2020/06/01 のログ
ご案内:「九頭龍山脈 山中」にタマモさんが現れました。
タマモ > ここは九頭龍山脈、それなりに深く入り込んだ山中。
木々に囲まれ、それなりの大きさを誇るも、廃れた屋敷がそこにあった。
いかにも、この辺りを狩場にする山賊達が、根城にしそうな場所だ。
そうでなくとも、その場所や雰囲気から、何か出そうな感じではあろうか。

「………うむ、綺麗さっぱり…いや、汚いが、何も無いのぅ」

そんな屋敷の中、ぽつんと佇む少女。
月明かりだけの暗い屋内、そんな呟きを漏らす。
少女も、そんな噂を聞き付け、やって来た一人。
久々に賊と戯れようと、そう思い来てみれば、こんな状況で。
はふん、と溜息一つ吐き、それでも何か無いかと、部屋と言う部屋を探っている途中であった。

ご案内:「九頭龍山脈 山中」にイズナさんが現れました。
タマモ > そもそも、山賊が根城に、なんて事がなかったのか。
それとも、結構前に引き払ったのか。
歩いてみれば、その度に、舞う埃がそれを示していた。

「やれやれ、期待外れか。
仕方無いと言えば、仕方無いんじゃろうが…」

色々と戯れを考えてきたのに、これでは不完全燃焼である。
せめて、同じ目的でやって来るような、そんな相手とか。
迷って雨風凌げる場所を、なんて相手とか。
まぁ、そこまで期待をしていても、あれだろう。

適当に、何か土産でも持って帰るか、とも思いもした。
しかし、どうも食指の動く様子がない。
つまりはあれだ、この場所に、大した物がないと言う事だ。

イズナ > 月明かりに照らされた巨大な影がヌッ、と現れ彼女の前に立つ
その姿は巨大な『虎』と『獅子』とをかけ合わせたような姿で、遠くから現れた彼女を認識していたのか、
姿が見える距離まで来ると、グルグルと喉を鳴らして姿勢を低くし何事かあれば飛びかかろうとする気配
しかし、野生の勘なのか、それとも今まさに力量を測ってているのか、
一定の距離を保ちながらジリジリと後退しつつ、ギラリと光る眼が彼女を見据える

「…はい、そこまで…食べたらダメです
 突然駆け出して何事かと思えば………っと、これは珍しいお狐様」

そんな巨体の背後からひょっこりと顔を出す少年
こんな山中で執事服を着ているから妙な姿と思ったことだろう
現れた少年は巨体の頭を撫で付けると懐より古めかしい文字の書かれた紙を取り出し、
二言、三言と何やら呟くと巨体は吸い込まれるようにして紙の中に消えてしまった

「部下がご迷惑をおかけしました…成り代わって、失礼をお詫びします」

そういうと懐にもそもそと紙をしまい込んで礼儀正しく頭を下げる
再び顔を上げれば彼女の耳であったり、尾であったりへマジマジと視線を送るのであった