2021/03/20 のログ
ご案内:「九頭龍山脈 山中」にルイーズさんが現れました。
ルイーズ > 「この辺りは豊作っすねー。
しかも直ぐに下山できる場所ですから最高ですよ」

九頭龍山脈の麓に近い場所にある一つの洞窟。
奥へと続く坑道には興味を持たず入口の近くでマトックを片手に壁を掘っていく。
そうすれば砕けた岩や土に交じり価値もない小さな魔石が出てくるのを拾い集める。
屑な魔石とはいえ中々でないはずの物が予想以上に採掘できれば自然と顔も綻び。

「これはしばらく賄える分を掘れるかもしれないっすねー。
ちょっと気合を入れてみるとしますか」

必要以上に採取できればしばらくは来なくて済みようになる。
それは自分にしては大助かりなので掘れるだけ掘ってみよう、そう考えて壁にマトックを振り下ろして採掘を続ける。

ご案内:「九頭龍山脈 山中」にブレイドさんが現れました。
ブレイド > このあたりには、廃坑がある。
その鉱山が使われなくなった理由は…しらない。
普通に資源が取れなくなったのか、ヤバい魔物が出るようになったのか
変なガスでも吹き出したのか…まぁ、なんにせよ今は誰もいないはずだ。
そんな場所から、カーン、カーンと何かを掘る音が聞こえる。
どうせ廃坑。盗掘者というわけでもなかろうが…
山賊がこんなところで汗水たらして働くとは思えない。
そうなると冒険者だろうか?自分と同じように採取依頼か何かか?

興味が湧けば、そちらの方を覗いてみたくもなるもので
坑道の入り口へと足を伸ばすのであった。
そこで見えたのは…すこしまえにあった占い師のすがた。
転職したというわけではあるまい。

ルイーズ > 坑道の浅い場所で採掘を行えばその音はよく響く。
ただそういう知識はなく、音を全く気にする事もなくマトックを壁に打ち付けて岩を砕く。
目的の屑魔石は大量に掘れ、副産物のそこそこの大きさの魔石や小さな宝石が出ればそれはそれと除けて。

「自前で掘るのが安上がりっすけどー、疲れるね。
んー……腰が痛い……あれ、ブレイド君?」

力仕事は苦手であるが依頼をするよりも安く上げるために掘り。
慣れない労働に直ぐに疲れてはマトックを置いて背を伸ばし、人目がない事もあって大胆に大雑把にタオルで汗の滲んだ額や体を拭い。
大きく背を伸ばして体を捻ると入口に少し前に占った少年の姿を見つけ。
どうしたの?というように見つめる。

ブレイド > 坑道の入り口の拡張作業でもしているのかと思う程度に
フードの少女はガツガツと石壁をほっている。
確か屑魔石を掘りに行くことが有るとかなんとか言っていたような。

「おぅ、っつかこんなとこまで来るんだな」

ひらりと気さくに手を降って挨拶を。
君付けなのは少し気になるが、しかたのないこと。
どうやら自分は顔立ちが幼くみられるらしい。

「オレはただの依頼できてる。簡単なやつだ。
アンタの占いどおりにな。」

ルイーズ > 「こんな所に来ないと魔石は掘れないっすよー。
でもお陰で今回は大量なので大儲けですね」

知った顔ならば警戒をする必要もないと笑みを浮かべる。
こんな所と聞けばむしろここじゃないとと答えては成果である屑魔関の小山と一応売れそうな魔石と小ぶりな宝石を見せて。

「にいさんだと他人行儀だと思ったんすよ。
でも…君より兄さんの方がいいっすねー、やっぱりブレイドにいさんって呼びますね。
早速ですね、ではいい出会いはありましたかー?」

手を振る少年に軽く手を振り返しては微妙な変化、そして呼びにくさ?みたいなものを感じて呼びなおし。
占い通りに簡単な依頼と聞けば結果はどうだったかと気になってしまう。

ブレイド > 「そういうもんか。なかなかにご苦労なこった。
この辺にはよく来る…ってわけでもねぇか。
廃坑ってのは変なもんあったりするから気をつけろよな」

先ほど考えたものに含めて
このような入口近く程度なら危険はないだろうが崩落なんてのもある。
とはいえ、成果は上々なようで宝石やら魔石やら
商売道具に加えて小銭まで稼げそうなあたり、たくましいと言うかなんというか。

「どっちでもいいさ、呼びやすい方で。
まぁ、そうだな。
みてのとおり、今は一人だ。
一回でそうかんたんに運が巡ってくるとは思ってねーし
ぼちぼちやってくよ」

今回は残念ながら出会いには恵まれなかったようで
このあたりで採れる香草の詰まった籠だけが旅の友だと言わんばかりに
担いだそれを揺すってみせる。

ルイーズ > 「そんなものっすよー。
私は結構来るのである程度なら何がどこにあるか完璧ですよ。
一度奥に行って大変な目にあったので行かないですってー」

どんな事にも楽なことはないと笑みを浮かべて。
何があったかは口にはしないが奥はもうこりごりと肩を落とし、それに合わせて尻尾も垂れて。

「んー…ではブレイドにいさんにしときます。
やっぱりお客さんでいい人には敬意を持ちたいっすからー。
そうですか、そういう風に取ってくれると私としては助かりますね。
一回の依頼で縁が無くて「詐欺だ!」って騒ぐ人もいるっすから」

そういう人は面倒ですと一瞬だけ困った笑みを見せ。
担いだ籠を揺らされると近寄り中を覗き込み。

「沢山採れてるっすねー。
ではこれはお裾分けです」

詰まった香草を見れば頑張ってると感心し、その中にお裾分けと加工前の宝石を一つ落として。

ブレイド > 「ひでー目あってんのかよ…懲りねぇもんだな
まぁ、生きてんならなによりだ」

それでこりてたら商売上がったりというのは何となくわかるが。
彼女の笑顔に対してやや呆れた様子を見せながらも少しだけ視線を落とす。
この間はその格好に目が行ってしまって気づかなかったが
ふわふわとした尻尾が揺れている。ミレーなのだろうか?
自分がそれである以上、なんとなく指摘するのもはばかられて視線を上げてみなかったことに。

「敬意って、そんな大仰に考えねーでもいいって。
今は同業者ってわけなんだしよ。
ま、占いなんてなその直後のをちょうどよく見れるってわけじゃねぇだろうしな
気の短い連中なんかが相手だと大変だろうな」

あとは結果主義のおえらいさんとか。
こういう少女が相手だと難癖つけて弄ぼうと考える輩もいるだろう。
彼女が籠に近づけば、変わった香りがするのがわかるだろう。

「こいつはなんか、おえらいさん用の香の材料なんだとよ
なんに使うか知らねぇが、あんま吸い込むなよ」

宝石を受け取りつつも、少し籠を引いて。

ルイーズ > 「奥の方が魔石は出やすいっすからー仕方ないですよ。
まさか地面がないとは思わなかったですね」

あれは驚きましたと今では笑い話なので軽い口調。
呆れた様子の少年は潜らないと思うが念のために危険と伝えるのを忘れず。
その時に視線が下の方を向いていて体を見ているのかと思ったがそうではなく。
動いている尻尾に向いている事に気が付くと尻尾はローブの中に引っ込みし知らぬ顔をみせて。

「そうですー?ではそう言う事にしておくっすよー、ブレイドにいさん。
同業者ならなおさら先輩には敬意が必要だと思いません?
それが出来るのは未来視ですよねー?それだと今頃は大金持ちですよ。
それっぽいお客の時は適当に行って逃げてるっすねー」

気が短いや変に結果を直ぐに求めるようなお客は面倒なだけ。
その時はさっさと逃げてますと危険感知は高いようで。

「偉い人のですかー?
そういうのを任されてるてやっぱりすごい事っすよー。
偉い人用だけあって変わってるけど良い匂いですね」

何だろうと匂いを気にしながらも籠を引かれると追いかけずに。

ブレイド > 「崩落っつーか地盤の問題だったか。
そりゃ廃坑にもなるってもんか」

大変な目…というからには、落ちたのだろう、恐らく。
本当によく生きていたものだと感心するような眼差しを向ける。
ふわりと揺れた尻尾はそろりとローブの中に引っ込んだようで
今見えるのは小さな体を隠す小さな布くらいだろう。
…魔石掘りもこの格好でやっているのかと、思わず凝視してしまう。

「先輩って…まぁ、敬意を払ってくれるってなら悪い気はしねぇけどな。
お硬いのは苦手だけどよ。
まぁ、占いってのを勘違いしてる奴らは割と多いもんだからな…
妙に万能感感じてるっつーか」

未来視ができるのであれば、他人の運なんてみずとも自分の未来をみていくらでも稼げる。
彼女は占い師だし、未来視はできないようだが
それでも危険を見る目はあるようだ。

「そんないいもんでもねーさ。
どこで何に使うもんだかわかったもんじゃねぇ。
女を騙して発情させる効能があるかも知れねーしな」

基本、お偉方の使うもので、わざわざこんなところまで材料を取りに行かせるようなものは信用していない。
だからこそ、少女を少し遠ざけたわけだが。

ルイーズ > 「あの時は大変だったっすよー。
登るのは魔法で簡単にできましたけどね」

あの時は本当に驚いたと、初めて尻尾に感謝をした日でもあり。
眼差しの色が変わった気がして大したことではないと手を振って見せ。
尻尾をローブの中にしまえば視線は体に向き、えっち、と告げてローブで隠してしまう。

「どんな仕事も先輩が居てっすからー、誠意を持つのは当然ですよ。
変に横暴や下心アリは例外ですけどねー。
そのあたりは私に免じて許してほしいっすよー。
占いなんてのは一種の気休めややる気向上の口上なんですよね」

占い師が言ってはいけない事をさらりと悪びれなく口にして。
さっぱりな自分の未来は別として危険感知能力はある事情で増している。

「それを聞くと採取の依頼でもうさん臭く見えてきますよね。
そう言う事は早く言って欲しいっすよー」

発情などと聞けば過剰反応を見せて離れてしまい。
遠ざけた理由も納得し、どんな香草か興味はあるが危険を冒す度胸もなく。

ブレイド > 「んな…ってかなんでその服なんだよ
占い中だってならそういう演出も含めた衣装ってのはわかるけどよ」

えっちと言われれば、少し動揺したように。
持っていたのが単純な疑問だっただけに
そのように言われてしまうと逆に意識してしまうというか。
少しばかり頬が熱くなるのを感じる。

「そういうの大事にするんだな。
なんていうか、律儀なんだな…あんた。そういうやつは苦労するって聞いたことあるぜ。
ま、気休めでも指針があるってのは悪かねーことだしな
それがわかってりゃの話だが…ってか、占い師がそれ言うかよ」

なんだか少女に苦労人の気質を感じながら
少女の言う占い論には同意を見せる。
もちろん、ツッコミも入れはするが。

「割と多いんだよ、特注品ってのはそういうのがな。
何回かそういう仕事はやっちゃいるんだが
簡単な割には報酬が良いもんでな」

悪い悪いと謝りつつも少女にひらりと手をふる。
敬意を払ってくれている彼女に対して、その草がどういうものかためそうなどとは流石に思わない。
加工しなければそれほどでもないとは思うが。

ルイーズ > 「なんでこれかっすかー?
実はこれ、裏地に魔法文字を刻んでますから丈夫なんですよ」

演出ではなく実用品だとどういう物かと説明を口にする。
流石に見せたりは出来ないのでそこは信じてもらうしかないのだが。
少年の頬の色が変わったように感じれば視線をそらせて頬を掻いて。

「それはそうですよー。
というか気にしておかないと面倒な人が多すぎるっすから……。
そういうのに絡まれるよりは苦労はないですし。
方針が合えばそれに頑張れるっすからー、占い師だから言えるんすよ」

実際に占っているからこそ言えるのだと笑みを浮かべて。
突っ込みには何度も聞いているとばかりに笑みは変わらず。

「良い事を聞いたっすよー、これからは貴族とか報酬のいいのは気を付けるっす。
ブレイドにいさんも色々とやってるんですね」

報酬がいいという言葉に惹かれはするが危なそうな以来だと本能が囁く。
そして謝り試そうや使おうとしない少年はやっぱりいい人だと見てしまって。

ブレイド > 「そういうもんなのか。
それって肌の部分にも防壁みたいなのはられたりすんのか?
あ、えっと…いや、確かめたいとか見せてほしいってわけじゃなくて
単純に不思議に思ってだな…」

彼女の説明に感心したようにうなずく。
しかし、それと同時に降って湧いた新たな疑問。
それを口にしてしまえば、自分で言ってて下心があるように思えて
少しばかりしどろもどろに。
実際、彼女のような小さな体にもそういう気持ちを抱いてしまうような性癖ではあるのだが…。

「まぁ、先輩風吹かせたりするやつ多いからな。
そういや前も言ってたな、ベテランと組むのは面倒だって…。
…まぁ、自分の仕事だから言えるってとこもあるか」

自分の職業だからこそその本質を見極めている。
それに詐欺や何かというわけでもないのだから
占いに精通していない自分がそれを言うのも無粋というものか。

「そうだぜ?そのまま屋敷に捉えられて奴隷にされたなんて話も聞くしな。
オレは男だからそういうことはあんまりねぇが、女の冒険者は気をつけたほうがいいかもな」

色々やっている。たしかに、冒険者として板についてきているというか
経験豊富であると言える段階に入っているのかも知れない。
まだベテランとはいえないが、中堅冒険者くらいとはいってもいいだろう。

「?どうした」

まさか自分がいい人だと思ってるとはつゆ知らず、こちらを見る少女の顔を覗き込み。

ルイーズ > 「それは当然っすよー。
服の場所だけ守ってもしょうがないですし。
防壁って言っても攻撃を2、3回防げたら御の字程度なんですけどね。
ブレイドにいさん、口に出てる時点でアレですよー?」

頷いたと思えば口に出た言葉に視線はじとりと細くなり。
しかししどろもどろになった様子につい零れたのだと取り、そういう性癖があるとは露知らず。

「そういう人に限って面倒なのが多いっすよー。
何をしろこうをしろと言ったりワザと触ってきたり気持ち悪いたらないですよ。
同業者に言われたらあれっすけどー、自分の仕事ですから」

そんな事があるのでもし組むならば顔見知りか自分の勘が大丈夫という人だけと。
自分の仕事だから、こればかりは同業に占い師なら色々と言いそうだが少年の言葉に頷くだけで。

「忠告感謝するっすよー。貴族の依頼は重々注意しておきますね。
でも本当に…この国はそういうのをよく聞きますわ」

聞いておいてよかったとその言葉にやばいと驚きを隠せず。
少年が本当に悪意を持っていない人でよかったと今更に安堵をしてしまい。

「な、なんでも無いっすよー。それよりも近いですからね」

良い人でよかったと安堵をしている顔を覗き込まれて慌ててしまい。
何でもないと両手を振って何でもないアピールをして見せる。

ブレイド > 「あー、おう…わりぃ…
まぁ、うん、防壁っつってもそんなもんなんだな。
アンタのことだからムリはしねーとは思うがよ」

逃げるまでに攻撃を防げれば御の字。
おそらくはそんな感じだろう。身は守れるが正面切って戦うという雰囲気でもない。
ジトリと見られれば、少しばかり居心地が悪いと言うか、気恥ずかしいと言うか
つい謝ってしまうわけなのだが…。

「言われるなら腹たつ程度で済むだろうが、触るやつもいんのか…
そいつァ気持ちわりぃな…女は大変だなぁ」

この国では小さな体であったとしても油断はできない。
女であればなんてもいいという輩も少ないわけではないのだから。
少女の体が小さくとも、魅力にかけるわけではない以上、危険はつきものだ。

「そーだな。オレも顔見知りがそういう目に合うのは嫌だからよ
気をつけてくれよ?っと、わりぃ…っとと…?うおっ!?」

近いと言われれば思った以上に接近してしまっていることに気づき、謝りながらも後ずさる
だが、気が抜けていたせいか、後ずさるさなかになにかにつまずき尻餅をついてしまい

ルイーズ > 「一度目だから許しますけどねー?
そんなものですよー、でも重い鎧や分厚い服は苦手なのですよ。
私は一人で戦うのは無理ですから、さっさと逃げますってー」

服の魔法が効いている間に逃げればいい。
それならば鎧や革の服を身に纏えばいいが、それでは重かったり動きにくいという問題もあり。
少年に呆れた目を向けると謝られ、その事に一度だけはと伝えて。

「いるっすよー、最近は顔を見ないですけど、会いたくないですねー。
依頼を探しに行って身を守る必要とか面倒ですよ、本当に」

自分よりも幼いと言える子供が犯される光景を見たのは一度二度ではなく。
ちょっとした事で身の危険に繋がるだけに本当に油断はできない国であって。

「ブレイドにいさんは本当にいい人ですよねー。
何かあるときは頼りにさせて貰いまいますよっと、大丈夫です?」

距離が近くなればどうしても慌ててしまい。
その事で後ずさる少年が転がる屑魔石に脚を取られて尻もちをつけば多変だと駆け寄り手を差し出して。

ブレイド > 「そりゃありがてぇ。
まぁ、体ちっこいからな。そんなに重いもん来てたら逆に大変だろうよ
そのわりには、採掘作業は馴染んでたみてーだけど」

みてのとおり非力であれば、彼女の衣装の選択は間違ってはいないだろう。
目のやり場に困るということを除いては。
流石に得られた信用を失いたくもないので、これ以上は言うまい。
たまに視線が行ってしまうのは許してほしいところだが。

「自分より弱い女を組み伏せるってのが好きなやつはどこにでもいるしな。
一人で冒険者やってたり、路上で商売してるってなら余計にだろ」

主に女に飢えている路地裏のゴロツキ共なんかは穴さえあいてりゃ何でもいいという具合ですらある。
見た目が良ければなおさらだ。
そういう意味では女性が一人でやっていくとなれば油断ならないことは間違いなく。

「…ってぇ…ん、ああわりぃな…」

さっきあんな目で見たと言うのにいい人と言われるとなんだか罪悪感を覚える。
手を差し出してくれた彼女のほうがよっぽど人がいいと思うのだが…。
差し出された手を取る。しかし、彼女の力で引っ張り上げられるだろうか?
体格差はあるが…。

ルイーズ > 「大変もあるっすけどー、鎧はサイズ合わせが面倒で魔法が使えなくなるんですよね。
それはあれですよ。占いに使う魔石は自前ですからー」

見た目という問題を除けば実に動きやすい服装。
少しでも隠すためのローブは諸事情で目立つつくりになっているのであまり意味はないのだが。
偶に視線が向きはするがそこに邪な色がないと一先ず信じて。

「この国では普通の事っすよねー……。
そうなんですよー、本当にそのあたりが大変なんですよね」

占い屋を行っているときの逃走経路である路地も気を付けなければゴロツキがいるときもある。
その時は魔法で吹き飛ばしているのだが何度も使える手ではないので逃げるのも大変になりつつあり。
本当に色々と大変ですと笑みが曇って。

「魔石をほったらかしにしてた私が悪いんですし…よいしょ……!」

体を見る視線に言いたい事はあったが謝ってくれ、襲ってこない事に危険な人という判断はなく。
倒れた少年の手を取れば引き上げようと力を籠める。
しかし体格差に男女の差で引き上げる事など出来るはずもなく。
体を隠す余裕もないままに何度も勢いをつけて引っ張るもひっぱりあげれず…。
最後には手を放して、ごめん、無理と荒い息を吐くばかりとなって。