2020/10/13 のログ
■エミネ > 皇帝の勅命を受けた道官達が採掘作業を行っている秘密採掘場。
ここに派遣されたエミネは、今日も守衛の任に就いている。
周囲では、鉱夫として雇われた王国ミレー族の奴隷達がせわしなく働いている。
と、一人のミレー族の鉱夫が目の前で転び、手にしていた荷物を盛大にぶちまけた。
エミネは彼の荷物を拾ってやると、手を差し伸べて助け起こす。
「ほら、気を付けなさいよ?」
そう言って荷物を渡せば、彼は泣き顔で感謝の言葉を述べていた。
そこまでしなくても…とエミネは思うも、それだけ普段の王国の奴隷の扱いが酷いということなのだろうと、思い当り。
「……まぁ私にはどうしようもないんだけど」
ここで働く者が本国に帰る時には、気に入ったミレー族の奴隷を買い取って連れて帰ってもいいと言われている。
様々な素質を見込まれた奴隷がシェンヤンに連れてこられ、帝国式の教育を受けて解放される。その後は、そのまま召使として働いたり兵士になったり、中には道官として才能を発揮するものまでいたらしい。
だが、流石に全員は連れていけない。優秀な者だけなのだ。
「……はぁ、見回るか」
ちょっと落ち込んだエミネは、施設の外に見回りに行くことにした。
■エミネ > そして今日も特に異常はなく、終業の挨拶が始まる。
ご案内:「九頭龍山脈 帝国の秘密採掘場」からエミネさんが去りました。