2020/06/11 のログ
■タマモ > 九頭龍山脈、山賊街道を近くにする山中。
薄暗い木々の隙間を、ゆらりゆらりと幾つもの折鶴が漂っていた。
それは、各々がある一定の距離を保ち、ある場所を中心に、そこから遠く離れる事はない。
それらが、何かをしているのか?
そう問われても、特に何かをしている様子は見られない。
何かが側に居ようと、近付こうと、風と共に漂うだけだ。
そして、それを中心とした場所に、少女は佇んでいた。
木々の間から、見上げれば夜空が軽く見える、それくらいに開けた場所だ。
「………ふむ」
軽く腕を組み、何やら考え込むような仕草。
所持していた折り紙、それで折った折鶴を、周囲に飛ばす。
それを見付け、何事かと好奇心を持った相手を誘う。
………と、そんな考えで、やっている事、なのだが…
この時間、こんな場所、正直、そんな相手が居るのか?との突っ込みが入りそうである。
まぁ、少女自身は、そうした事は余り気にせず、やっているのだろうが。
■タマモ > 何やら考え込んだまま、かくん、と首が傾き、夜空を見上げる。
今や、己はこの王都のどこを巡ろうと、目立つ事はない。
普通に考えれば、異国風の着物、ミレー族を思わせる狐の特徴、だが、それに反し複数持つ尻尾。
それらは、十分に目立つ要因となるだろう。
が、少女がここに留まるようになって、結構経っているのだ。
どこにでも、気紛れに現れる少女は、もはや住人にとっては普通に見られる存在であった。
「だからこそ、困る事もあるものか…むむむ…」
それもまた、気紛れ。
王都内で、下手な行動をすれば、すぐ名が知れ渡る。
やれ追い剝ぎをしているだの。
やれ誰かを襲っているだの。
その逆も、たまに見られているらしい。
様々な噂が広まっており、別の意味で、少女を目立たせる。
ただ、それらは少女をはっきりと、これと言う存在と決定付けるものはないが。
「とは言え、借り物の後光に頼り目立つよりは、十二分にましか。
そう考えれば、このまま、と言うのも悪くはないのかのぅ。
………まったく、難しいものじゃ」
はふん、溜息を吐けば、ぐーっと伸びをする。
■タマモ > いや、一つだけ、己の情報を得る為となるもの。
それのある場所に、覚えがある。
召喚をされた地、ティルヒアだ。
もっとも、今更、あそこを調べる者も居ないだろう。
その点においては、安心出来るものである。
それに、あそこを含め、国外を任せているのは、一番頼れる式なのだから。
「さて、何やら、考えておる間に結構時間が…
今日のところは、そろそろ戻るとするかのぅ」
ぐ、ぐっ、と体を解し、視線を来た道に戻す。
くるりと踵を返せば、王都へと向けて、歩き出すのだった。
ご案内:「九頭龍山脈 山賊街道/山中」からタマモさんが去りました。
ご案内:「九頭龍山脈 山賊街道/山中」にヒイラギ・レンさんが現れました。
■ヒイラギ・レン > 夜闇に包まれ始めた山賊街道を相棒と言える魔獣を連れて歩く。
魔獣の背に荷物を預け、自身の手には松明が一つ、それで夜道を照らして。
「この先に宿場があるという話よね。そこまで行けば今日はおしまい」
山に入る前に聞いていた話を信じて街道を歩く事幾刻。
そろそろ宿場が見えると思うがあくまでそれが予測。
実際は地図もなく、道があっているかも不明なのだがそんな事は考えずにあっていると信じている。
あっていると疑いのない声色で魔獣の頭を一度撫で、足を進めて。
ご案内:「九頭龍山脈 山賊街道/山中」にイディオさんが現れました。
■イディオ > (山賊街道……ダイラスからゾス村を経てマグメールへと続く道、依頼を受けた冒険者は依頼の品物を納品しての帰り道。
冒険者の格好は、この国ならば、何処にでもいそうな冒険者である、全身を包むコンポジットアーマーは鉄のそれ、バックパックは大きく一人旅用で、色々なものが入れられるもの、その下には、謎の、大きな筒が横に装備されてある。明かりのついたランタンはぶら下がり、さらにクロスボウもすぐに取れるように側面にセットされている。
腰には剣を佩いていて、それは店売りの普通のロングソード、後、ベルトポーチには幾つものポーション。
左手には、その身が隠れるような、大きな盾を持ち、それは一番目に引くか。
特徴的と言えるのは、男の眼であろう、その眼には生気というか光がない、絶望に落ち込んだ人間のそれである、が。今にも自殺しそうな表情ではないのが、いっそう不気味。
そんな冒険者が、依頼を終了させたのは昼間であり、最近、九頭龍山脈周辺がとてもきな臭いことになっているらしく、野宿はあまりしたくないと判断していた。
一人旅というのも大きいので、少し急ぎ、早めに安全な場所へと戻ろうとした結果。夜盗とかち合うわ、魔獣とかち合うわで、良いことがなかった。
一応ベテランを自称する程度の実力はあり、何とかそういった災難は振り払う事は出来たが、時間がそれなりに掛かっていた。)
「―――まずいなぁ――――」
(夕闇宵の口、そろそろ夜になってしまおう時間、危険が増す時間帯であり、其処に一人きりというのはぞっとしない。冒険者であったとしても。男だとしても。
早めに―――と足を速めて歩いていれば、自分の道行きの先に光がちらり、と。ランタンか―――いや、松明か。
それを見て、男は旅の人か、冒険者かと考える。
中には、盗賊が一人で囮をして―――という可能性もなくはないが、其処まで疑ってかかっては、何もできなくなる…なので。)
「そういう可能性を考えつつ、警戒しながら声をかける。」
(結局、警戒をしながら声をかけるという方向に走るのは、臆病な冒険者そのものである。
武器には手をかけないが、トレードマークともいえる大きな盾をしっかりと握り直し、彼女に近づくことにする。)
「――もしもし、おひと―――!?」
(男は、先に歩く女性に声をかけようとして、近くの大きな魔獣に気が付いて、あわてて動きを止める。まずは状況確認、襲われてるのか、もしくは自分が襲われるのか?とそんな警戒だ。)
■ヒイラギ・レン > 「問題はシロが休める場所を借りれるかね」
頭を撫でながら隣の魔獣に目を向けてぽつりと一言。
自分の言う事を聞くとはいえ魔獣は魔獣、休める場所を借りれない可能性もあり。
それならば宿場ではなく野宿を選ぶと決めているからいいのだが出来れば一緒に休みたいと考えて。
その気持ちを察したのか擦りつく魔獣を良い子と撫でていると急に魔獣が足を止める。
「どうしたの?……もしかして山賊?」
何かの気配、おそらくは人のそれを感じたのか唸り声をあげる姿に警戒するように周囲を見回し。
魔獣に背を預けて警戒をする姿は襲われているではなく協力関係にあるとよく判る光景の筈で。
■イディオ > (慌てて警戒をする男、その視線は、少女と、狼を同時に確認するような視線、当然の如く未知は警戒するものであり、少女の姿をしていても警戒対象となるものだ。
声を掛けるのと同時化、向こうのほうが早いのか、狼のほうが動いたのが見える、夕闇故に捉えづらく、そんな気がしたという程度なのだけれど。
そして。動くのが見えた、狼がこちらを見て、狼を背に周囲を警戒する少女の姿。狼は、こちらの喉元を狙っているのが、判る。)
「―――すまない、冒険者、だ。驚かせたのは謝る。」
(今一度、男は声を少し大きめにかける、距離を開けたままなのは、うかつに動くと、魔狼がとびかかってくるのが直感的にわかった。
何とかできるかどうか、でいえば、何とかできる、しかし、彼女も敵対したとなると状況が判らなくなる。
敵対したいわけではないから、男はバックパックに括り付けたカンテラを手に取り、持ち上げる。
武器ではなく、明かりを掲げて、左手は盾、敵意はないと伝えたい積りだ、伝わってくれるといいが。
彼女が警戒を解いて、会話してくれそうな態度になるまでは、男はそのままでいることに。
彼我の距離は恐らく10m、この薄暗闇では、ちょっと会話は厳しいだろうけれど、大声をあげれば何とかなる。
盗賊とかも来てしまう可能性は―――否定できないけれど。)
■ヒイラギ・レン > 自分はまだ見つける事は出来ないが相棒の魔獣は既に気配の元を見つけているのか一点を見詰めて唸り声をあげ。
直ぐに襲い掛からないのはその気配しかなく他に危険はないという事。
気配に鋭い狼型の魔獣の相棒の危機感知能力を信じて視線を動かし。
「それは本当?証明できるものを持ってるなら見せて欲しいのだけど」
先ほどは気のせいかと思った声、今度はハッキリと聞こえた方へと声を返し。
そうすると相棒が唸り声を向ける方向に明かりが一つ生まれ、カンテラちと盾を持つ男の姿が浮き上がり。
一見すると山賊ではなさそうな姿に安堵の息を吐き、警戒を解いていいと相棒を撫で。
安全を考えるなら間をあけておくべきだが本当の山賊が来ても困る、そして何かあれば相棒が守ってくれる確信があり。
男の方へと歩み寄っていけば見上げ笑みを見せる。
■イディオ > 【うわぁ、怖いめっちゃ唸ってるというか……あれ、並の狼とかじゃないよなやはり……!】
(警戒し、唸っている様子の狼がこちらを見ているのだけれども、その瞳には、確かな知性の光が見える、頭のいい獣ほど怖いものはない、男の中で危険ランクが三個上がった。何かあったら、先に狼に目つぶしする勢いだ。出ないと逃げられない。
そして、彼女の方から声が掛かってきた。証明するもの―――と言われて。)
「ギルドの登録証と、今受けてきた依頼の完了証であれば。」
(彼女も警戒しているのが判る、お互い同じである、見知らぬ人間がこんな危険な場所で出会うのだ、警戒は当然の事。男も、まだ警戒自体は解き切ってない。
彼女が、盗賊の一味でないという証明もまだされていないのだから。だから、近づいてくる姿を固唾をのんで見守ることにする。)
「ちょ、え、ちょ?
近い早い、ちょっとまって!?」
(予想以上になんか警戒無く近寄ってくる、ナニコレ、いきなりぶすりと刺されるんじゃないだろうか臆病な男は目を丸くする。近づけば、光の無い目が見えるだろう彼女には。
冒険者として、あまりに警戒の薄い動きにストップをかける、その距離5m。
達人であれば、剣の間合いと言える場所、あの狼であれどもとびかかるには十分な距離なはずだ。
だから慌てて止めてから。)
「今出すから、もっていかないでくれると嬉しいな?」
(と、ギルドカードを取り出そう。魔法で作られている、本人照明のカード。偽造は不可能な、あれである。
盗まれたらたまらないので、一応。念のため。
そういってから、地面において、少し離れる。)
■ヒイラギ・レン > 「それでいい。でもわっちはそう言うのもってないから」
男の身分が判るなら何でもいいと言うように返し、ただし自分はないと一言。
この国に来て浅いだけにそう言ったものはまだない事もあって。
確認するなら早い方がいいと向かうのだが何故か男が慌てだし。
「早く確認した方がいいでしょ?」
何を慌てているのかと判らないという顔で近くなった男の顔、光のない目が見えて。
それに距離を詰めてしまえば何かあっても直ぐに始末できるという物騒な理由もついでにあり。
「貰っても困るんだけど…?」
地面に置かれれば歩み寄って持ち上げ確認。
こういう物は偽造できるかは判らないが多分本物だろうと思っておくことにして。
「で……貴方は一人で山越え?」
信じれば大丈夫と魔獣の頭を軽く叩き、警戒していないのを示すようにもう一度近づいてカードを差し出す。
■イディオ > 「えー……。」
(無いんかーい、突っ込みたいが、それを牽制するような魔狼の唸り声。男は、ハフ、とため息をついて、夜空に顔を向けます。ああ、お星さま綺麗だ。
ちょっとだけ、現実逃避をして見せてから彼女の質問に返答する。)
「確かに、早く確認は必要だ、でも、貴女が俺に抱いている懸念は、俺も、貴女に抱いてるという事を忘れないでほしい。
貴女が盗賊ではない、その証明ができてないのに、女の子だからと易々懐に入れるのは、警戒が足りない証だ。」
(警戒している、それを隠すことなく、男は盾を彼女に構えたままにするのだ。なんで自分は大丈夫と思っているのだろう良いところのお嬢様なのだろうか。
もう、なんか涙が出てきてしまいそうだ、と、男は息をもう一度吐き出す。)
「―――せめて、貴女が何者なのか、教えて欲しい、それを聞いてから。返答させてもらうよ。」
(カードを受け取る、魔狼が落ち着くのを明らかに安どして見せて男は苦い笑いを零そう。こちらは誠意を見せたのだから、そちらも、素性の全てとは言わないが一つくらいは伝えて欲しいところだ。
じっと、光の無い目は、彼女の事を見つめる、とても仄暗い青い瞳。)
■ヒイラギ・レン > 「ない物はないから」
嘘をつかれるよりはいいでしょうと全く悪びれず。
急に夜空を見上げる事に何だろうと視線を追いかけても見えるのは星だけ。
「それは勿論判ってる。
この子を嗾けないのは証明にならない?」
その気になれば相棒を嗾けて襲わせ襲撃も出来たとはっきりと告げ。
溜息を吐く事に何だろうという顔を見せて。
「ヒイラギ・レン。旅人ね。これでいい?」
何者かと言われても本当にそうなのでこれしか答えれず。
仄暗い青い瞳をじっと見返して。
■イディオ > 「そっかー。」
(悪びれない、ある意味凄く男らしい言い方に男はそれしか言えなかった。それしか言葉が見つからなかったと言った方が正しい。まあ、無いものはない、確かにその通りであるから。
ああ、うん、色々諦めた方がいい気がしてきたなぁ、と男は考える。
諦めることにした、うん、何事もあきらめが肝心だ。)
「君は、証明になる、と思う?」
(見知らぬ相手が、魔獣を引き連れている、そして、それを直ぐに嗾けないことが証明になると思うのだろうか。自分を見る彼女、その表情に疲れたように肩を落とすのだ。
とはいえ、声を掛けたのは自分だし、自業自得なのかもしれぬ、と思うのだった。)
「ああ、それでいいよ、俺はイディオ、先ほど見てもらったと思うけれど。
ギルド所属の冒険者だよ。
一人旅だから、早めに宿場町に行こうと思った所、運悪く魔獣だの盗賊に襲われて、今この時間に、ここにいるってこと。」
(自分を見返す少女の眼に、現状を報告する。運が悪い事続いている冒険者であったと。)
■ヒイラギ・レン > 「思わん。それで証明が出来るなら苦労はしない」
男の立場なら全く信用できないのはよく判るが…それでもそうとしか言えない程に証明できるものはない。
肩を落とす男に何?と少しだけ視線が細まり。
「イディオね。さっきのカードにも書いてた。よろしく、イディオ。
冒険者ギルドは街に着いたら登録するつもりだから先輩に会えて嬉しいでいいのかな。
それって運がないのね……ちょと待って、宿場に向かってるの?」
男の言葉に運がないと同情を見せるがある言葉に反応を見せ。
そしてそこに連れて行ってと言うようにじっと見つめる。
■イディオ > 「だろぅ……?」
(同意を得て男は彼女に悲しそうに問いかけて見せて、ゆっくりと息を吐いて体制を整えることにした。そして、思った以上に対格差のある少女を見下ろす形になる。
小さいなぁ、と男は彼女の事を見下ろしながら考えて。細まる視線に、あれ。不快にさせちゃっただろうか、と思う。)
「ああ、よろしく……ええと、ヒイラギレン。たぶん東邦の人なのだろうけれど、名前がちょっとよくわからない。どう区切れば、いいのかな?
そっか、後輩になるんだな、よろしく。
そう、早めに宿に戻りたいから、宿場に向かってるんだけど……?
もしかして、ヒイラギレンもかい?」
(彼女の返答、そして、じっと見つめる彼女。そういえば旅人と言っていた。
成程、地理に明るくないと言っていたか、とうなづいて。)
「余は道連れと、言うし、その狼の戦力も心強いし、こちらからもお願いして、良いかな?」
(彼女の戦力は深すぎて知らないが、魔狼はそこそこ以上の実力があると見た。故に、男はにこやかにうなづく。)
■ヒイラギ・レン > 「そうね……それなら信頼させるために脱ぐ方がいい?」
勿論脱ぐつもりなど欠片もないがそこまで無防備を見せれば信用できる?と問いかけ。
怒っちゃ駄目と首を振って深呼吸。
「ヒイラギで区切るの。だからヒイラギでもレンでも好きに呼んで。
まだだけどいずれ後輩になる予定ね。
私も宿場に向かってるんだけど道が合ってるか判らなかったの」
それで困っていると正直に話す事でやましい気持ちはないとアピール。
「喜んで、というか宿場まで連れて行って。この子が泊まれないと素通りするんだけど」
そこで宿泊するか通り過ぎるかは判らないがそこまでお願いと頭を下げて。
■イディオ > 「いや、流石に、かわいい女の子の裸はうれしいけれど、それは別の話だろ。」
(欲望は駄々洩れる、見たいけれど、それを今するべきではないと、ちゃんと自制はする。そこまでしなくてもいいよ、と。見たいと思うのは、隠すことはない男。
深呼吸する彼女に、ああ、すまないな、と、少し謝罪を。)
「それなら、ヒイラギ、かな。有難う。
因みに、どっち方向に行くつもりだい?マグメール?ダイラス?
ここは、その両方に続く道だからさ。」
(道は両方に続いているのだ、彼女がどちらに向かうつもりなのかを確認する。今向かう方向と反対に向かう事の内容に確認する。
彼女がやましい気分がないなら、それでいいか、と思うのだ。
甘いと言われるのは、よくわかるけれど。)
「ふむ……それなら、ギルドのある宿場町がいいかな、其処であらかじめ登録すれば、彼も入れるだろう、し。
任されよ、せっかくの後輩になる女の子の頼みなら、な。」
(彼だよな、と狼を見て思う、女の子だっただろうかと。)
■ヒイラギ・レン > 「………やっぱり男ね」
そこで見たいという素直な言葉に頬を赤くし、自分で言った事なのにジトリと男を見てしまう。
「それでいい。行き先は……この国の首都ね。
それじゃ間違ってはいなかったんだ…」
男の言葉に間違っていなかったと判れば安堵の息を吐き、問題はどの道を歩けばマグメールに着くかはさっぱり。
そこは男に聞くしかないかと割りきって。
「そう言うのがあるならそこにお願い。私が登録すればシロも安全だし。
会えた先輩が優しい人でよかった」
彼よと笑って頷き、案内お願いと自然と横に並んでいく。
■イディオ > 「そりゃ、男ですから。むしろ、ここで、興味ありませんと言う男のほうが、男として信用成らないかな。」
(かわいい女の子、性欲を持て余す。この国で、それを言わないのは、基本同性愛者とかそんな存在になるだろうなぁ、と軽く笑って見せる。
今度は此方が悪びれもなくして見せる。先ほどのお返しだとばかりに。)
「って、事は、マグメールか。ああ、それならこっちの道で会ってる、方角も。
じゃあ、案内するかな。ヒイラギ、付いてきなよ。」
(ひら、と軽く手を振って、こっちだよ、と足を向ける。ふと、考えて。彼女の方を見やって。カバンの中から、一枚の紙を取り出す。それを、彼女の方にむせることにする。)
「じゃあ、まずはゾス村、かな。確か、ギルドの出張所もあるし、そこなら俺も顔は少しは訊くだろうしな。
ふふ、下心あるかもしれないぜ?」
(横に歩く彼女に、ほい、と紙切れを取り出して、渡す、それは、この周囲の地図である。)
「あげることはできないけれど、それがあれば、道も覚えやすいだろうし、道中ぐらいは貸してあげるよ。よく覚えるといいよ。」
(冒険者は、光の無い目で、軽くウインク一つ)
■ヒイラギ・レン > 「それもそうね。忠告感謝するわね」
正常な男ならそれが普通の反応なのは当たり前、この国に入る前に聞いた注意を思い出し、男が襲い掛かってくる者でなくてよかったと息を吐き。
悪びれない姿も今は安心できるだけ。
「本当?それならよかった……変な場所に迷い込んだら大変だった。
宜しくお願い、変な事したらこの子が噛みつくから」
暗に変な所に連れ込んだら噛みつかせると警告を口にして続いて歩きだし。
向けられた紙を目にして何だろうと…。
「そこで登録出来て宿泊も出来れば大助かり」
受け取った紙、地図に目を向けるが下心と聞くと白い眼を向け、腰に下げた剣に軽く触れ。
「ありがとう。出来るだけ覚えておく」
下心という言葉には呆れたが直ぐに地図に目を戻して頷き、出来るだけ覚えておこうとする。
■イディオ > 「はは、いい顔をして近づくやつには、警戒したほうがいいよ、ホントに。
……あれ?それを言うと、俺も?」
(信用成らない人間になるんじゃない?彼女にふと視線を向ける、彼女の冷たい視線にちょっと背筋を震わせるのだ。でも、なんか安心してるようなので、男も内心安堵する。
余り嫌われ過ぎるのも、自分的にはよくない事でもあるのだから。一緒に歩くのだから、ある程度の信頼は欲しい所である。
狼さんを嗾けられるのは嫌だし。)
「この辺りは、確かに。やばい所と言えば、ダイラスの歓楽街に、奴隷都市バフート。あとは、其処此処で戦場になってるからさ。
―――噛みつかれるのは勘弁なので、おとなしくしてますさ。」
(彼女の言葉に合わせるように、魔狼君が、牙をむいて見せるのだ。うわぁ、息ぴったりっすね、男は彼女たちのコンビネーションに苦笑い。
視線を紙に向けるのを合わせて、周囲を警戒することにする、魔狼だけに任せるつもりもないのだ、先輩冒険者として
そして、手が刀に伸びるのを見て、大怖い怖い、と一歩逃げる。)
「ああ。そういうのも勉強だし―――それに、冒険者ギルドで買うといいよ、それは。
地図は、自分で作るものだから、さ。」
(地図は男のメモがよく書き込まれている、が―――それの殆どは、薬草採取のメモばかり、地下遺跡に関しては、なんと一つしか書き込まれてなかったりもする。)
■ヒイラギ・レン > 「それは重々、女に危険な国って聞いてる。
イディオは最初……いい顔じゃなかったでしょ?」
そう言えば何で声をかけられたのだろうと今更に疑問に思うが聞き返すのも間抜けだと聞かず。
言葉使いは淡々としてはいるがこれでもそれなりは信用はしている。
なので隣を歩いている訳。
「ダイラスにバフート、その辺りには行かないようにしておく。
それが良い、賢明よ」
これでも以心伝心に近い関係なので自分の危険には勇敢に戦ってくれる相棒。
地図に見入りながらも歩く足取りは安定、経過も相棒がしっかりとしてくれていて。
「そうね、買ったら自分で色々と書き込んでみる。
薬草採取ばかり……?」
地図を見て書き込みを見ていけばそんな一言を零して。
■イディオ > 「ま、そりゃね。とは言っても、女は特に、というだけであって、安全とは言い切れないんだよな。
戦乱による治安の悪化……だから、冒険者が稼げるっていうんだけどな。
ダイラスは、治安悪いけれど、まだ大丈夫な方だ、歓楽街で、お金をスると、危険というだけ。観光地だし、行くのは在りかもしれない。
バフートは、本当に危険だ、襲われてつかまって、奴隷にされるという事もあるから。」
(真に危険なのは、バフート、ダイラスはまだ安全と言えば安全だ、慣れたなら行くのは在りだ、という事は伝えておこう。懸命という相手に、ひきつった笑顔で、シロ君を眺める。仲よくしような、と。
彼女と、シロ君の連携に関しては、たぶん、負ける可能性のほうが高いだろうと思う、彼女の隣を歩けば、女だてらに旅人をしてられるに値する実力があることが判るから。
戦闘になったら、逃げたいと思う程度には。)
「ソロ活動冒険者だからね、安全に行くなら、薬草採取が基本になるさ。
危険なのは、嫌いだからさ。」
(強いから、と過信はしない、一人の危険性は重々知っている。だから冒険者は、普段から冒険せずに薬草採取などを繰り返すのだ。
その結果、そうなるのだ、と、笑う。)
■ヒイラギ・レン > 「でも女の方が危険なら気を付けるに越した事はないでしょ?
私は稼げるよりも治安がいい方がいいかも。
話には聞いていたけど……バフートは絶対に行かない」
話を聞けば聞くほどその辺りには近づかないでおこうと決め。
シロと仲良くしようとする男を見ては小さく笑みを零し。
シロはシロでこいつは大丈夫と見てと他のか頭を擦り付け。
しかしイザ敵対すれば問答無用で喉笛に食いつくどう猛さもあり。
「やっぱりそう言う方がいいのね。
参考になる」
男の言葉に身長こそが一番と何度も頷き、冒険者になればそちらをメインで受けようと決め。
この書きこまれた薬草の場所を特に記憶していき。
■イディオ > 「ま、そだね。危険に対して警戒しないに越したことはない、むしろ、警戒はし続ける方がいいと思う。
生活できるお金が稼げるなら、それもありと思う、というか、俺はそんなタイプだしな。
ああ、バフートはいかない方がいい。」
(あそこは、冒険者でさえ危ない、あれよあれよと、すべてを失い、奴隷にされてしまう事もままあるのだ。知識無く行くべき所ではないだろうと、男はうなづいて見せる。
そして、一瞬魔狼が笑ったような気がしたが気の所為か、ヒイラギのほうが笑っている、二人に笑われている気がした。
頭を擦りつけてくれるなら、男はその頭を優しくなでる事にする。
毛並み、結構いいんだな、と思うのだった。)
「……初心者らしくないなと思ったけどそうか、旅自体してるから、か。
薬草採取の時、いれば声さえかけてくれれば、案内するよ。」
(それとも、この子がいるからだろうか、と、魔狼に視線を向ける、魔獣使いはレアリティが高いし、彼女の苦労を思えば、何となくもわかる。
だから、男は声を掛けておくことにする。
余り大人数の移動は好きではないが、チームを組む程度なら、たまにはいいだろう、と。)
■ヒイラギ・レン > 「慣れるまではそうする。油断をして無くすとか嫌だし。
無理をして危険に飛び込んで稼げなかったら大変、安全第一ね。
奴隷に何てなりたくないし」
奴隷にされると聞いただけで近づかない都市として記憶に刻まれ。
まだほとんど知らない男ではあるが安心はできると相棒共々気を抜いて自然な笑み。
撫でられた相棒の毛並みは手入れをされているだけにふかふかで。
「わっちはこれでも旅のベテランになる…と思う。
本当に?それなら頼りにさせて貰う」
その時はお願いと笑みを浮かべて男に頼み。
慣れない国での仕事はベテランが居ればきっと大丈夫という考え。
そんな事を話して歩けばやがて村の灯りのような物が見え始めて。
■イディオ > 「それがいいと思うよ、俺はその考えを全面的に支持をするよ。けがをしたら、大怪我をしたら、何もできなくなるしな。」
(奴隷になりたくないという彼女の言葉もそうだし、危険な都市に対しての警戒は、大事だ。だから追加で、首都に付いたら、バフートに関して色々と調べてみるといいよ、と、追加で言おう。
ふかふかな毛皮をなでて、綺麗な毛並みだなぁ、と考える。)
「一人旅が長いなら、俺も似たような考えになるんだろうな。うん。まあ、良いと思うよ。
ああ、頼りにしてくれていいよ、薬草採取の依頼なら、それなりにね。」
(とは言えども、冒険者は基本的にいろいろと動くものであり、毎回会えるとも思えない。
だから、会えた時には、よろしく頼むよ、と男は笑って見せる。)
「ああ、ゾス村、見えて来たな。
まずは、ギルドにいこうか。ヒイラギ。」
(あそこがちょうどマグメールとの中間地点だし、と。まずはギルドの出張所に案内をすることにしよう。
彼女の身分証さえできれば、シロ君も休むことができるようになるのだし、と)
■ヒイラギ・レン > 男の言葉にその通りと何度も頷き視線を向ける。
怪我を、それこそ大怪我などすれば稼げなくなってしまう、そうなったら生きれないと。
そして調べるようにと言われればそうするとまた肯き。
相棒の魔獣は撫でられると嬉しそうに鼻を鳴らして。
「イディオも同じなの?一人だとそうなるよね。
わっちも少しは出来るけど……まだこの国は詳しくないから」
詳しい人が居ると本当に頼りになり。
毎回会えないだろうがそこは運を信じる事として。
「よかった、やっと着いた。
そうしましょ、案内お願い」
早く休みたいもあるが先ずは登録が第一だとお願いして。
自分だけでなく相棒の快適な寝床の為と気合を入れて。