2021/12/19 のログ
ご案内:「九頭龍山脈 山賊街道/山中」にタマモさんが現れました。
タマモ > 九頭龍山脈、その麓付近か。
山賊街道から少し外れた山中、そこに少女の姿はあった。
ただ、そこに見えるのは、少女の姿だけではない。
山賊か魔物かに襲われたらしい、一台の馬車が横倒しになっている。
そして、周囲には、何かしらの争った形跡。

「………ふむ」

それを見詰めながら、少女は考える仕草。
争った跡はあるが、血の臭いはせず。
となれば、この馬車の持ち主やらは、連れ去られたのだろう。
よいせ、と馬車の中を覗き込んでみれば、思った通り何も無し。
うん、どうやら相手は前者だったようだ。

いつもの散歩、その途中で見付けた馬車。
好奇心で探っているが、第三者から見たら、どう見えるのか。
真実の通り、偶然やって来た、と見るか。
襲った相手が、これを餌に次の獲物を待っている、と見るか。

タマモ > しばしの間、周囲、馬車の様子を見詰めるも。
そのまま、何も無いと思えるが、馬車の中へと入ってみる。
さすがに横倒しなだけに、足場が横壁で、少々歩き難いのは、仕方無いか。

がさごそと、そこらを漁ってはみるものの。
荷物っぽいものは、やはり無し。
所持品っぽいものも、忘れ物も、綺麗さっぱりないようだ。

「むむむ…まぁ、思った通り、ではあるがのぅ。
さて、持ち主が来る事は、無さそうだが…
もしかしたら、探しに来る者でも、居るやもしれん。
面倒事になる前に、立ち去るのが、吉じゃろうか?」

もそり、馬車の中から出て来れば。
そんな呟きを零し、ぐーっと軽く伸びをして。
ちらり、もう一度だけ、馬車を一瞥し。
改めて、周囲へと意識を向け直す。