2020/12/06 のログ
タマモ > そんな、現れた哀れな被害者の姿は、当然のように上からの視線が見詰めていた。
いつものように、耳に集中していた訳でなく、その場所を眺めていたのだから。
…分かっていたのなら、止めろ?
いやいや、罠は嵌める為に作ったものだ、先に教えたら仕掛けた意味は無い。
その被害者が、例え知人であろうとも。

よし!と、落とし穴に落ちる人影に、ぐっ、と拳を握る。
すーはーすーはー、深呼吸を数回。
とん、と枝を蹴れば、見事発動した罠の手前へと飛び降りる。

「………おや、なにやら声がしたと思うたら。
こんな穴の中で、どうしたんじゃ?」

こう、さも今現れたような、そんな態度。
しかし、無駄に胸を張ってしまうのは、仕掛けが見事決まったからだろう。

黒須 > (今になって高身長を恨み始めた。
掘られた穴は深くも幅はそこまでないため、堕ちた瞬間に逆さまになった。
背中を地面に当て、Uの字に近いL字になり強制的に真上を見るような体勢になっていた。
現れた声に目線を向ける。
その声の主は何度か出会ったことがあったために正体を知っていた。)

「その声…タマモか…?
わりぃが、手を貸してくれ…。どっかの馬鹿に落とされた…。」


(土の中で声が響きながらもなんとか動いて脱出し様にも体が曲がって動きずらく出にくい。
重さで引き上げるのは無理かもしれないが、頼れる柱が無いために仕方なく頼む。)

タマモ > 急ぎ仕掛けた為、そこまで大きなものでない。
どうやら、そのせいで、見事な嵌まり方をしたらしいようだ。
まぁ、その姿、今まさに見下ろしているから分かっているのだが。

「うむ、妾じゃ。
いやはや、災難だったようじゃな?」

結構長く待たされたが、その結果は、それを差し引いて満足出来るものだった。
と言う訳で、後は戻れば良いだけだし、ちと付き合うのも悪くもないか。

「暴れるでないぞ?ほれ、すぐに出してやろう」

ぴっ、と指を立て、軽く振る。
その途端、男の体が、ゆっくりと浮き上がって。
そのまま、落とし穴の上に、下ろされるのだ。

黒須 > 「…これを仕掛けたやつ…見つけ次第に殴らねぇとな…?」


(ポーカーフェイスの顔だが、そこから怒りが湧き出ているのはなんとなく察せれる。
そのまま、タマモにより穴から脱出することができた。
穴を背中にして蓋をするようにし、仰向けで横になる。)


「…ふぅ、助かった。
依頼の帰りで道がわからなくなってな…自慢の鼻もお釈迦だし、一日ぐらい休息として泊まろうとしたらこの様だ…。」

(貧民地区最強の名もだんだんと薄れ、ただの喧嘩が強い狼となった黒須。
荷が軽くなった気も合ったか、こんな目に合うのもたまには良いだろうと心中ため息を漏らした。)

タマモ > 「………」

男の言葉に、さっ、と視線が逸れる。
が、その視線をすぐに戻せば。

「うむ、礼は要らん、満足したからのぅ。
…あ、いや、助けられて良かった、と言う意味じゃぞ?
ふむ…確かに、そこに洞窟っぽいものがあるな。
なるほどなるほど、そうかそうか」

男の続く言葉に、うんうんと頷き答える。
言葉のところどころに、妙な含みがあるが、気にするな。
軽く腕を組み、軽く思案する仕草。

「道ならば分かるが、まぁ…日が昇って、それからの移動が良かろうな。
そこで一休みするのは、確かに賛成じゃ」

黒須 > 「そうだな…夜だと魔族が行動する可能性がある。
一日休んで休息を取った方が良いな?」

(万全の状態ではないためにいきなり来られると対処できない可能性が出て来る。
そうなれば大人しくするのが良いと思い、ここで一夜過ごすことにした。)

「さて…タマモ…。」

(名前を呼ぶ時だけ、声が低くなり近寄っては肩に手を当ててぎっちりと使おうとする。
背後からでも伝わる威圧を与え、見下す様に目線を下に。)

「…なぜ、さっき視線を逸らした?そして…「満足した」だと…?
まさかとは思うが…この落とし穴はお前が…?」

(かなり強い威圧。
逃げられる可能性を極限に下げているかのように手に力を込めて質問攻め。
それからどうなるかは知らないが、ただでは済まないのは目に見えるだろう。)

タマモ > 「魔族…と言うか、魔物じゃな。
もっとも、本当に現れるならば、日夜関係なかろうがのぅ」

己でそう言いながらも、夜現れる方が厄介なのは、間違いないのだと理解はしてる。
だからこそ、の言葉であるし。
このまま、案内しろと言われても、結局は休むつもりだったのだから、結果は変わらないのだ。

「………うん?」

と、ふと、己の名を呼ばれ、かくん?と首を傾げる。
肩に置かれた手、と言うよりも、背後からの気配に、冷や汗一つ。

「お、おおぉ…い、いいいい、いや、お主の気のせいではないかのぅ?
それに、ほら、満足したのは、お主を助けたから、と言うたじゃろう?
妾が、このまま現れねば、こうもならんかったんじゃからな?」

明らかに、言葉の頭がどもった。
が、今回は答えを準備していたのだ、しっかりとそこは避けよう。
………まぁ、先にどもった時点で、あれかもしれないし。
だらだらと流れる汗は、隠せやしない。

黒須 > 「…そうか、そうか…。なるほどなぁ…。」

(肩をくすぐるように指先を動かし、細いタマモの肩を揉もうとする。
しかし、その様子でも圧は消える事は無く、維持したまま背後から浴びている。)

「タマモぉ…。嘘をつくとは良い度胸じゃねぇか…?
めんどうな…嘘をつくって行動をよぉ…。」

(面倒な行動の一つの”嘘”
素直に白状しなかったのは恐らく選択ミスと言えるかもしれない。
そのまま、肩に当てていた手を離せば、大きな手で一組にタマモの手首を掴んで固定し、拘束しようとする。)

「なぁ、タマモ…。
罠から救ったのは礼に思うが…罠を仕掛けて、俺を落とした償いは…どうする気だ…?」

(空いている片手で頬肉を掴みながら無理やり目線を合わせようとする。
もうすぐで鼻先がくっついてしまいそうなほどの急接近したような距離を取り、威圧する。)

タマモ > ちら、視線が一度、男を上目使いに見上げる。
あれだ、これは…ちと…どころか、かなりまずい気がした。
と言うか、現在進行形で。

「………てへっ♪」

うん、これはダメだ。
そう諦め少女の取った行動は、笑って誤魔化すものだった。
………無駄な行動?そんな事、分かっている。
が、やらずにはいられない。

肩の手が離れ、一寸生まれる隙。
さすがに、その隙は見逃せない。
と言うか、見逃したら、色んな意味で終わる。
改め伸びる手は、するりと、さすがに回避した。
数歩分、距離を置けば、はふん、と溜息。

「いやはや、やはり真面目にならねば、誤魔化すのは難しいのぅ…
分かった分かった、仕掛けたのは妾じゃ、それは認めよう。
ならば、その分は、助けた事と、帰り道の案内でどうじゃ?
十二分に、差し引けるもの、と思うのじゃが」

それ以上の距離は、あえて広げない。
こちらに視線を向ければ、真っ直ぐに、その視線を返すだろう。
向ける威圧感に関しては…実のところ、それ以上の経験がある為、慣れていた。
そうしながら、そんな交渉を持ち掛けて。

黒須 > (一瞬だが、平常心を保ち続けて顔の)蟀谷に血管が浮かび上がる。
少しだけだが普通にキレたのであった。
そのまま、引いては距離を置かれて追いかけず、ポケットに手を入れながら距離を保っている)

「やっぱりテメェか…さっさと吐けば俺もめんどくさくキレたりしねぇのによ…。
…そうさな、悪いが…それじゃ荷が会わねぇかもな?
助けた分は俺の無知の分だからチャラだ。だから、罠を仕掛けて俺をはめた分…道案内じゃ安いってもんだな…?」

(正直遭難ではなく、鼻の機能不可による迷子であるため、適当に雨か川でも見つかればすぐに街へと道を歩むことはできる。
だからこそ、案内は必要なかった。)

「ま、断るってことだ…それ以上に言うことは…わかるかもしれねぇがな…?」

(近くの石に腰を下ろせばタマモを見る。
自分と言う存在を知っていれば、それ以上に別の要求を出すも、その内容は恐らくわかるだろう。
わからないと言えば、それを素直に口にするだけである。)

タマモ > 「まぁ、色々と並べれば、きりもないが…
ひっくるめて考えれば、似たようなものじゃ。
あんまり気が短いと、損ばかりしてしまうぞ?
今、まさにそれである訳じゃが…
男子であるならば、どっしりと腰を据え、判断を示すくらいはすべきじゃろう」

男の様子に、軽く肩を竦め、そう言葉を続ける。
その言葉は、少女の率直な感想も含んでいた。
ちなみに、空は雲一つ無い良い天気。
河川等は、少女が釣りを行ってない事を考えれば、付近に一切ない事を示す。
落とし穴も、手心を加えたから、ある意味無事だったのだ。
…まぁ、それはあくまでも、そうであるだけで、男が知り得られるような情報ではないか。

「仕方無いのぅ…断らなければ、気紛れも起こったやもしれんのに。
それでは、起こる可能性も無いものとなってしまうか。
ふふ…お互い、もう少し性格を理解した方が、良さそうじゃったな?」

ふむ、と男の回答に、軽く頷いて。
伝えた通り、もしこれで良しとしていれば、付き合う事もあったのだろうが。
男の気の短さを、判断し切れなかった己。
己の気紛れを、理解し切れなかった男。
その噛み合せが悪かった、それを教えてやれば。

「今回は、互いに見逃しとしておこう。
次に会う時は、もう少し、歩み寄れると良いのぅ?」

男の言いたい事は分かる。
だが、男が、己の伝えたい真意、それを理解出来るだろうか?
それを思いながらも、とん、と地面を蹴る。
ふわりと身が宙を舞い、側にあった樹木、その枝の上に降り立つ。
ひらり、挨拶代わりに手を振れば、更に枝を蹴り。
その姿は、闇夜の中へと、消えて行くのだった。

黒須 > 「・・・。」

(なんとなく長い言葉を言われとりあえずほぼ流しながらも話を聞いた。
結果的に言えば、面倒なことは嫌いであり、待ち構えるやら我慢しろやらとの話のようであった。
そして、軽く跳ねれば闇夜に消え、残るは自分一人となった洞窟。
静かな時間だけが続いた。)

「…きもちわりぃ…。」

(なんとも言えないモヤモヤとした気持ちが心の中に残った。
眉間にシワを寄せ、煙草を一本取り出してライターで蒸かせば煙を吸って一服。
一本吸えばそのまま灰にして風に流し、獣人の姿へと姿を変えては地面に寝た。
一夜終えれば、嗅覚を研ぎ澄ませて聞こえた革音を頼りに鼻先を洗えば、元通りになり、匂いを頼りに街へと帰っていったのだった。)

ご案内:「九頭龍山脈 山賊街道/山中」からタマモさんが去りました。
ご案内:「九頭龍山脈 山賊街道/山中」から黒須さんが去りました。
ご案内:「九頭龍山脈 山賊街道/山中」に九重さんが現れました。
九重 > 異国から来た彼女は、九頭竜山脈の街道を歩いていた。
まれびとの国は戦乱があふれており、だからこそつわものも多くいるだろうと考え、修行になるだろうと来たのだった。

その歩みはしっかりとしており、鍛えているのが分かるだろう。
旅の疲れもあまり見えない。
もっとも、慣れた者なら、彼女に隙が多く、襲い掛かるスキはいくらでもあるのに気づくであろう。
人通りが少ない山賊街道。誰かに会うことはあるだろうか。

ご案内:「九頭龍山脈 山賊街道/山中」にジュンさんが現れました。
ジュン > 「ふぅむ」
街道から少しだけ離れた茂みから様子を窺う青年

「見るからには隙だらけだけどどうしたもんかな」
気まぐれな旅の途中、ふと見かけた自分好みな体系の少女
そういう欲も溜まっていたころで襲おうかと考えたが
格好から腕に自信があるかと少し様子を見ていたが
どう見ても隙だらけ

「まあ行ってみるかな」
と決心すれば素早く茂みを移動し距離を詰めて…

「おっと動くなよ良い体したお嬢ちゃん」
素早く背後に立ちその身を抑えようとする