2022/09/27 のログ
■フリージア・ゴールドバーグ > (部屋移動)
ご案内:「九頭龍山脈 山賊街道/山中 秘湯」からフリージア・ゴールドバーグさんが去りました。
ご案内:「九頭龍山脈 山賊街道/山中 秘湯」から流々さんが去りました。
ご案内:「九頭龍山脈 山賊街道/山中」にルイーザさんが現れました。
■ルイーザ > すっかりも日が暮れてしまった九頭龍山脈。
その山中にある山小屋の中で焚火に火をつけて夜明かしの準備をする。
運がよく小屋の状態は良いので寒い思いはせずに夜を明かせるのはありがたく。
「如何にもペースを間違ったね。今頃は麓で馬車に乗ってるはずだったのにさ」
今回の依頼は報告が急がないものとは言え街の外で過ごすのは避けたいこの頃。
しかし野営が必要となればやるしかなく、念のための用意で夜を明かす準備。
こんな場所では滅多に人がこないだろうが念のために扉には鳴子を付けて準備を進めていく。
ご案内:「九頭龍山脈 山賊街道/山中」にヴィルヘルミナさんが現れました。
■ヴィルヘルミナ > ルイーザが山小屋で過ごす準備を進めていたその時、
扉に取り付けていた鳴子がカラカラと鳴ると共に、驚いたような声が上がる。
それは、ルイーザと同年代であろう少女のもの。
「用意がいいわね…っと、怪しい人間じゃないわ」
扉に目を向ければ、そこには半甲冑に身を包み肩にツヴァイヘンダーを担いだ、
金髪ツインテールの少女が立っているだろう。
そして、学院生であれば彼女の顔に見覚えがあるかもしれないし、
色々と噂を知っているかもしれない。
「……って、貴女確かルイーザね?身分混合クラスの」
そして、少女、ヴィルヘルミナの方もルイーザの顔を知っているらしい。
彼女はどこかほっとした様子でルイーザに歩み寄る。
「学院生の女の子がいて安心したわ…。
私もここに泊っていいかしら?」
彼女も恐らく、山を下るには遅すぎたのだろう。
■ルイーザ > 後少しで準備が終わりそうになった頃、扉に付けた鳴子が音を立てる。
その音と共に驚いたような声が聞こえ、置いていた剣を手に振り返れば同年代の少女が扉を開けているのが目につき。
「そう言われてもこの場所だよ。怪しくないは無理がなくないかな?」
そういう少女をよく見れば半甲冑に大型の剣、ツヴァイヘンダーを担いでいる。
そしてその顔や金髪のツインテールはどこかで見たようなと考えを巡らせ。
「僕を知ってるのかな?って、確かヴィルヘルミナだったね?」
少女が自分を知っていた事に少し驚き、そして少女の事を思い出せば、色々の噂も共に思い出し。
近寄ってくることに警戒をするも、ほっとした様子に直ぐに力を抜いて。
「僕も来客が学院生で安心したよ。
勿論構わないよ、一人よりも二人の方が安全だしね」
それに何より追い出すという選択はなく。
同じく下山できなかった少女を歓迎してみせて。
■ヴィルヘルミナ > 「あら、山小屋に山に登っていた人間が来るのは当たり前ではなくて?」
山賊の類ならもっと集団で来るだろう。
ヴィルヘルミナは苦笑しながら、適当な場所に剣を立てかけ甲冑を脱ぐ。
戦闘の後なのか、甲冑には傷がつき、剣も少々血生臭かった。
「どうせ冒険者ギルドからの何かの依頼でしょう?私もそうよ。
学院からの課題」
学院は、学生達のあらゆる可能性を伸ばす為に幅広い講義を用意している。
その中には、冒険者向けのものもある。
ヴィルヘルミナのように冒険者を目指さない者も、
戦闘能力やサバイバル技術の向上の為によく受けていた。
「貴女は割と成績優秀って聞いてたから覚えてたのよ。光栄に思いなさい?
あとまぁ、顔も良いですし」
荷物を下ろし終えた少女は、近くの椅子に座る。
そして、背負っていた鞄の中をゴソゴソと漁りつつ。
取り出したのは、高級そうなコーヒーであった。
「貴女も欲しい?」
ヴィルヘルミナはそれを淹れる用意をしながら、ルイーザに訊ねる。
■ルイーザ > 「それを言われると耳が痛いね。来たのが君でよかったよ」
少女の言うとおりに山で夜を明かすなら山小屋に来るのは当たり前。
むしろ来たのが山賊の類でなかった事を幸運に思い。
少女が剣を立てかけ甲冑を脱ぎ始めればもう一度扉に鳴子を仕掛けて置き。
その時に気が付いた血生臭い臭いに戦闘をしたのだろうかと見て。
「そんな所だね。ちょっと探すのに手間取ってこうなってるよ。
そっちは学院の課題なんだね」
学院の課題で来る事も多いが今回は冒険者として来ているのを言い当てられては頷き。
課題と聞けば戦闘訓練かサバイバル術のどちらか、鎧の傷や血生臭い臭いに戦闘訓練の方だろうと考え。
「君にそう言って貰えると光栄だよ。
でも僕よりも君の方が成績が優秀じゃないか。
この顔は僕の自慢だからね」
鳴子を再設置すればこれで次に誰か来ても判ると気を緩め。
少女の言葉に勿論と嬉しそうに笑みを向け、同性とは言え褒められればうれしく。
椅子に座った少女が鞄を漁る様子に何かを出すのかと思えば、それはコーヒーで。
「量があるなら少し貰えるかい?如何にも嗜好品は持ち歩かないからさ」
余裕があれば一つでもとは思うが中々持参できず、訊ねられれば出来ればと口にして。
■ヴィルヘルミナ > 「そっちは採集か何かかしら?それとも失せ物探し?」
探すのに手間取ったと言われれば、冒険者の依頼としてはそのどちらかだろう。
こんな山奥に来るからには前者の可能性が高い。
「こっちはゴブリン退治よ。何でも隊商を襲ったとか。
はぐれ者の小さな群れだったけどね」
それこそ、学生一人でも余裕で討伐できるような。
数の少ないゴブリンなど、訓練された少年少女よりも弱い存在だ。
ヴィルヘルミナは自前のケトルに水を注ぎ、火にかけながら世間話を続ける。
「あら、自信家なのね?結構モテモテなのかしら?」
火に当たり体を暖めながら、ヴィルヘルミナは笑う。
彼女自身も自分の顔にはかなり自信があるほうである。
そして、割と学院の少女達からモテていた。
「……ほら、出来たわよ。砂糖とミルクはいるかしら?」
湯気を立てる黒いコーヒーが並々注がれたカップを一つ、ルイーザに差し出す。
高級感溢れる香りが山小屋内に漂う。
■ルイーザ > 「採取だね。今の時期限定で儲けがいいのがあるんだよ」
山奥で今の時期だけ採れるものだねと話すのだが、採取場所は自分しか知らないので話しても良いと判断し。
珍しい依頼だから報酬も良い事を告げて。
「ゴブリン退治なんだ。無事で何よりだよ。
小さい群れでも襲撃を行ったなら駆除しておかないとね」
ゴブリンと聞けば一度だけ身震いをし。
一人で討伐したとなれば少数だった事もあるだろうが、少女の腕も立つのだろうとみて。
ケトルまで自前で用意している準備の良さに感心し。
「そうかもしれないね。後輩の子はよく集まっては来るよ。
そういう君もモテるんじゃないかい?噂はよく聞くよ」
それがモテているのか珍しいのかはさておき、良く騒がれる事は認め。
少女もモテているのはよく聞くと笑って返して。
「ありがとうね。どっちも入れないんだ。このままでいいよ」
湯気を立てるカップを受け取れば礼と共にどちらも入れない事を告げ。
飲んだ事のないような高級感溢れる香りをしばし楽しみ。
一口飲めば、おいしい、と頬を緩めて。
■ヴィルヘルミナ > 「へぇ、何か珍味でも採れるのかしら…」
ヴィルヘルミナは貴族ゆえ、儲けなどは気にしなくてもいい。
むしろ将来的には依頼する側であるため、採れる物そのものに興味がある。
自身のコーヒーにミルクと砂糖を入れて、一口飲んでほっと息をつく。
マイルドになった苦味が口内に広がり、思考をクリアにしていく。
「えぇそうね…上級生も同級生も下級生も、親しくしている女の子は多いわ」
ヴィルヘルミナの場合、家柄に寄ってきた者もいるのだろうが、
それでもいずれは己の美貌とテクニックの虜になる者が殆どだ。
「…でも、私からアプローチをかける事も多いのよ。
特に貴女みたいな魅力的な女の子には、ね?」
焚火に照らされながら、ルイーザににいっと、微笑みを向けて。
年齢に見合わぬ妖艶さを多少は感じさせるだろうか。