2022/10/12 のログ
ご案内:「九頭龍山脈 奥地付近」にタマモさんが現れました。
■タマモ > 九頭龍山脈、その奥地。
そこは人の手に触れられていない遺跡や洞窟、自然の恩恵を受ける場所、そしてミレー族の隠れ里等が存在している。
少女が居るのは、その中でも先に隠れ里が存在する、そんな獣道だった。
もっとも、そこに居るのは、少女一人ではないのだが。
何人かの男達が、各々呻き声をあげながら、地面に転がっているのも見えるだろう。
その大体は、明らかに悪党面した、いかにも賊ですと言わんばかりの者達で。
内数人は、そうでもなく…まぁ、そうした連中を連れて来た者、雇った者、そんな感じか。
「あぁ…確かに、覚えのある顔が混じっておるな。
いやはや、偶然とは言え、妾が来ておる時に、とは…」
そんな男達を見下しながら、普段の調子で語る少女ではあるも。
…その表情は、笑み一つ浮かべていない。
ゆらりと歩めば、その中の、安全だった一番後ろであろう位置。
少々身形の良さそうな、男の前で足を止める。
「言うたな、お主?
同じ事を、繰り返すならば…次はない、となぁ?
まぁ…そこらの連中は、初見じゃろう?
今回だけ、許してやろうではないか。
良い機会、次がどうなるか、よぉく見ておくが良い」
一度視線を周囲に、改めて、その男を見遣れば。
とん、と軽く地面を足で打つ。
ず、ず、ずずぅ…足元の影から、人の手のようなものが何本も、ゆっくりと伸び始めるのだ。
■タマモ > 許してくれとか、もうしないから助けてくれとか。
そんな声が聞こえる気がするが、己の耳に、それが届く事はない。
最後はもう、叫び声しか上げる事のない、その男は。
ずずずぅ…と、そのまま、同じようにゆっくりと、影の中へと引き込まれて行くのだった。
何らかの術で、身動きを封じられているのだろう。
他の者達が、そんな状況を、ただ見る事しか出来ない中。
その声は完全に途切れ、後には、残った者達の呻き声だけが残るのだ。
「………この先には、隠れ里も何もない。
お主達は、二度と同じ目的で、ここに足を踏み入れる事はない。
妾とお主等との、約束じゃぞ?…分かったな?」
ふぅ…と、溜息を一つ吐いた後。
ぐるりと、男達を見渡してから、そう伝え。
視線を一度、上空へと向ける。
その視線の先、夜空に一つの黒い影。
気が付けば、いつの間にか、その影は消え失せていた。
さて、とりあえず、どうしようか。
面倒だし、このまま放置して帰る、と言うのも手だ。
残した連中が素直に戻らず、先に行こうとしても。
どうせ、見張りに置いている式が、どうにかしてくれるのだから。
■タマモ > どうするか、そう迷った挙句。
結局のところ、男達は、放置する事に決めた。
くるりと踵を返せば、とん、と地面を蹴り。
その身を宙に舞わせ、そのまま、姿を消すのだった。
ご案内:「九頭龍山脈 奥地付近」からタマモさんが去りました。
ご案内:「九頭龍山脈 山賊街道/山中」にルイーザさんが現れました。
■ルイーザ > 【お約束待機】
ご案内:「九頭龍山脈 山賊街道/山中」にヴィルヘルミナさんが現れました。
■ヴィルヘルミナ > 「あら、つれないのね。残念」
ヴィルヘルミナは、不服そうに頬を膨らませる。
別に横から奪うような真似はしないのだが…。
ただ、ヒントはくれたので後々探してみようと、頭の片隅に入れておく。
「ふふ、そうね。貴女年下にモテそうだものね?」
ボーイッシュな見た目と口調。
女学校であれば所謂王子様としてもてはやされたかもしれない。
ヴィルヘルミナは悪戯気な表情でそうからかいながら、コーヒーを飲み干す。
「ふぅん?じゃあ……これからやることも無いし、二人でもっと親交を深め合う?」
その気になってしまうと言われれば、その瞳は妖しく輝いて。
すすす、とルイーザの隣に寄り、誘惑するような上目遣い。
とはいえ、本人的にはからかい半分の行動ではあるのだが。
■ルイーザ > 「僕の収入源の一つだしね、ごめんね」
不服そうに頬を膨らませるのを見れば軽く謝り。
横から奪われるとは思っていないが内緒にしておきたく。
「不思議とね。何でか集まってくるんだよね」
自分では何故モテるのか、この見た目と性格が原因という自覚はなく。
集まってくれるのは悪い気はしないが、時々困ると苦笑を見せ。
揶揄われても楽し気に笑って、普段は飲む事のない美味しいコーヒーを口にして。
「それも悪くはないけどね、こんな場所で親交を深めてる最中にお客が来ても困るからやめておくよ」
瞳が怪しく輝く事に気が付き、隣に寄って来ては上目使いの視線を見返し。
悪くはないが危ないからやめておくよ、と笑みを浮かべながらに返すも離れたりはせずに。
■ヴィルヘルミナ > 苦笑を見せるルイーザに、ヴィルヘルミナも笑みが漏れる。
この自覚の無さでは、彼女を慕う後輩も大変そうだ。
「ふふ、罪な人ね?無自覚だなんて」
揶揄うようにそう言って、更に寄って身体をくっつけ。
こっそりと、ルイーザの腰に手を回す。
「あら?こんな場所こんな時間の山小屋に誰か来ると思ってるのかしら?
それに…鍵ならかけてるわ。いきなり入られる心配は無いわよ?」
そう言いながら、顔を近づける。
柔らかそうな唇と、微かにコーヒーの香りのする吐息。
ルイーザが少し首を動かせばキスできそうな位置まで、顔を寄せて。
■ルイーザ > 「そうは言われてもね。可愛い子に好かれるのは嬉しいんだけどね。
僕は一応はノーマルだからね」
揶揄うように告げる彼女に嬉しいがと本音を口にし。
体をくっつけられ腰に手を回されるとくすっと笑い。
「そう思っていたけどヴィルヘルミナが来たからね。
こう言う小屋の鍵は当てにならないって言うしね」
君が来たよと楽し気に告げて。
顔が近づけられ顔の細部までよく見え、吐息からはコーヒーの香り。
後少しで唇が触れてしまうという所で彼女の肩に手を添えてそっと押し。
「揶揄うのはここまでだよ」
何処まで本気か判らない彼女にそう告げては少しだけ間を開けるようにして座り直して。
■ヴィルヘルミナ > 「あら、私は女と女が恋愛する方が普通だと思ってるけど。
だって、女の事は女の方が良く分かってるわ?」
別に女同士で子供を残す方法が無いわけでもないし、と続け。
ヴィルヘルミナは、割と本気でこう思っている。
「そんなのはたまたまよ、たまたま。
それに、本当に鍵が当てにならないなら、
寝ている間にゴブリンとかに入られてお陀仏よ」
でも大抵の登山者は生きて帰ってくるのだから、そんなものは迷信なのだろう。
しかし、肩を押されると素直に体を離し、くすりと笑う。
「あらあら、本気だったのに?」
悪戯気に舌を出してみてから、ルイーザに倣い、
こちらも少し間を開けて座り直した。
■ルイーザ > 「それは否定しないし可愛い子ならありだよ。
だけど僕はそう思っているだけだね」
女同士でと聞けば、そうなの?と驚き。
そんな方法があったのかという顔をして。
「来てくれたおかげで退屈はしないで済んでいるんだけどね。
こう言う偶然は二度あるかもしれないよ?
ゴブリンは男は殺すだろうけど私たち死んだ方がいいって目に合わされるね」
来てくれて感謝していると笑い、続けた言葉には実感が籠ったような声色で。
そして肩を押せば素直に引いてくれた事に息を吐き。
「本気だったら嬉しいけどね、僕も場所は選ぶよ。
でも…次からはこんな出会いの為に何か用意をしておかないとね」
彼女の言葉にそう告げてはコーヒーを口にして。
自分が彼女に出せるものがない事を少し悔やんでみせて。
■ヴィルヘルミナ > 「可愛い子ならあり、じゃあ私にもチャンスはあるわね?」
ヴィルヘルミナは自信ありげに笑ってみせる。
彼女は自尊心の塊であるが、それに見合った能力も容姿も持っている。
ルイーザに負けず劣らず、顔立ちは整っている。
「ほら…生える薬とか、よくあるじゃない?
生やさずに作れる方法もあるらしいけど…」
この国の風紀は壊滅的に乱れ切っており、
魔術師ともあれば殆どがそういった魔法の一つや二つは開発している。
なので中には、そのような魔法も存在するだろう。
「あら、ゴブリンは男も見境無いって聞いたけど?
ま、貴女も冒険者なんでしょ?私達二人なら何とかなるわ」
一人なら危ないが、二人なら逃げるにせよ戦うにせよ勝率も上がるだろうか。
ヴィルヘルミナは今夜ここで過ごすのに、特に不安は無かった。
「ふーん…?じゃ、今度は学院で誘ってあげるわ?
寮の私の部屋なら、清潔でふかふかのベッドもあるし」
にい、と笑みを浮かべながらそう言って。
ここのベッドは山小屋らしく質素なもの。寝心地は良いとは言えない。
確かに、ここですると身体も痛くなりそうだ。
■ルイーザ > 「そうだね、十分ありだよ」
自信ありげに笑う少女は十分に魅力的。
持っている武器で実力は判り、容姿も本当に可愛いと言える。
もう少し自分の好みが同性よりならば手を出していたはずで。
「らしいね、僕は見た事がないんだけどね。
そんな魔法まであるんだね、驚くしかないよ」
風紀が乱れ切っているのは判っていたがそこまでと知れば眉間に指を当て。
どういう魔術師が研究したのかは判らないが薬を含め何種類もありそうだと。
それを理解すれば普通にありそうだと思ってしまい。
「馬鹿なのはね。知恵があるのは区別がつくんだよね…。
僕たちなら余程の群れでもない限りは大丈夫だろうね」
彼女と二人ならう余程の数でもない限りは大丈夫だと頷き。
彼女がいればこの場所でも安心して過ごせると安堵もしていて。
「そうだね、気が向けば誘われてもいいよ。
ふかふかのベッドは少し興味があるかな」
自分の寮のベッドはどちらかと言えば硬いので興味が沸き。
それに自分のベッド以上に硬い山小屋のベッドでは流石にと苦笑を見せて。
■ヴィルヘルミナ > 「ふふ、でしょ?」
魅力的な顔と体は、生まれ持ったものであると同時に、
ヴィルヘルミナがその学力や剣の腕と同様、絶えず磨いてきたもの。
それを褒められ、彼女は上機嫌だ。
「ま、今回は貴女の鳴子があるし、交替で起きてなくても大丈夫でしょうね。本当、助かったわ?」
人がいる、それも年の近い少女がいるだけでも、不安は軽減される。
ヴィルヘルミナはルイーザの存在に、割と感謝していた。
「ふふ、デートの予定を立てるのが楽しみだわ。
私のベッドは貴女みたいな女の子はいつでも歓迎してるわよ?」
貴族故に、寮の部屋も質の良い家具が使われている。
数多の少女を抱きとめたベッドも、ヴィルヘルミナの自慢の一つだ。
「と、明日朝一から行くなら、そろそろ眠ったほうがいいんじゃないかしら?
下山も体力使うわよ?」
夜通し起きていては、下山も出来なくなるだろう。
ヴィルヘルミナは、そろそろ眠りにつくことを提案した。
■ルイーザ > 「言われてみればそうだね」
こう言う場でなければもっと早く気が付いていた事。
彼女の顔も体も本当に魅力的、絶えず磨き上げたという美の形であり。
それに気が付かなかった事に申し訳なさそうにして。
「とりあえずは役には立つよ。こういう場所でゆっくりと休めるのは貴重だしね」
鳴子があり人が、近い年齢の彼女がいるだけで随分と気も休まり。
本当に来てくれた事にあらためて感謝して。
「デートはあまりした事がないからね、楽しみにしておくよ。
それを何人の子にいったのか気になるね?」
平民の自分の部屋とは違うのだろうと考えれば楽しみ。
何時でも歓迎と言われえては何人とと冗談のように問い。
「そうだね、早く戻る事を考えればその方がいいね。
離すのが楽しくて失念していたよ」
彼女の言葉にうっかりとしていたと恥ずかしそうに笑い。
その提案にそうしようと返せば毛布の用意をはじめて。
■ヴィルヘルミナ > 「ま、今は依頼の帰りだからイマイチだけど…」
討伐依頼の帰り道、汗もかいたし返り血も少々浴びた。
普段、学院で見せるならばもっと魅力的なのだが…と内心残念がる。
「あら、聞きたい?いつかじっくり話してあげるわ?」
冗談めかして、己の武勇伝を聞かせようと言う。
人数のみならず名前もちゃんと記憶している。
ヴィルヘルミナは几帳面なのだ。
「そうと決まったら寝ましょうか…私はこっちのを使うわね」
ヴィルヘルミナも、毛布の用意をさっと済ませ、ベッドに潜る。
意外に疲れていたのか、寝息を立て始めたのはあっという間だった。
その後、朝になれば二人して下山し、何事もなく王都に戻るだろうか……。
■ルイーザ > 「そんな事はないよ。今のヴィルヘルミナも魅力的だよ」
学院では学院の、今のような時でも魅力的だと告げ。
今でも魅力的なので学院で会う時が楽しみになり。
「そうだね、部屋にお邪魔したときにじっくりと聞かせてもらおうかな」
冗談ぽく話してという彼女に笑いながら答え。
ただ人数は兎も角名前まで憶えているとは思っていなく。
「僕はこっちを使うよ。おやすみ」
彼女も毛布を用意すればベッドに潜り。
彼女の寝息が聞こえ出せば自分も眠りにつき。
そして翌朝になれば共に王都へと戻る事となって…。
ご案内:「九頭龍山脈 山賊街道/山中」からヴィルヘルミナさんが去りました。
ご案内:「九頭龍山脈 山賊街道/山中」からルイーザさんが去りました。