2021/02/14 のログ
ご案内:「九頭龍山脈 山賊街道/山奥にある秘湯」にアムネジアさんが現れました。
■アムネジア > 九頭龍山脈の奥。
不便な場所にあるせいで温泉宿すら作れない場所。そこに、その温泉はあった。
程よく熱い湯は薬効に富んでいて、岩場から頭上を見上げれば丸い月が楽しめる。
周囲の木々や、岩場に積もった白い雪の名残も目を楽しませてくれる。
そんな、知る人ぞ知る名湯――そう呼んでも差し支えない場所。
だからこそ、そこには“人でなし”も訪れる。
「ああ――とても、佳い夜だ。」
柔らかく、微かに上気した朱い唇が言葉を紡ぐ。
ほう、と吐き出す息は微かに白く染まっていく。
湯煙の中に浮かび上がるのは白い肢体。完全な女性のそれ。
一糸纏わない姿はあまりにも無防備、と表現できるだろうか。
肩まで湯の中に浸かって、奔放に手足を伸ばしても余裕のある大きな湯船。
それが、微かに甘い香りを漂わせるのは、さて、気のせいか否か。
ご案内:「九頭龍山脈 山賊街道/山奥にある秘湯」にイリーナさんが現れました。
■イリーナ > 「さっむ………。」
九頭竜山脈の奥、知る人ぞ知る秘湯を求めて……。
王都へと戻る寄り道に木々をかき分け雪を踏みしめ向かう先。
吐く息は白く手も足もかじかんでしまう……が、それでこそ浸かるお湯は格別のものに――。
「………ん?」
近づいてきたことを感じる湯けむりに交るほのかに甘い香りが漂う。
首をかしげながらも、雪をさく、ざく。と踏みしめながら近づいていけば――。
木々が開け、広々とした自然の湯船と――。
「あらら。こんなところで先客ですか。 くつろぎ中にごめんなさいね?」
まさか先客がいるとは思わず、そんな挨拶をひとつかわして。
■アムネジア > 蒼い瞳が、雪を踏みしめる素足の音に向けられる。
そ、と細めたそれが、こちらに来る女の姿に淡く笑みを形作れば
「こんばんは。構わないよ。
――ちょうど、一人の夜に退屈していたところだからね。」
“どうぞ”と笑み孕む声、そして湯船から伸ばした手が此方へと招く。
月明かりに照らされる白い肌が、微かにぬめるように照り輝いたのに気付くだろうか。
透明な湯が、まるで緩い緩い葛のように仄かなとろみを帯びている。
女の鼻孔に、甘く触れるのは微かな熟れた果実のような香り。
もし、湯船に肌を浸せば、それはきっと甘い甘い毒になる。
肌の一筋一筋から染み込んで、浸透して浸食して、神経を蝕む甘い媚毒になる。
それに気付くか、踏み入れるかは彼女次第で。
■イリーナ > 「あら、そうなの?
よかったわ……これだけ寒い思いしてきたのに入れないなんてことにならなくて。」
招かれる手の動き。
指先から垂れる湯と昇る湯気が冷えた身体を誘い込む。
くん、と鼻に届くは甘い香り。
近づいてきていた時よりもより強く。
目と同じ紅いコートを脱ぎ、雪道を踏みしめ蒸れたブーツとインナーとともに一か所に固めよう。
同性ということもあり、こちらも一糸もまとわぬ姿……。
「こんな甘い香りのする温泉なんてはじめてね――。
なにか特別な成分でもあるのかしら? 何か知って――」
肌寒さがお湯を求めてしまう。
湯気が、甘い香りが、警戒心を解き女の足の指先が湯につかる。
指、足首、ふともも――……ちゃぷ、と床加減を確認し問題がないことを確認すれば――そのまま、肩まで、たっぷりと湯に浸かろうか。
「……んん、っ。 ……ぁ。 失礼。」
肌から染み込むお湯、心地よさに小さく甘い声が一つ。
誤魔化すように咳をする、が……じわりと、じくりと肌から昇る甘く、ほのかに心地よい何かが身体の芯からじわじわと広がっていくのを感じ――。
「……っ、ん……。 ちょ、っと……。」
変な。 と口ごもりながらも目を伏せ、頬が赤みを帯びだすのは隠し切れずに。
■アムネジア > 冒険者らしく引き締まった、そして女性らしさをたっぷり滲ませる肢体。
それを受け止めるのは、女の蒼い眼差しと柔らかにぬめる湯の感触。
とろり――と足指を受け止める。その間にぬめり絡みついていく。
脹脛を甘くなぞって、太腿をとろみが受け止めていく。
そして、肩口まで滑り込んでしまえば、裸身に蕩けるように絡みついていく湯。
鼻孔を擽るのは甘やかな香りと、そして全身に広がるのはそれより尚、甘く熱い感触。
それに僅かでも酔い痴れれば――酔い痴れてしまえば
「失礼、なんて気にする必要はないと思うよ。」
いつの間にか、すぐ傍らにある蒼い瞳。
湯に濡れた肌が、触れんばかりの距離に近付いている。
ほう――と白い吐息が、湯から漂う甘い香りのように零れ落ちて。
「大丈夫。ただの温泉。
何も身体に悪いことはない――そうじゃないかい?」
滑らかな声で、中身のない言葉を紡ぎながら
女の朱に染まった唇が、彼女の耳朶に触れていこうとする。
適うならば、銀の髪のをかきわけて、唇と舌先でそこをなぞってしまおうと。
■イリーナ > ぬるり、と。
名湯、秘湯という名前だからか、そのような湯の性質だと思い込んでしまうぬめり。
肌から体内へと染み込んでいく甘い、匂いと刺激。
ぴく、と湯船の中で女の身体が小さく跳ねる。
吐かれる吐息はリラックスしたものから、甘いものへ。
もぞ、と堪えるように自分の膝頭を擦らせれば湯船に小さな波紋が生まれるか。
目を閉じ、こらえるような吐息。
湯船の中の手が、もどかし気に動く――触れたい、と。
頭に響く甘い快楽の波に溺れそうになりながら呼吸を整えようとし――。
「―――!?」
近くで響く声、驚きで目が開けば目の前には蒼い瞳。
「ちょ、……と、ちか、ぃ……」
甘く漂う白い吐息に酔うように、女の紅い眼が細まり蕩ける。
「ただ、の。 おん、せ……ん?」
そんなわけない、そんなわけがないのに――。
耳から脳へ、その言葉に縋れた溺れるように。
耳たぶへと触れる唇。
びく、と湯の中の身体が震え。
「ぁ――ひ、ぁ……ぁ」
その甘い波に飲み込まれるように目が閉ざされ、こらえようとしていた左手が己の乳房へと伸びてしまう。
きゅぅ、と先ほどから存在を主張していた胸の頂をつまみ、転がしはじめてしまうだろうか。
■アムネジア > 微かに浮かぶ波紋。
それは彼女が膝頭を摺らせて浮かばせたもの。
波紋も、湯の音さえも響かせずにいつの間にか、蒼瞳と白い肌の姿は彼女の傍にいた。
「これは――失礼。」
近いと咎められる声に、ころころと甘やかな声が笑む。
細めた赤い瞳を覗き込むように蒼い瞳が微笑む。
近付いた唇は、柔らかな耳朶に触れて、伸ばした唇が複雑な耳の形をなぞるように蠢く。
くち、と動く感触が彼女の片方の聴覚を占拠してしまうだろうか。
「そう、ただの温泉。
だから――大丈夫だよ。」
その中で、妙にはっきり聞こえるのはそんな声音。
だから、女の手が自分の乳房に伸びていくのを止める筈もない。
伸ばす指に絡む湯は、粘度を、濃度を増していくだろう。
まるで粘液のように絡みつけば、とろりと、転がす胸の頂に染み込んでいく。
それは、まるで、己の身に毒を刷り込んでいくのに等しい行為なのに。
■イリーナ > からかわれるような甘い声。
湯から伝わる甘いぬめり、甘い吐息をこぼさないように耐える女とは対照的に余裕な相手。
「は、……ぁ。 ……っ、ぅ!?」
耳へと触れる唇の柔らかさに、耳から直接響く艶やかな音。
「……ゆび、とまらな……ぃ」
気恥ずかしさからか、目は閉じたまま。
指の動きは止まらず、離さず。
自分の胸の頂をこねくり回しながら顎が気持ちよさげに上がってしまう。
そのまま、空いている右手がごくごく自然に自分の淫核へと伸びていき――。
■アムネジア > 揶揄るような声音が耳朶にねっとりと染み込んでいくのがわかるだろう。
その声が、少しだけ残念そうな吐息を刻んだのは、彼女が瞳を閉じてしまったから。
「残念。君の綺麗な赤い瞳をもっと見たかったのに――」
囁く声と共に、ふわりと瞳に触れるものがあるだろう。
それが、目隠しのような布だと気付くかどうか。
塞がれる視界の奥で、上がる顎に触れる感触がある。
女の、唇であるとわかるか。顎先をそっと食むようになぞりながら、じわりと唇同士触れ合わせんと。
「君はとても、可愛らしいね。
こんなところでオナニーして、気持ちいい?」
問う声が、行為がそして湯煙の中に消えていって――。
ご案内:「九頭龍山脈 山賊街道/山奥にある秘湯」からアムネジアさんが去りました。
■イリーナ > 「ぁ―――。」
女の甘い声。
身体が重なるこすれる音。
水面が揺れて、跳ねる音。
いずれも湯気に溶けて消えるように――。
ご案内:「九頭龍山脈 山賊街道/山奥にある秘湯」からイリーナさんが去りました。