2020/09/28 のログ
ご案内:「九頭龍山脈 山賊街道/山中」にオグルゴブリンさんが現れました。
■オグルゴブリン > 巣篭もりをする。
それは何も厳しい冬を越えるためだけではなく、巣の拡張を行うためでもある。
巣の拡張。
洞窟を掘り進め住居を確保し、外より新鮮な水を引きこみ、捕まえた獲物とゴブリンが繁殖し易い環境を整えて、来るべき始まりに備えて準備をする。
来るべき始まり。
それは復讐の始まりである。
オグルゴブリン。
ゴブリン族の中に極稀に生まれるゴブリンと大差のない姿をしていながら、その身に宿る力はゴブゴブリンに匹敵し、一説にはオーガやロード種にも匹敵すると言われておる。
生れ落ちる条件ための不明、正確なる強さも知性のレベルも不明。
判明しているのはゴブリンと同じ見た目である事とゴブリンを従えるだけの力を持っていること、オグルゴブリンからは様々なゴブリン種が生まれる可能性があると言うこと、そして知性とその統率力を軍事利用できたら、それは騎士団には届かないが一般的な兵士よりも強く、何処にでも潜み、勝手に繁殖し暴れる毒となるだろう。
そのため発見した際には生きて捕らえれば一攫千金。
オグルゴブリンに協力を取り付けることが出来れば一環千金に届かずとも強大な傭兵団を手に入れることが出来るだろう。
狡猾な知性、残虐な性格、女であればエルフだろうがミレーだろうが精霊だろうが何だろうが孕ませる、それが上位の存在であろうが、聖なる力で祝福されていようがお構いなし、それはオグルゴブリンである。
■オグルゴブリン > 九頭龍山脈にある山賊街道を歩く。
決して平坦とは言えぬ山道を歩くのは慣れたもの。
以前からある程度目星をつけていた場所まで灯りも持たずに歩き、街道の脇道にある大岩の傍まで歩いていくと、予定通り罠を張り始める。
単純ながら薄暗いこの場所であれば効果的な罠。
黒くヌメりのある液体で染めた黒いロープを街道を横切るように木と木の間に張り、其処を通りかかる馬車や人の足を奪うもの、それに追撃し易いように直ぐに岩陰に隠れると魔獣の骨を削って作り上げた吹き矢を腰布から外し地面に置き、即効性の弛緩剤入りの毒が入った瓶も腰布から外して、また腰布の内側から吹き矢の矢を取り出すと、瓶の蓋をあけて毒針に毒をつけて浸み込ませていく。
致死毒などイラナイ。
目的は巣に連れ帰り同族を増やすための孕み袋である。
したいなど何の役にもたたない、だから殺さない、生かして殺されることを幸運だと思うくらいに楽しませてもらうだけである。