2021/08/17 のログ
■シュティレ > どれだけの時間を歩いていたでしょう、広い、広い墓地、霊廟は、代り映えもなく、少しずつ、少しずつ、闇が濃くなります。
アンデッドの力が増えている事もまた、感じ取れています。
恐らくは、スケルトンや、ゴースト、それ以上のアンデッドが発生してしまえる状況なのでしょう。
それで私が何かをするか、と言えば、何もしません、する理由もありませんから、彼らの悲しみのために祈ろうか、とは思いました。
しかし、それは私の自己満足でしかありませんし、それで彼らが諦めるとも思いません。
私を見ているゴースト達は、私に何かを訴えるという事すらしません、唯々、周囲を飛び回っているのです。
敵意もないので、放置して居て良いでしょう彼等ですから。
奥に、奥に進んでいけば、そのうち、風景が変わってきます、森の中になる様に。
木々が濃く、深くなって居て、墓地の一部が森の中に入り込んでいるかのようで、その奥に、小屋が見えます。
恐らく、あそこが、墓守の住まう場所なのでしょう、鉄の格子扉は、木に埋まっていて開けられるような様子ではなさそうです。
さて、どうしたものでしょう。
そんな風に首を傾いでみて、思考してみつつも、私は、奥に足を踏み込みます。物理的に入れそうになく思えますが私は問題は在りません。
血族の力のうち一つ、体を霧にし、入り込みます。格子も、木々も無意味なのです。
そして、私は小屋の中に入り、そして、その中を見るのです。
何を見つけたのか、何を見たのか、それは、また別の時にお話ししましょう――――。
ご案内:「九頭龍山脈 山中 忘れられた霊廟」からシュティレさんが去りました。
ご案内:「九頭龍山脈 山賊街道/山中」にカザンさんが現れました。
■カザン > 九頭竜山脈の山中、その中ほど。
岩肌が露出する洞窟、その入り口に、鬼は立っていた
「おぉ、おぉ、よぉ降りよる。こりゃ山も喜ぶだろうなァ」
ざあざあと、激しい音を立てて雨粒が木々に弾けていく
大雨が続く山中は、いつもより薄暗い
そして、雨の山には灯り一つない
こんな天気では火を焚くこともできない、暗闇
その中で、巨躯の鬼は空を見上げる
降りしきる雨粒は、鬼の持つ熱気によって弾け、蒸発していく
むしろ心地よい様に、鬼はその体を伸ばしていて
「――――…………」
ぐぐぐ、と大きな体を伸ばし、ごきごきと首を鳴らして
さあて何ぞ森を騒がすモンでも出ないかと楽しみにしている
こういう雨の日は、予期せぬ客が来ることも多いのだ
雨が少しでも収まるまでは、のんびりしていてもいいだろう
■カザン > 今日もまたのんびりと、時間は過ぎていく
ご案内:「九頭龍山脈 山賊街道/山中」からカザンさんが去りました。