2022/02/22 のログ
ご案内:「九頭龍山脈 山賊街道/温泉宿」にコルボさんが現れました。
■コルボ > 【待ち合わせ中】
ご案内:「九頭龍山脈 山賊街道/温泉宿」にクルサオルさんが現れました。
■コルボ > 以前に王都で意気投合したコルボとクリュサオルは、
山賊街道を越えるキャラバンの護衛についていた。
途中山賊の襲撃もあったが、もはや予想通りとさえいえる戦闘に対し迎え撃つ心づもりがある者達ばかり。
それでも実力が伴わぬ者の犠牲はあれど、襲い来る一団を撃退し、
ことごとくを山脈の底に叩き落とすまでに至る。
そして山脈の中途にある温泉宿……、山脈を越えてまで行う必要のある交易の為、
利益の保障をなそうとした貴族や商人によって経営されている宿に食料の補充と休養の為、二日ほど滞在することとなった。
■クルサオル > 「ふぅ……」
そう一息つくと同時に、滞在する宿へと目を向ける。
長髪の埃を軽く払い、水筒の水を一口飲む。そんな大した山賊はいなかった。
しかし、犠牲者が出る辺り、決して油断はしてはいけないのだということを身に沁みらせる。
途中で離脱したのは犠牲になった者しかいないが、一部の冒険者の中には不安の顔を浮かべているのもいた。
まぁ、それでも最後まではついてくることだろう。
「コルボ、そっちは消耗品で足りないのとかある?」
そう、隣にいる青年へと声をかけた
■コルボ > 山賊の個々の能力は高くない。問題は山脈が山賊にとって庭のようなものだということ。
それでも地の利を半ば過信している者達、警戒を怠らず、一対複数にならなければそう苦戦するほどではない。
コルボはその中で前衛が得意だというクルサオルに複数の相手を任せながら、
中距離から投げナイフや指弾、薬品の投擲等で援護し、敵の動きを止めることで間接的に一対一の状況を作っていた。
クルサオルの腕を見れば、一瞬でもその状況を造れば山賊は次々と倒れていくと踏んだうえでの立ち回り。
それでも援護役の数は少なく、結果的に犠牲者が出ることになったわけだが。
「ん? ああー、小袋一束と割れ瓶がダースであればいいんだけど、あるといいんだけどなあ。」
消耗した薬品類を詰める容器の補充を考えつつ、指弾に使う金属片は犠牲となった者の装備品を買い上げ、
遺族への幾ばくかの保障に回しながらそれを自ら砕いて弾として携帯するようで。
「クーのほうは? 薬草やらポーションならこっちストックあんぞ」
■クルサオル > クルサオルの戦い方は、前衛と中衛の間ぐらいの立ち回り方。
常に囲まれないように動きながらも決して味方から離れすぎたりはしない。
前衛ではあるが、同時に援護役でもあるような動き方だが、今回はそうもいかなかった。
前衛として動きつつ、キャラバンの周囲にも目を配らなければならない。
それでも、目を引きつけるという役目はしっかりと達成している。
それにコルボの援護はとても自分の戦い方と合っていた。
死んでしまった者は仕方ない。こういうこともある。
だから今、こうして生きることを感じられるのがこの職業なのだ。
「割れ瓶?さっきみたいに薬を投げる事に使うんだね」
青年が持っている装備を考えて、あんな風にガンガン消耗品を投げる戦い方を思う。
あんなではなかなかお金も溜まりづらいだろうに。よくもまぁ。
「僕は問題ないよ。再生力なら人一倍はあるしね。
それに援護のおかげで怪我もない。強いて言えば疲れたぐらい」
そう言いながら共に宿へと向かう。兎にも角にも今は栄養補給だ。
■コルボ > 若干雇う側の戦力算段の見積もりが甘かったのもあるのだろう。
通常であれば充分な戦力、だが冬場、備蓄が尽きた山賊団が多かったらしく
数だけは多かったことが災いした。
それでも災い、損害を被らなかったのはひとえにクルサオル自身の能力の高さとも言えて。
「ああ。いよいよなくなれば樹皮でも剥いて重し仕込めばどうとでもなるんだけどな。
補給できる時は遠慮なく使うさ」
後先を考えないチンピラ、という印象を持たせる、中堅を抜け出せない小物という見られ方を意識しているが、クルサオル程の人物にも”そう思われる”ならありがたい話で。
「だったら尚のこと意識して使っとけ」
そういうとポーションを渡して。
「お前は気にしなくても人外ってだけで目ぇつける奴もいるんだよ。
差別とかじゃなくて、それを口実に好きにしたい奴とかな」
宿の一階に併設された酒場に入ると寒さをしのぐために強めの酒と暖かいものを注文しながら
■クルサオル > 「ふぅん。樹皮、ね」
一度無言になって、コルボの事をよく見て。
自分は別に頭はよくないし、人の機敏に敏感というわけではないのだが。
多少なりとも”勘”は働くこともあると思ってはいた。
「…うーん。よくわかんないな。なんか違和感みたいなのがあるけど。
まぁ仲間だし、変に疑うのも良くはないよね!」
なんて明るい顔で、それ以上考えることを止めた。
「あ、う、うん?」
ポーションを受け取って頭に「?」を浮かべる。
「な、なるほどね……。それなら素直に持っておくよ。
親切にどうもありがとう。結構気配り上手なんだね」
そう言いながら、いつも通りの卵スープを頼んで。一緒に席に座る。
■コルボ > あれこれやっぱ察しそう。まー別にクルサオルならいいかと思いつつ。
「まー、あれだぜ? 俺みたいな戦い方するのは普通は個人じゃ無理だけど、
金づるってか資金源はあるからな?
多分その辺の違和感じゃないか? ……そもそも俺ぁクーがどういう奴なのか察するような奴だぞ。」
言外に、ただのチンピラではなく、貴女自身の違和感の正体は見た目通りの印象ではないのだと。
「要は再生はするにしてもポーション飲む振りでもして誤魔化せってことよ。
今日戦ってみて、クーとは連携深めといたほうが今回は楽できるしな。
つか再生だのなんだの置いといても地力がある奴は助かるわ」
素性や種族よりも貴女自身を見て、貴女という個人に信頼を寄せているような口ぶりで話しながら追加で温泉卵を注文しつつ。
「なんかシェンヤン由来の温泉街で作る名物なんだとよ」
■クルサオル > 「ふーん。まぁそういうのもいるんだねぇ。
別に詮索する気はないよ。お互い、進んで敵を増やす人間じゃないでしょ?
……あ、僕は人間じゃなかったや!」
たはは、と、ブラックジョークを吐き出して笑いかけて。
「んなるほどねぇ。そうやって違和感を消す努力をすればいいのか。
勉強になるよ、ありがとう。
僕もコルボの戦い方は割と性に合うから助かったしね」
追加された温泉卵に目を向けて、興味深そうに器を手に。
「へぇ~……あむ……」
一瞬、無言になって。
「うんまい!これすごくおいしい!!」
■コルボ > 「でも実際そういう感じなんだよなー。
クーは俗世離れしてるし俺とはかち合わないから別に話してもいいっつか。」
そういう意味では気兼ねしなくていいやりやすい相手なのだとほのめかす。
実際世俗から離れた人外と相性が良く、時折人里離れて褥に交わることもある。
「そういうこった。別に回復し過ぎて体悪くするこたねえしな。
そもそも飲まなくていいなら好きなタイミングで捨てられるし、
それで回復したって投げ捨てちまえばどのくらい飲んだかなんていちいち気にするやつぁいねえよ。
ま、俺ぁ正面切って戦うタイプじゃないしな。
それでも敵の崩れたテンポに合わせて切り込めるクレバーさは今回わりと助かってんだよな」
温泉卵に一瞬遅れて大賛辞をもらす貴女を見て笑いながら
「あー、やっぱり? クーは卵の味が好きそうだったからな。
まるまる楽しめて普段と違う奴なら気に入るかと思ってさ。」
■クルサオル > 「俗世離れねぇ。そんなことはないとは僕としては思うけどなー?
ま、そう思われるならそういうものだって今は思っておこうか」
などと言いながら、悪い気分はしないと直接言って。
それに、存外気が合いそうだと今回でよく理解した。
「それもそうか。回復しすぎなんて、なかなか起きないことだしね。
でもご飯みたいに、回復し過ぎるともういらなくなっちゃったりするのかな?
気にしても仕方ないか……。うん、まぁ素直に受け取っておくよ。
僕は正面からの方が楽だからそうしてるってのもあるけど。
一番はこの剣のせいでもあってね。まぁ生きるのが最優先なのはどこも一緒だろう?」
そう言いながらパクパクと温泉卵を口に運んで。
「卵の味と言うか、なんだろう。本能?が卵を好んでいるっていうのかな」
■コルボ > 「良い意味で必死じゃないってか、余裕があって視野が広いってかな。
目先の小っちゃいことで物事判断はしなさそうだしよ。」
特定の勢力に、組織に属してるわけではない。その上でこのスタイルは自分に近いものがあり、
だからこそ気兼ねがないのだと。
「何人かそういう知り合いいるけど、回復し過ぎるってのも特に弊害はないし、
どっちかっていうと嗜好品に近くして好きな味に調合して楽しんでる、て感じに落ち着く奴がわりと多かったなー。
剣のせい? 剣のおかげってんでなくか?
生きるのってか、生きることを楽しむのが最優先かなー俺ぁ」
言いつつ温泉卵を追加と、茶わん蒸しを二つ、おにぎりを一皿。
串焼きでなく焼き鳥も。
ここで食べられるのもあって、なんとなく今日はシェンヤン気分。
「本能って、卵が主食的な、ってことか?」
蜥蜴とか蛇とか思いつつ、貴女の顔をじっと見る。
■クルサオル > 「視野が広い。のかなぁ。自分的にはそんな風に感じたことはないかな。
でも、実際先のことをちゃんと考えないと、ここまで来れないしね」
飄々としているが、決して考えなしでここまで来れるはずもない。
腕っぷしだけでここまで来れるほど世界は甘くないのだ。
「そうなんだ?じゃあ問題なさそうかなぁ。
はえー、いろいろな趣味の人がいるんだね、僕はポーションの味なんか気にしたことないや。
美味しいに越したことはないと思うけどさ。
あぁ、この剣ね。武器ではあるけど、人間でいう『器官』なんだ。
ほら、動物には尻尾や鋭利な爪があるだろ?アレと一緒。
折れたら僕自身にもダメージが入っちゃうんだよね」
などと、さらりと自分の強みと弱みを言い切る。
この話は今まで誰にも話したことはないが、ここまで考えている人間だ。
今後もPTを組むうえで、話したほうが楽だと判断して。
運ばれて来た他の食べ物を次々と口に入れる。
「そうそう。親がラミアでね。だから卵関係が大好きなのさ。
……あ、こっちの顔気になる?割とグロいよ?」
■コルボ > 「視野が広いと思って徒党組んで襲ってきた視野がせっまい奴等、今日返り討ちにしたばっかじゃねえか」
ああいうのが視野が狭いほうなんだよ、と言いつつ。
「ん-、なんてんだろ。最初はそうでもなかったけど、人生を楽しむってことを考えるようになったからかね。
嗜好品があるって、それだけで人生変わるしな。
クーだって旨い卵料理を楽しんでるけど、それを本能とやらで義務的に食ってたら面白くないと思うぜ」
今しがた温泉卵に舌つづみを打ったように、何か”良いこと”があるのはそれだけでいいことなのだと。
「あー、硬いけどいざ折れちまうと、か……。
それで中衛より、てより間合いを保つスタイルになるわけか」
視野や思考を考えれば肉薄しての前衛も出来そうな気もしたが、それをやらないのは武器にも起因してるのだろうと推測して。
「だったら受けたり鍔迫り合うよか俺が隙を作って流れに乗るほうがよっぽどやりやすいわな。
あ、じゃあクーも舌スプリットなのか?」
ラミアと言われれば帰って来た反応は怪訝とかネガティブなものどころかいわゆる種族あるあるな有様で。
「見せてもいいなら見たいけど、だったら部屋行くか?
料理持ち込みOKだし二人で駄弁ろうや」
他種族に忌避感がない、というかフィーリングありきなのは伝わるだろうか。
■クルサオル > 「あー!あぁいうのもそういうのに入るのか!確かにその通りだね!」
うんうんとその言葉に頷いて、確かにと納得を見せて。
「人生を楽しむね。ふふ、いいじゃないか。僕もその気持ち分かるよ。
人間は寿命が魔族より短い、そして魔族よりも終わりが唐突に来ることが多い。
されど、だからこそ毎日をしっかりと受け取って生きてるものだしね」
そう言いながらも、食べ終わった温泉卵の器に目を向けて。
「確かに、義務的だったのかもしれないね。もっと楽しんでみるようにするよ。
そうそう、大事な僕にとっての武器で一番体になじむんだけどね。
サブ武器とか使おうかなとは思ってるけど、やっぱりこれが一番なんだよ。
だからああいう戦い方になるってわけ」
そう言って、自分のスタイルがどう確立されたかを説明して。
「そういうこと。
ん?」
舌も、と聞かれると、「んぇ」と口を開ける。
冬場の為に吐息が白く発生したその口の中に、唾液に塗れた舌を伸ばす。
肉厚で、二枚に別れた、先っぽが細長いが奥に目を向けるにつれてだんだんと厚くなっている舌。
思った通り、いや、予想通りの舌を見せつける。
「じゃあお部屋に行こうか。いろいろここじゃあ目に付くしね」