2022/12/15 のログ
ご案内:「山中の洞窟」にタレイアさんが現れました。
タレイア > 日の隠れてしまったあとの山道は冷えていく一方。
そこに抜ける夜風とは同じく身を凍えさせるよなもの。
しかし今日に限っては、どこか生暖かい、甘いような。
人を、魔のものを、酔わせるような香りが漂っている。
その原因がやけに濃い魔力がにじんで混ざったものだとは
聡いものであればたやすく気づくことができるかもしれない。

闇色に混じるローブと、それと相反する白い仮面。
薬師鞄を下げた長身がゆらり、ゆらり、と歩み進む。
そこに目をやれば、人間の形を逸脱した何か。
触手のようなものが服のすそやらから見えることも。

どうあれ、向かい進むのは一つの洞窟、へと。
一晩を過ごすには都合よく、誰ぞ迷い込んでも仕方ない、ような。

また、甘くぬるい風が、誘い込むように吹き抜けた。

ご案内:「」にタレイアさんが現れました。
ご案内:「」にタレイアさんが現れました。
ご案内:「山中の洞窟」にタレイアさんが現れました。
タレイア > そうして、その夜は静かに、魔の物の気配だけを漂わせ。
再び日ののぼる頃には妖しげな甘さはその残滓すらもなく。
平常通りの山中の光景が、戻ってくるのだろう――……

ご案内:「山中の洞窟」からタレイアさんが去りました。