2020/10/23 のログ
■タマモ > 考えているだけでは、何も起こらないか。
そう思い至れば、ふむ、と一つ頷く。
ここは街道の側だ、道の一つとして、街道に出て、どちらかに向かうと言う手もある。
とは言え、まずはここで…動かずに済むならば、それに越した事はない。
「さてはて、どうじゃろうかのぅ?」
視線を前に戻し、瞳をゆっくりと閉じる。
耳をぴんっと立たせれば、周囲の音に、その耳を澄ませて。
少女の聴覚は、常人と比べれば、普段とて高い方だ。
意識を集中すれば、どれ程のものとなるのか…
それこそ、街道での足音、近くならば息遣いさえ、聞こえるかもしれない。
………もっとも、そのせいで、運悪ければ酷い目にもあう訳だが。
以前、同じような事をしていて、近くで魔法を使われ、怒りに相手を飛び蹴りしたのは良い思い出だ。
…良い思い出?
ともあれ、少女は意識を集中する。
付近の音を、聞き逃さぬように。
何か聞こえれば、躊躇無く、そちらへと向かうだろう。
■タマモ > ぴくん、立てていた耳が、軽く揺れる。
閉じた時のように、ゆっくりと瞳が開き。
「………ふむ、そこか」
かくん、と首が傾き、ある一点へと視線が向けられれば。
次の瞬間、ふっ、と少女の姿は、一瞬で掻き消えるのであった。
ご案内:「九頭龍山脈 山賊街道」からタマモさんが去りました。