2020/09/11 のログ
ご案内:「九頭龍山脈 山賊街道/山中」にタマモさんが現れました。
■タマモ > ここは九頭龍山脈、中腹付近にある、どこかへと続く山道。
木々の隙間から差す月明かりのみが明かりとなる、そんな薄暗い道を少女は歩み進んでいた。
普段は灯りとして使う狐火は、今回は使われていない。
別に、何かあってここに来ている訳ではない。
それは、いつもの事だろう。
だが、赤味の濃さが増す金色の瞳は、真っ直ぐに道の先を見詰めていた。
そこから感じる何かに向かい、突き進んでいるような。
それが何かを知る者は、少女自身以外にはないだろう。
言葉無く歩む、聞こえる音は、微風に揺らぐ草葉の擦れる音か、虫の音か。
■タマモ > 僅かな音色以外、静寂が包む山道。
場所を考えて、居るのはこの付近を縄張りとしてる動物くらいだが。
時間を考えて、状況を考えて、それも眠りに付いているのだろう。
それを踏まえれば、何かあるとはそうそう思えないものなのだが。
しかし、それを遮る存在も、極稀に居るものなのだ。
山賊か、魔物か、あるいは一般人や冒険者か、それ以外の存在か。
ぴくん、と耳が揺れ、その視線が周囲に向けられる。
だが、少女の動きはそれだけで。
気付いているのに、気付いていないふりをしているのか。
単に、それにまだ興味を向けていないのか。
そのまま、歩みを続けるのだった。
■タマモ > そうして、少女は山道の奥へと消えて行った。
その先にあったものは、何なのか?
何かあったとして、どうなったのか?
それは、少女しか知らない。
ご案内:「九頭龍山脈 山賊街道/山中」からタマモさんが去りました。