、黄ばんだ白濁が散らされている。
長い髪も顔も山賊たちの『お楽しみ』の痕跡は残っているだろう。
豊満な胸元からくびれた腰、男好きのする肉感的な尻のラインから伸びる脚。
幾人相手にしたかもわからないような状況で凌辱され気を失った女……に見えるだろう。
「……あら、終わったのかしら?」
仲間割れをしていると気付いたのは人数が減ってきていることに気付いてから。
小さな悲鳴と物音にしばらく様子見をしていたが、どうやら山賊の一人が助けてくれるらしい。
ナイフで拘束を解かれてから、ぱちりと金の双眸を開いて近くにいる青年を見上げる。
先ほどまで嬲り者にされていたにしては、随分とダメージは少なそうに見えるだろう。
「全員の相手が終わったら片付けようと思っていたのだけれど、助けられたわねぇ
ありがとう。……仲間割れって感じではなさそうだけど、貴方は?」
微笑を浮かべて礼を告げつつ、彼が何者なのかを問いかけ。
■エリビオ > 長いフードで視界が遮られていたためか。それとも賊を1人ずつ始末するのに意識が奪われてたか。
既に暴行があったことに今更気づいた少年は。
「わっ……酷っ、エロっ」
悲鳴にも似た独白が溢れてしまう。
そして片方の腕から滑らせ脱いだ外套をそっと相手の肩に掛けようとしながら。
「もうちょっと早く助けにくればよかったね。
依頼主締め上げたギルドが君の救援依頼が出してたから来たんだ。
……でも、平気みたいだね。その冒険者魂あこがれちゃう。」
黒壇の輝きはじっと、彼女の動向を見守り、決して暴行で心折れぬ様子に相好を気負いなく綻ばせる。
「俺はエリビオ。学費稼ぐために冒険者やってる新参者さ。
立てる?」
片方の膝に手を宛てがい中腰に、もう片方の手は相手に伸ばして目元を細める。
■アストラ > 「なるほど……意外とすぐに動いてくれたのね。
こういうのは慣れているだけよ。けれど、貴方も新参者という割には強いのねぇ」
貴族が関わるとどうしてもギルドとしては後手に回りかねないが、今回は割とすぐに対応してくれたのかと納得した。
アジトを見る限りは小規模だったのだろう。とはいえ一人で乗り込んでくるなんてと呆れつつ、改めて感謝の意を伝えて微笑む。
「私はアストラよ。ええ、ありがとう」
軽く耳に触れ、ピアス型の魔導具に魔力を流す。
そこから浄化の魔術が発動し、凌辱の痕跡は綺麗に洗い流されてまるで風呂上がりのようにさっぱりとした表情で全裸に外套を羽織った状態で髪を払う。
そうして差し出された彼の手を借りて立ち上がった後に、改めて彼を見据えておっとりとした、しかし妖艶な微笑を向けて。
「助けて貰ったことだし、何かお礼をしないといけないわね。
ちょうど裏手に水場の気配を感じるの。きっと温泉よ。良ければ一緒にどうかしら?」
手を握りながら、下から上目遣いに覗き込むようにして軽く首を傾ける。
九頭龍山脈はあちこちに温泉の源泉がある。きっとこのアジトも元は温泉宿の一つを潰して作ったのだろう。
魔法で綺麗にしたとは言え、気分的には温泉でさっぱりしたいところでもある。
■エリビオ > 「強い?褒めてくれてありがと。
でもさ。強かったら―― バシィ!って扉を蹴破って。『悪党ども覚悟しろ!』って真正面から殴ってるさ。」
立ち上がらせた後は、見えない相手に蹴る殴るの仕草で戯れる。
そうでもしないと目のやり場に困るから。
しかし、目の前で性臭立ち込める汚濁が消え去る光景に、凝と視線を裸体に向けて。
「魔法……?君こそ凄いな。まともに戦ってたらこんな奴らに負けなかったんだろうね」
胸の膨らみや局部を見つめる魔術的興味だったけれど、向けられる微笑に見咎められた気分で黒瞳を横に流す。
瞳は大きく揺れる。続く誘いにカッと目元に熱が昇り。むず痒さに指で掻いてしまう。
「い……いいよ。俺もこの汗臭い住処の臭いを洗い流したいし。」
お礼は言うまでもなく―― そんなことを盛る顔の熱の片隅で想いつつも。
先に立って出口までエスコートする道中は閑散としたもの。
住処の野党は全て気絶させ、物置や木箱の中に詰め込んだから。
やがて入り口の側で狼煙をあげた後は
「これで後は街の自警団が野党を捉えてくれるよ。それじゃ、行こう!
ついていくよ。」
■アストラ > 「っふふ、それはとても勇敢で素敵ねぇ」
見えない空気にシャドーボクシングする様子に可笑しそうに笑いながら頷く。
魔法を発動させれば驚く様子にはちょっと便利なアイテムよ、と教えたりもして。
「どうかしらねぇ。魔術師らしく派手な魔法でアジトごと吹き飛ばす、なんてことも出来たかもしれないわねぇ」
頬に手をあててのんびりとした口調で告げつつ、誘いを受けてくれた様子には微笑んでエスコートを受けよう。
そのまま出口から外へ出れば狼煙を上げるのを見つめ、後処理まで終わらせてくれていることに感謝しつつ、たっぷりサービスしないといけないわね、なんて揶揄うように告げて歩き出そう。
裏手にある温泉まではそう遠くもなく、雑木林の奥から微かに硫黄の匂いがする。
川辺にあって人が四人も入れば満員になりそうな小さな温泉だ。
雑な衝立があるだけの簡素なもので、温泉からは湯気が立ち込めている。
腕を上げ、長い髪を器用に束ねてから彼が貸してくれた外套に手をかけ、脱ぎ落す。
此方の体から目を背けたり、目元を赤らめたり、案外誠実で純情な青年なのだろうという印象。
しかし此方は娼婦とも間違われることもある淫蕩な女なので、彼の前で生まれたままの白い素肌を晒すことに何の抵抗もないのである。
女らしい肉感のある肢体。
彼に背を向け白い素肌と背中から尻の丸みまで見せながら、軽く顔だけで振り向いて誘うような流し目を細めて。
「さ、入りましょうか」
ご案内:「九頭龍山脈 山賊街道/山中」からエリビオさんが去りました。
■アストラ > 【移動】
ご案内:「九頭龍山脈 山賊街道/山中」からアストラさんが去りました。