2021/02/08 のログ
ご案内:「山中の洞穴」にリヒトさんが現れました。
■リヒト > ――とある日。
山中より空を見上げれば黒く濁り切った灰色の雲が満ち満ちており、
太陽の光などは遮られて届かず、声も掻き消されるような大粒の雨が降り落ちていた。
その雨粒に身を打たれるよりも先に、洞穴の奥深くへと避難していた魔狼はとぐろ巻くように丸まり。
尻尾の先を気だるげにぱた、ぱた、と揺らしながらただただ外の具合がマシになるのを待っている。
酷く暗く、雨足の強さもあって気配すらも殆ど殺されている状態であるから。
同じく避難してきた誰かしらがいても、きっとこの獣のすぐ目の前に来るまで気づくことは難しい。
気付いていて構わず転がり込むような者も、居るのかもしれないが。
ご案内:「山中の洞穴」にアレクシスさんが現れました。
■アレクシス > 「まったく……ついてないです」
簡単な依頼を受けて山中に足を踏み入れた戻り道。
空が灰色の雲に覆われてきたと思えば大雨が降り始めてしまう。
雨が降るとは思わずに簡易な防水の効いた革の外套で雨を防ぎながら避難場所を探し、
運良く見つめた洞穴に駆け込む。
「洞穴があって助かりましたよ。雨…止みますかね」
洞穴に駆け込めば先客がいるなどとは思わずに大きく息を吐き外に視線を向け。
止まなければ最悪は野営かもと考えて外套を下敷きに地面にと腰を下ろして。
■リヒト > 靴底が湿った土を蹴る、重い水気交じりの足音。
そして独り言ちる声までもあれば、余程気を抜いていてもこの獣が闖入者に気付かないわけもない。
のっそりとその身を起こして四つ足に立ち、じ、と闇の中目を凝らして彼女の姿を捉えるだろう。
歩み寄るにしても酷く静かに、ゆっくりとした動きであるから、
ひたと寄る歩みに彼女が気付く頃には、大股一歩分くらいの距離しか残されず。
今は敵意を見せるでもなく、かといって友好的でもない。
相手を見定めるような視線を向けつつ、一定の距離保って彼女へとにじり寄る。
■アレクシス > 「次からは雨具か……雨を避けれる魔道具を用意すべきかな」
大粒の雨が降る外を眺めては最近雨がなかったのでその手の用意をしていなかった事を悔やみ。
特に義手は濡れれば調子が悪くなることが多いので失敗だったと。
次に山に来る時は気を受けなければと自己反省をしていれば雨音とだれもいないという油断から、
何かが後ろで動く気配に気が付くのが遅れ、慌てて振り返り。
「……まいったね、ここは君の巣だったの?」
振り返れば本当に直ぐ近くに大型の狼の姿を認めて驚き。
友好的ではないが敵意がないことにひとまずは安心する。
「私は君と敵対はしないよ……わかってくれると助かるんだけどね」
人間相手なら通じる両手をあげての無害のアピール。
何もしないという事を示すようにして。
■リヒト > は、と息を吐いて、視線を逸らさずに突きつけたまま。
相手が怯えるのであれば追ったであろうし、
危害加えてくればそれはそれで食らいつく口実に。
しかしながらそのどちらでもなく、案外落ち着いた様子を図りかね。
まあどうでも良いか、だなんて。
思考を停止したのはその次の瞬間。
のっそりと前脚を大きく踏み出し、彼女との距離を更に詰め。
追い出すなり獲物にするなりしてしまおうと、いっそ無防備な行動を。
わざとらしい唸り声が喉に軽く籠ると、洞窟ではそれがやけに大きく響いた。
■アレクシス > 言葉が通じた、ポーズの意味を理解したのか襲い掛かってはこない狼。
もし襲ってくるのなら申し訳ないが魔術でしばらく自由を奪うか、
もしくは無関心ならば雨が止むまで間借りをしよう。
しかし狼の一定距離をとっている行動にどう見ているのか判断できず。
ゆっくりと手を下ろすと距離を詰めてくることに警戒をさすがに見せ。
「もしかして…食べようとしているのかな?」
逃げるには近すぎ、魔術を使うにも感が良ければ気が付かれる距離。
洞窟内に響く唸り声に反射的に狼にと義手の腕を向けて、その手のひらに火を灯し、これで引けばと争わなくていいと考えて。
■リヒト > 向けられる義手に怯むことは無かったが、そこに灯る赤色があれば流石に悠長なこともできず。
野生の獣とは性質を別とするこの狼は、その火を脅威と捉えても、恐怖を起こすものとは捉えず。
大きな体をしなやかに伏せ、低く構える位置で脚腰をばねとして力を溜め込み。
怯えて伏せたのか、とでも思われそうな一瞬の後に、強く土を蹴って全身を弾丸に。
彼女の重心辺りへと体当たりできれば、その肉体の質量で弾き飛ばすか押し倒すか。
しくじればしくじったで、慌てもせずに身を彼女の方へ向け直そうと。
殺意という程の殺意は見えないが、この巨体では遊んでいるにせよ十分に凶悪。
■アレクシス > 「そうそう…それでいいよ」
野生の獣は火を恐れるもの、義手に灯した火の輝きに伏せた事にそれでいいと頷き。
後は洞窟の奥に追いやる事ができれば当面の安全は確保できる。
そう考えて腰を浮かせた瞬間、狼が勢いよく向かってくる。
「この……バカ…!」
出来るだけ暴力に訴えないようにしていただけに、その動きには思わず声を荒げ。
狼に向かい小さな火の玉を解き放つも狙いは定まっていなく、
逆に体当たりを受けてしまい押し倒されてしまい。
食い殺されるのはごめんだと衣服が乱れるのも構わずに膝を立て押しのけようとして。
■リヒト > ふす、と鼻を鳴らすのはどうやら笑っているらしい。
この距離であればそう強力な魔法も使えまいと、そんな油断もあるのだろう。
ひんやりと冷たい土の上、押し倒した彼女へ体重かければその体格差もわかりやすく。
膝を入れても毛皮には大した打撃にもならず、腰だけで軽くいなされて。
毛皮に当たった火の玉はじりとその身を焦がさせてはいたが、今日の天候もあり然程の痛手ではない様子。
生暖かい吐息と共に押し付けられる口元が開き、舌と牙が覗いて。
次に触れるのは彼女の首筋、動くなと脅すかのようにそこをなぞり、牙の硬さで薄い肌を擽った。
そのまま彼女を自由にできれば、わざとらしく舌を伸ばしてぴちゃ、とそこを舐るよな悪戯も。
■アレクシス > 笑っているように鼻を鳴らす狼の姿に眉間に皺が寄る。
しかし押し倒されると魔術での攻撃もできず、
大の男を悶絶させれなくはない一撃も毛皮に吸収されるのか意味もなく。
何よりはっきりと分かる体格差に下から抜け出す事もできず。
「気が付いたときに逃げるべきだったね…」
生暖かい息を吐き開かれる口、舌と牙が見えれば大きく息を吐き。
次には首筋を牙で擽られるとさすがに身を固くしてしまい。
「ひぁ…!なめるな……気持ち悪い…」
首筋に這う舌の感触が気持ち悪く悲鳴を上げてしまう。
■リヒト > 獣の舌はヒトのそれよりも余程長く、伸ばせば首筋から鎖骨にまで悠々と届き。
衣服の襟元より布地乱しながら、その半端な温かさを彼女の肌へと教えていく。
そんな中、耳に響く悲鳴には目を細め、尾を機嫌よく振りたくり。
悪い意味で目の前の獲物を気に入ったと、そんな様子を見せるのだろう。
腰に体重をかけ、彼女の下半身押さえ込んだまま。
前脚でかりかりと輪郭をなぞるように爪を使うと、
鋭い其れは簡単に衣服を裂き、肌を覆う意味を失くさせていく。
■アレクシス > 「気持ち…悪い…」
長い舌に首筋から鎖骨にまで届く舌に舐められ。
生暖かい感触を肌で感じ、鳥肌が立ちそうな感覚に声をこぼし。
狼の背の先に揺れる尾が見えれば楽しんでいるのが判り、無駄と思いながらも殴りつけ。
「やめて……この馬鹿…」
気持ちの悪い感触に這い逃げようとするも、体重をかけられ下半身を抑え込まれ悶えるだけになり。
前脚の爪で衣服が搔かれれば短剣程度ならば防ぐ布地が引き裂かれ白い肌が露わとされ、慌てて腕で庇って。
■リヒト > 人の言葉を実の所理解はしているのだが、彼女の声に何か反応するでもなく。
時折喰らう打撃の痛みに唸れば、今度は首筋に微か牙を突き立てるよに脅しを。
庇う腕にも構わず使われる爪は、上半身をまた露わにし、肌には赤い線を増やして血の色すらも滲ませるのだろう。
そうこうしていれば、押さえ込むだけであった腰がぐり、ぐり、と押し付けられるように揺れ出し。
体重だけでなく、明らかに膨れて張り詰めるよな肉竿の重たさも、彼女へと感じられることかと。
暗闇、響く息遣い、まだまだ雨は止みそうにもなく、来訪者は他に誰もいない。
彼女がこのままあっけなく貪られたのか、
それとも獣が痛い目を見せられたのか。
それはこの闇の中にいる二人しか知るよしの無い事――……
■アレクシス > 命の危機もあるが衣服を破かれることも困りはする。
その為に逃げるチャンスを作ろうと殴りつけるが、首筋に牙が立てられればその抵抗も止めるしかなく。
庇う腕も気にされずに衣服を引き裂かれ、上半身は露わとされ。
白い肌にいくつもの赤い線、血が滲んでは赤くなる個所もあり。
己を押さえつけていた腰が揺れ押し付けられると何をと見えない箇所へと視線を向け。
そこにただ重みだけではなく、はっきりとわかる肉竿の感触に顔を赤く染め。
悲鳴をあげようとするが首筋に触れる牙にそれもできず。
誰もほかに来ない洞穴の中、その後どうなったのかは二人だけの知ることで。
ご案内:「山中の洞穴」からリヒトさんが去りました。
ご案内:「山中の洞穴」からアレクシスさんが去りました。