2021/12/28 のログ
ご案内:「九頭龍山脈 山賊街道/山中」にロブームさんが現れました。
ロブーム > ハーネスを切断され、動かすことができなくなった馬車がある。
その周囲には、魔物が隊列を組んで包囲している。
本来、魔物に高度な隊列を組む知恵などないが、しかし。
それは、指揮者がいない場合の話だ。

そして、その指揮者が、虚空から突如現れた。

「――ふむ」

魔王、ロブーム。この魔物たちの王。
本来は馬車襲撃の様な些事には関わらない立場の人間である。
だが、彼が積極的に、自らこの場に現れる事がある――それは。
『美しき心の持ち主』が、この場にいる事である。
この魔物を統括させているガーゴイルから、その様な特徴に合致する女がいると聞いて、此処までやってきたのである。

「(抵抗を続けているのか、それともこちらに自分を犠牲にした取引を持ち掛けてきているのか、それとも他の何かか――)」

まあ、何であれ。
自分の部下が此処まで言うからには、何かしら光るものがあるのだろう。
そう考え、男は馬車に近づいていく。

ご案内:「九頭龍山脈 山賊街道/山中」からロブームさんが去りました。