2021/08/20 のログ
ご案内:「九頭龍山脈 山賊街道/山中」にカザンさんが現れました。
カザン > 「んだァ?おめぇら。俺のモンに手ェ出すな」

夜、九頭竜山脈の鬼の寝床には数人の山賊が来ていた
ただ…襲うつもりだったというより、偶然迷い込んだようだったが
鬼が作っている酒を見つけて手を出したのが運の尽き

丁度帰ってきた鬼に摘み出され、山賊たちは山の闇へ逃げ返っていった

「ったく。油断も好きもねえ
…っと、よし。一等の奴は手ェ付けられてねーな」

ふふん、と洞窟の奥の酒樽を確かめて一つ頷く

「さぁて、今日もゆったりするかね…」

追い出した後は、洞窟の入り口でごろんと寝ころび
いつも通り、ぐああ、と大口を開けて夜空を眺めるのだ

カザン > 「…腹ぁ減ったな」

ぽつりとつぶやく鬼
そういえば、獲物を取ってきて、そこで山賊を見つけたためまだ食べていなかった
我ながらボケたなあ、などと思いながら肉を焼く準備を整える

乾燥した木と木くずを合わせて
指で軽く触れた後、かすむ速度で横に擦る
そうすればぼ、と音を立てて火種が付き…そこからは火を育てていけば焚火になる

その上に、木と草で組んだ焼き竿を置いて
猪型の魔獣の皮を剥いで、竿で貫いて火の上へ

後はじっくり、時間をかけて火を通していけば完成である
野趣あふれる肉焼きの匂いが辺りに広がっていき

「ふぁあ…」

焼きあがる間、また鬼は暇そうにあくび
この待つ時間というのが、中々、何もしてない蹴れば長いのだ