2020/12/17 のログ
タマモ > 「…ふむ」

木々の連なる光景、それを見詰めながら、少女は思案していた。

ここは九頭龍山脈、麓付近のどこか。
…そう、どこか、はっきりとした場所なんて、分からないのだから仕方無い。
ともあれ、いつもの気紛れで、山中を彷徨っていたのだが…
迷った上、何も無かった為に一休憩、気が付いたら日が沈んでいたのだ。

まぁ、何もないまま、と言うのもあれだ。
だから、気晴らしに獲物か何か、または洞窟やら遺跡やら、暇潰しになるものを探していた。
結局見付からないなら、それもそれである。
運が悪かったと、諦めよう。

タマモ > と、ふと、何か思い付いたのか、ぽんっ、と手を打つ。

「………時には、問答無用に、と言うのも…
ふむ、ふむ…よし」

なにやら、碌な事を起こさぬような、そんな呟きを洩らせば。
すっ、と枝から身を舞い躍らせる。
そのまま、地面へと音も無く着地…
ではない。
吸い込まれるように、地面を覆う、影の中へと消えていった。

諦めて、帰った…訳ではない。
感覚を研ぎ澄ませながら、影を伝い、移動を始めたのだ。
襲うべき、獲物の存在を探る為に。
今回は、見付かるまで、移動してやろう。
最悪、里やら街やら、選ばずに。
………あ、もちろん、荒事はしないつもりだ。
別の意味では、荒事かもしれないが。

タマモ > 影の移動を、どれほど続けていただろう。
少女の耳に、何らかの音が届く。
昆虫や動物、それとは違うものが立てる音。

影の中では、周囲の景色が見えず、頼るのは音のみ。
見えないからこそ、より音を敏感に感じ取れる、と言うのもあるか。
不規則な進行方向だった移動が、一直線に。
その音を立てた、存在の方向へと向かう。

…楽しめそうな相手ならば、儲けものなのだが。
それはそれ、己の運を信じるのみ、である。
ただある影、気配も音も匂いも感じさせない、襲撃者。
そうなった少女が、これから襲おうとする相手と言うのは、どんな相手なのか。
その場へと、到達すれば、すべてが分かる。

ご案内:「九頭龍山脈 山中」からタマモさんが去りました。
ご案内:「九頭龍山脈 山賊街道/山中」にミゲルさんが現れました。
ミゲル > まだ日の高い時間帯の九頭龍山脈の山中。
そこに新たにやってきたという山賊の調査、可能ならば討伐という依頼を受けて出向く。
一日かけ規模を調べ上げ、如何にか討伐できなくはないという規模。

ただ他にもいる可能性もあり周辺を散策するようにして歩き。
山賊の拠点と思われる場所以外にも野営地を見つけてしまい。

「山賊の…見張り場…?それとも…他に誰か…?」

山賊ならば困る、そうでなければ敵か味方かを見極めて対処が必要になる。
今は誰もいない野営地ではその判断も出来ず…近くの茂みに身を潜めて、野営地の主が戻ってくるのを待ってみる。

ミゲル > そうしてしばらく見張り続けるも人影は現れる事はなく。
先程の山賊のアジトに向けて足音を殺して戻っていく。

ご案内:「九頭龍山脈 山賊街道/山中」からミゲルさんが去りました。