2020/04/21 のログ
■クレハ・ミズホ > 「うーん、こう、戦った後って滾ってとにかく交わりたくなりません? 私は結構なりますよ」
そういいながら、一先ず汚れを拭き取ろうかと、カバンから布を取り出し、アルヴィンの鎧を拭いていく。
こんな淫売だが、本来の仕事は騎士であり、戦いというものが身近な生活だ。武器防具の手入れは一通り可能だった。
「よく知らない相手とはエッチなことはしないと。アルヴィンさん真面目なのですねぇ」
表面的な汚れをぬぐい、鎧を脱がないのか、と不思議そうに尋ねるだろう。
■アルヴィン > 「…ああ、それは」
なるほど、と騎士は頷いた。
己がそうだとは言わぬが、そういうことを口にして、戦場から帰ると同時に女を買う傭兵は多い。
歳に似合わずこの騎士は、そういう荒事の場の経験も場数もどうやら踏んでいるのだろう。
「…痛み入る。ありがとう、クレハ殿」
存外、丁寧なその手つきに、騎士は驚いたようだった。
そして、問われた言葉に返す答えがまた、カタブツというかなんというか。
「こうして…露地に宿営を張る時には、なるべく軍装は解かぬ。休めはせぬが…それより命が大事だ」
どんな魔獣が野営を襲うかもしれぬと、騎士は告げたその後に。騎士もまた、娘へと問うてゆく。
「…火は、おれが見ていよう。貴女は…ご遠慮なさらずに軍装を解かれるがいい」
とは、言え。
身体の線もくっきりとしたその装いで。解くものなどはあろうかな、と。この朴念仁は呑気にそんなことを思うのだった。
■クレハ・ミズホ > 「では、お言葉に甘えて」
そう言って服を脱ぎ、一糸まとわぬ姿になる。
誘っているのもあるが、この薄着の服もまた兵装で若干窮屈なのだ。
全裸になり、締まっている肉体や、それでも主張する大きな乳房にその先の桃色の突起、毛の生えていない縦スジなどもあらわになる。
見られても特に気にすることもない堂々とした態度であった。
「んー、らくになりました♪」
そういいながら火の近くに戻り、そのまま寄り添って座る。
■アルヴィン > 「な…ッ!?」
慌てて騎士は、その姿に背を向ける。
まさか、全て脱ぐとは思わなかった。…と、いうか。その薄手の軍装が身に纏うものの全てであるなどと、この朴念仁は予期すらしていなかったのだ。
「い、いくら春も闌けてきたとはいえだっ、そ、そそそ、そのようなお姿ではか、風邪をっっ」
背を向けたまま、騎士はわたわたと首元あたりに手を伸ばした。どうやら、マントの留め具を外し、着せ掛けよう、というのだろう。
かちゃかちゃと音立てた後、外れたマントを手にすると、意を決したように騎士は振り向く。
そして、脱いだマントをその眩しい裸身へ差し掛けんとするのだが…。
■クレハ・ミズホ > 「大丈夫ですよ。ほら」
そう言ってアルヴィンの手首をとって、胸を触らせる。むにぃ、とアルヴィンの手がその乳房に沈み込む。
熱いぐらいの体温である。慣れているというのもあり、もともと寒さに強く体温が高めだというのもあったりする。
「風邪ひかないですし、楽ですよ。マントは要りませんから」
そう言ってむにむにと、自分の胸を揉ませようとしたりする。
■アルヴィン > マントを差し掛け、着せ掛けんという仕草の途次であったから、娘の悪戯が成功したのはきっと、前を合わせようしたその時。
「ほら、ではないだろう、クレハ殿っ!?」
白狐族のその肌は、瑞々しく男の掌を受けとめる。そしてまた、男を誘うようななめらかな肌をしていよう。
そのような媚肌に指を埋められ、騎士はそれこそ頬を染めた。
炎を受けて、ただでさえ頬が熱いというのに、なんということをしてくれるのだ、とばかりに。
慌てて手指を引こうとするけれど、荒々しくなどはできはしない。
そういうところが無駄に紳士というか、やはり朴念仁…なのだろう。
どうにかこうにか、その手は剥がすことできようか…?
■クレハ・ミズホ > 「んー、では身の上話を少しさせてください」
このままがばっと来てほしいのだが、アルヴィンはおそらくそういうことをするタイプではないだろう。
乳房に手を埋めさせながら、自分がどうして交わりをしたいかということを話し始めるだろう。
「私はある王家の一員なのですが、私の代で血が途絶えかけたんです。それで、一族が私に豊穣の呪いをかけたせいで、孕みたがりの淫乱になってしまったわけですよ」
すごいざっくりとした説明である。
あまり身の上話は得意ではないようだ。
「なので、私はアルヴィンさんの、子種を恵んでいただきたいのです。だめですか?」
そう言って開いた右手の手首を左手でつかむと、自分の秘所に持ってくる。じっとりと湿っているのが分かるだろう。
■アルヴィン > 「ひ、ひとまずはだ、落ち着かせてはくれまいか?」
身の上話と言われても、と。騎士はどうにも困っている。当然だ。そんな媚肌に指を埋めたままにするような話ではあるまいと、騎士はそれどころではないのだから。
ともあれ、何とか一度荒々しくならぬようにと引き離し、騎士はひとまず耳傾けることとしたのだが…。
「…そ、それは難儀なことだ、…って、く、くくクレハどのっ!!」
つい、同情してしまったのが油断といえば油断なのだけれど。さすがにそのような秘所、おいそれと触れてよいわけがない。今度ばかりはなかなか危ういところで手を引けたはず…。
「…子種、というがな、クレハ殿。誰のものでもよい、というわけではあるまい?
やはり、優秀な…戦士にせよ学士にせよ、そういう相手をえ、選ばねばならないとかそういう…っ」
だからほら、相手は選んだ方が…とか。
ことここに至るとこの騎士も、随分と口説が逃げ口上に近くなり。
■クレハ・ミズホ > 「誰のものでいいわけではなく、優秀な相手ではないといけないのはそうなのですが…… 優秀かどうかは、においでわかるのですよ」
比喩ではなく、雄の匂いをかぎ分けられるのだ。孕ませられるほど優秀な雄ほど、いいにおいがする。アルヴィンから、そう言った匂いがただよっていた。
「アルヴィンさんは、とても優秀な匂いがしますので、孕みたくてしょうがないのです…… おねがいします」
うるうると目を潤ませて、懇願するクレハ。
■アルヴィン > 「…なんとまあ」
優秀と言われて悪い気がする者はいるまいが。
剣の手筋を褒められているわけでも、武の腕を讃えられているわけでもないのではないか、これはと。騎士は随分と憮然としたものだ。
ぼりぼりと、騎士は金色の髪を指で掻く。これは相当に困っているのだろう。
それはそれは大きな大きな溜息をついた騎士は、気圧されたように幾分背を逸らしつつ、その瞳から眼を逸らす。
「出会っていきなりそのようなことを言われても困るのだ、クレハ殿…っ!」
きっと今宵は…常の宿営とはまったく別の意味で眠れなくなることだろう。
明け方まで、騎士がその貞操を守れたかどうか…それは二人のみの知るところ…。
ご案内:「九頭龍山脈 山賊街道 路傍の大樹、その根方」からクレハ・ミズホさんが去りました。
ご案内:「九頭龍山脈 山賊街道 路傍の大樹、その根方」からアルヴィンさんが去りました。
ご案内:「九頭龍山脈 山中」にタマモさんが現れました。
■タマモ > ここは九頭龍山脈、のどこか。
………詳しくは、言わずとも。
適当に歩いている為、正確な場所なんて、分からないのだ。
それでも、少女は適当に歩き続ける。
先が分からないからこそ、何が起こるか分からない楽しみがあるから。
まぁ、大体は何も起こらず、戻る事が多いのだが、そこは気にしない。
「…とは言え、そろそろ、一休憩でもしたいところか。
さてはて、どれくらい歩いておるのかのぅ?」
とんとんと肩を叩き、周囲を見渡しながら呟く。
位置的には山中の中腹辺りではあるが、歩いた距離的には、上がったり下がったり、横に移動したりとかなりの距離で。
適当に、何か休むのに丁度良い場所があったら休もう、そう考えていた。