2020/06/13 のログ
ご案内:「九頭龍山脈 山賊街道」にオグルゴブリンさんが現れました。
■オグルゴブリン > オグルゴブリン
彼らの行動範囲はとても広い。
巣を中心に一箇所に留まるのではなく、巣の周辺から獲物が少なくなると一時的に狩りを止めて、こうして離れた場所に移動して狩りをする――…今夜の場合はこの辺りで遭遇出来そうな獲物を狙って、という理由である。
――…辺りを包み込む静寂。
匂いはゴブリン特有の醜悪な匂いがない代わりに草の匂いがこの場には多少違和感を感じるくらいに強く香っている。
あとは聴覚が非常に発達していれば荒い呼吸が聞えてこよう。
気配を探れば……残念ながら気配は巧妙に隠れており、見つけるのは難しいだろう
近々大事な祭事があるというのに獲物を獲ることが出来なかった不満と苛立ち、それがより祭事向きな獲物を探して一発逆転と言うのか、他の群れとは違う事を見せつけ権威を誇示する為の策として王都に通じる道とはまた違った人種が通る山賊街道を選んだ。
今はその山道。
昨夜と同様に吹き矢用の即効性で協力で有るが故に効果時間の短い有毒性の植物の汁を擦り込んだ矢尻を確認し、街道のそばにある茂み中に伏せて、ジィと獲物が通るのを待ちわび、暗い夜道を睨みつける。
無論正面の茂みにも渋々つれてきた同じ部族の1匹を待機させて、合図一つで何時でも挟撃できるようにしている。
それも今宵つれてきた一匹は中々に良い血を引いて生まれた個体で近接の戦闘であれば長い腕と筋力で敵をなぎ払うことが出来る前衛向き、最悪はコイツを生贄に獲物だけ担いで逃げるつもりの布陣なのである。