2020/11/13 のログ
ご案内:「九頭龍山脈 山賊街道/山中」にブレイドさんが現れました。
ブレイド > 夜の山中はあまりにも暗い。
おまけに雨とくれば、月明かりも望むことはできない。
こうなっては、外を歩くのは自殺行為とも言えるだろう。
そんな山間の川の近く、薄く明かりが漏れる洞窟があった。
焚き火の灯…暗闇の中では目立つだろう。
その洞窟の奥、焚き火のそばには人影。フードを被った冒険者の姿があった。

「(ついてるんだかついてねえんだか…)」

雨に振られたときは焦ったが、以前に捕らえた賊のアジトが近くにあったのが幸いした。
うんよく他の賊がねぐらにしていたということもなく
今日の宿にありつけたのだが…雨脚は強い。

「(朝にはやんでくれりゃいいんだけど)」

そう思いつつも、保存食の干し肉を軽く炙っていた。

ブレイド > 薪の爆ぜる音、それに混じって脂の溶けるチリチリという控えめな音。
急な雨だったので、川で魚をとることもかなわなかった。
雨もふらず、ここで野宿すると決めていれば、釣りでもしておいたのだが…
冒険者の少年の荷物はあまり多くはない。
空の採取籠と武装と旅装3日分くらいの食料に水袋いくつか。

このあたりに来たのは採取籠を見ればわかるように、薬草の採取。
こんな奥まったところまで普通の人間は来ることはない。
それこそ、人から身を隠す賊か、自分のような冒険者くらいだ。

「…くぁ…」

焚き火の音以外に聞こえるのは、川の流れの音と雨音。
どうにも眠気を誘う

ご案内:「九頭龍山脈 山賊街道/山中」からブレイドさんが去りました。