2020/05/03 のログ
ご案内:「九頭龍山脈 山賊街道/山中」にオグルゴブリンさんが現れました。
オグルゴブリン > 山賊街道の半ば。

ちょうど小さくではあるが開けた場所で道を封鎖するように真っ赤な炎が燃え上がっている。

これは道を封じるための炎的なバリケード、検問、ではなくて1匹のゴブリンが1匹で焚火の前に丸太を置いて座り込んでいる。

良く見れば焚火の傍にはウサギだか鳥だかの肉が棒に刺さったものや、酒瓶のような……ようなではなく陶器の酒瓶が何本か立っていて、焚火の炎でじんわりと酒瓶ごと温められていた。

酒盛りにしては一匹である。
酒の肴になりそうな肉は数本で1匹で喰らうには量は多い。
其処から想像出きるのは焚火の前に座り込んでいるゴブリン以外にもナカマがいるのではないか?と。

だが今夜のゴブリンは1匹である。
1匹で酒瓶を数本空にして、数匹分の獣肉を平らげるバケモノである、ゴブリンであってゴブリン以上の存在、人はそれを希少種と呼ぶか亜種と呼ぶかはわからないが、見た目はそれであっても実力は比ではない危険なゴブリンである。

その危険さは何も腕力や知性だけではなく、彼らは非常に性欲も旺盛で貪欲であった。

食欲はその証左。
今もクチャラクチャと何かの干し肉齧っている。
まるで靴底みたいな厚さのある干し肉を両手で掴み、異常な咬筋力でぐちりと噛み切り、そこで引張る事でぶちぶちと噛み千切って咀嚼する。

香辛料、濃い塩味。
それしかない単純なものであるがゴブリンは満足そうである。

オグルゴブリン > 誰も通りかからず、何事も起きなければゴブリンがただただ肉を喰らい酒を飲む姿を見る事が出来るだろう。
だが、どうやらそうはいかないようで、遠くからこんな時間だと言うのに馬車の車輪が大地を削り進む音と震動が。

その後は有り触れた結果となる。
襲撃者とそれを守るものの戦い。
オグルゴブリンをゴブリンと侮った者の末路はいつだって……

ご案内:「九頭龍山脈 山賊街道/山中」からオグルゴブリンさんが去りました。
ご案内:「九頭龍山脈 山賊街道/山中」にシアさんが現れました。
シア > 深い森の中を切り開いた一本の街道
この山を抜けるには、この道を通るほかにはない。
それは何も旅人に限った話ではなく。
城塞都市へと向かう兵士や冒険者も、この道を通るのが常道。

山中を突っ切るという選択肢がないわけではないけれど、
少人数ならともかく、集団での行軍ともなれば、まずそれは不可能に近い。

そんなわけで、見張りとして追い出されれるように命じられたのは数日前。
それからずっと山の中に潜んでいたために、お腹の虫が鳴りやまない状態で。

「………お腹空いた…」

保存食など持たせてもらえるはずもなく。
食料は現地調達。それも火を熾せば見つかってしまうから、狩りも出来ない。
このままどこかへ逃げてしまいたいけれども、魔法の掛けられた首輪のせいでそれも出来ない。
仮に逃げ出せたとしても、行く当てもないなら、どこでも同じことだろう。
今はとにかく食べられる果実でも生ってはいないかと山の中をうろうろしていて。

シア > やがてその姿は森の奥へと。
ご案内:「九頭龍山脈 山賊街道/山中」からシアさんが去りました。