2021/09/02 のログ
■タマモ > 2匹、食べる分であれば、少女からすればちょうど良い。
だがしかし、結果的に見れば、この時間でこの数は微妙なのだ。
単に、それが気に入らない。
「むむむ…もう少し、もう少しだけ、粘ってみるか…?」
軽く腕を組み、考え込む。
これ以上釣ったところで、食べる分とはならない。
釣った分は、後で河川へと戻すのだ。
少女に、素直にここで終了をする、と言う選択肢は、ないのだ。
視線を、釣り糸を垂らした辺りに。
魚影は…見える、居ない訳ではないか。
今、夜釣りゆえに、灯りはないものの。
少女の瞳には、しっかりと、それは見える。
それを確かめれば、とりあえず、もう少しだけ。
■タマモ > 「………ふむ」
釣り糸に…反応は、なし。
近くまでは、魚も寄っているようだが…食い付くまでには、到らないようだ。
軽く頷けば、ひょい、と釣竿を手に、引き寄せて。
そのまま、くい、と手首を返し、水面へと垂らした糸を回収する。
「ともあれ、食べる分は確保した。
今日のところは、これで、満足しておくべき、なんじゃろうなぁ?」
ぽんっ、手元に戻した釣竿が、音と共に消え去って。
後は、残ったタライを小脇に抱え、川辺から、少女はその姿を消すのであった。
ご案内:「九頭龍山脈 山中」からタマモさんが去りました。