2022/05/16 のログ
ご案内:「九頭龍山脈山中・天然露天湯浴み場」にアマツキさんが現れました。
■アマツキ >
王国にも湯の引かれる九頭龍山脈の源泉
ふとすれば人には熱すぎるその湯を楽しむ一人の鬼がいた
その手に握られる酒瓶は山賊の奪ってきた酒を更に奪ったもの
豪快に唇の端から雫を零しながら、ゆったりと煮える湯に身を浸らせ、満悦の吐息を月に向け
「──やれやれ。
前に使っていた湯浴み場は妙な人間に吹っ飛ばされてしまったからのう──」
丁度良いところが見つかって何より、といった風情
ご案内:「九頭龍山脈山中・天然露天湯浴み場」にガウムさんが現れました。
■ガウム > 今日もまた狩りを行い、かなり大量に獲物を捕まえることができ、満足しながら帰路を歩く鬼が居た
「…ン?
アノ湯気…温泉カ…?」
ふと、近くにある湯気の立つ方向を見れば温泉の存在に気付いた。
それと同時に、自分と似ているような匂いを察知しては、壁をスイスイと蹴りながら登り、到着する
「…オマエ…鬼、カ…?」
湯船の近くに経つ存在、巨体に熊の毛皮を被る、褐色肌の鬼が目の前に現れる
■アマツキ >
「──む?」
げふ、と酒気を帯びた息を吐き出し、声の聞こえた方向へと眼を向ける
「──呵呵、これはまた随分と巨大きな。
この山で幾人か鬼は見たが、お主のようなデカブツは初めて見るぞ」
立ち上る湯気すらからもその頭をのぞかせる巨体を見上げ、再び酒を煽る
「どうじゃ。同族との出会いは珍しい。酒でも一献酌み交わすか」
盗品じゃがな、と鬼は笑う
湯に浸かった裸体は晒すがまま、気恥ずかしさなぞは一切を感じさせず
■ガウム > 「…オマエ、村ノ鬼…ジャナイナ…。」
体格差はあれど、自分達と同じ村に住んでいる魔族ならはっきりとわかる。
しかし、目の前の鬼は自分達とは違うことを確信したが、別の種族と出会うのもまたいいと思っていた。
「酒…イイゾ。
俺、肉…アルゾ…。」
裸体を晒す鬼に近づき一杯貰おうと思う。
交換と言うわけではないが、さっき狩って来た鹿一頭を差し出し、吞み交わそうとする。
■アマツキ >
「唖々、我は流れよ。村、というにはどこぞに集落でもあるのか?」
近づく巨躯の鬼に向け、酒瓶を差し出す
酒を注ぐ器などという気の利いたものはなく、酒瓶から直接飲むことになるだろう
「ほう、肉とな。山で狩りでもしておったというところか。夜眼が効くのう」
自身もまた闇は不都合に値しないが、鬼とはそういうものなのかもしれない
細かいことを考えることが苦手な雌鬼はさして気にした様子もなく
「名はあるか?巨躯の鬼よ」
■ガウム > 「ココカラ離レタ、所…森ノ中ニアル…。」
魔族の国出身の生粋の鬼。
言語も片言ではあるが、しっかりと意味を理解しているような様子であり、深い事は考える様子はなかった。
「俺ノ村、狩リガ生活…俺、慣レテイル…。」
村での生活は狩りが主流の為に鹿やらクマ等を狩るのは日常であった。
そして、腰に付けている袋から取り出した石のナイフによる解体も見ただけで慣れているのがよくわかり、臓器や血などもまき散らさずに最低限の綺麗さで解体する。
「俺、ガウム…鬼ダ…。
オマエ、名前、ナンダ…?」
切り取った鹿の肉を渡しながら差し出された酒瓶を受け取り、豪快に空を見て飲む。
良いのど越しを響かせながら酒臭い息を吐きだし、うまそうにニヤリと笑う。
■アマツキ >
鬼の集落は離れた森にあるという巨躯の鬼
北だけでなくこの王国周りにも鬼の住む場所があるということに素直に感心する
狩りで生計を立てているのであれば、里に下って人を浚い喰らうなどということもないのだろう
「我に名はない、が。
北の地では八卦山之天ツ鬼と呼ばれておった、アマツキとでも呼ぶが良い。
クク、貴様と同じかどうかはわからんが、鬼じゃな」
丁寧に解体された鹿を見てほうと感嘆する
でかいナリの割に起用なことをする
自分にはどうやってもできそうにない芸当である
受け取った鹿肉に豪快に牙を突き立て、咀嚼する
独特の臭みこそあるが、脂の乗ったしっかりとした肉
「うーむ、魔物の肉に比べれば格別じゃな」
酒を煽り笑う鬼に向け、こちらもまた牙をのぞかせ笑みを浮かべる
■ガウム > 「ハ…ヤ…。…??
アマツキ…覚エタゾ…。」
本名と思われる長い名前を言われるも理解できずに首を傾げてわからない様子を見せる。
だが、アマツキと言う名前は理解できたので、そこは覚えたとニカっと牙を見せながら笑う。
「魔物…アマツキ、魔物…喰ウノカ?
コッチノ魔物ドウダ…?」
牙をのぞかせて笑うアマツキに質問した。
自分も食べた事があり、主に人間との混血の赤子を基本食べており、成人した魔族は食ったことがない。
それ故に、味の感想には興味を持っていた。
「俺、人間ト俺達、鬼ノ子…喰ウ。
肉、柔ラカクテ…血、ウマイ…。」
ある意味、取れたてと言うその代物。
思い出したのか、口の端から涎を垂らし、腹を鳴らしては鹿肉を食う。
■アマツキ >
「うむ、奴らは野生の動物と違って我にも襲いかかって来るからのう。
捕らえやすい、という点では鹿に勝るぞ。味は──まぁ、まちまちじゃな」
当然それは知恵なき魔物に限る話ではある、が
「この国で人喰いは難しいところじゃ。
なにせ、山を下れば魔物の革を対価に酒が手に入る。
人喰いの怪物と知られれば、それが叶わぬ」
鹿肉を食い千切り、咀嚼し、飲み込み
脂に濡れた口元を拭い、言葉を続ける
「呵呵、赤子は美味いな。骨まで喰える。
北の山にいた頃はよく供物として捧げられていたものよ」
人が聞けば鬱とした表情すら浮かべそうな言葉の応酬
それも鬼同士の酌み交わしであればなんら自然なことであり──