2020/05/18 のログ
ご案内:「九頭龍山脈 山賊街道/山中」に虹石の獣さんが現れました。
■虹石の獣 > (其の日、麓の村では小さな騒ぎが起こって居た
いわく、この辺りでは見かけた事も無い獣を、森で見たと
獅子の如く、虎の如く、巨大な体躯と長い尾を持ち
同じく、森に棲む獣たる巨大な熊と対峙して居た、と
一向に動く気配の無い灰毛の獣に襲い掛かった熊が
次の瞬間、長い尾の一撃で地面に叩き伏せられるのを目の当たりにして
慌てて逃げかえって来たのだ、と
そんな事を喚く若者二人によって、村からは直々に付近へと向けて
害獣討伐の依頼が広布されたのだ
ギルドの伝令により、其の知らせは王都やダイラスにまで届き
一部の冒険者や騎士の目にも留まる事となっただろう
普段で在れば、一般的な魔獣討伐の類として埋もれかねぬモノでは在った
だが、今回に限っては、九頭竜山脈での目撃と言う点が、要らぬ噂を呼んだ筈だ
―――彼の獣は、『血の旅団』が所有する戦力なのではないか、と――)
■虹石の獣 > (無論、其れを理性的に否定する者も多く居た
幾ら血の旅団が戦力と規模を拡大したとて
魔獣や幻獣の類を従える程の能力者は居ない筈だ、と
俗言う召喚術者、或いは獣調教者と言った人材は
今の大陸でも、必ずしも多い訳では無い
そう言った人材が、旅団側に属して居るともなれば
再び其の戦力規模の見直しを迫られる…等と言う事情も在るのだろう
だが、何れにしても、其れを放って置ける様な状況では無いのも確かだ
そう言った類が何時村々を襲うとも限らず、そうなれば周辺統治にも影響を及ぼす
故に、ギルド側が設定した討伐への褒賞は、通常よりも上乗せされた物になる
其処には、一部研究者からの謝礼、と言うのも含まれては居る様だが)。
■虹石の獣 > (そして――その存在は、次第に九頭竜山脈で広まり始めるのだろう)。
ご案内:「九頭龍山脈 山賊街道/山中」から虹石の獣さんが去りました。