2020/02/22 のログ
ご案内:「九頭龍山脈 山賊街道/山中」にタマモさんが現れました。
タマモ > 「………魔物、か。
知性無きからこそ、せめて、相手の見定め程度はして欲しいものよのぅ。
まぁ、知性あろうとも、それも出来ぬ未熟者も多いが」

九頭龍山脈、その山中の奥深く。
一帯を埋め尽くすのは、赤き光景と、中央に佇む少女。
その地面には、元が何かも分からぬ程に細切れにされた、何かが大量に落ちていた。
そして、鼻に付く、咽返るような臭いが漂う。
もっとも、少女の呟きが、それが何であるか、想像出来るだろうが。

軽く腕を振るい、伸びた爪にこびり付いていた赤を、払う。
そして、その腕を戻せば、伸びていた爪は縮んでいき、元へと戻って。

「ここは………九頭龍山脈の、どこかじゃろうか?
何にせよ、相変わらず、目覚めればこの様な場所ばかりじゃのぅ」

続き呟きながら、軽く周囲を見回し、肩を竦めた。

タマモ > 「妾が名は、玉藻前。
烏合の衆如きで、何が出来よう。
………とは言え、なるほど、移動手段だけは封じておる訳か」

先の事を、思い出すように、瞳を閉じる。
目覚めてみれば、見覚えのない、少なくとも、ヒトでない何かに囲まれていた。
唸ったりしているだけで、言葉も使えぬところを見れば、その程度も出来ぬ知性の持ち主、との程度は理解出来た。
何を目的か知らないが、無謀にも襲い掛かってきた、その連中。
軽く、魔法でも使い相手をしようとするも、それは封じられていたようで。
仕方なく、己が本来の力で相手をしたのだ。
ある意味、その方が、相手にとって不幸だったのかもしれないが。

魔法が使えない、つまりは、便利な移動手段が行使出来ずで。
かと言って、駆けたりするような、移動手段なんぞ使う気はない。
どうやったかは知らないが、ここから、己に遠くへの移動をさせたくないのだろう。

残りは…まぁ、居る訳もないか。
目に付いた存在は、すべて切り刻んだはずだ。
とりあえず、軽く休憩でもするかと、体の力を抜き、寛ぐ。

タマモ > 軽く、この先を考える。
移動手段を考えれば、歩いて移動だろうか。

「せめて、何か見付かれば、良いのじゃが…」

閉じていた瞳を開けば、行く先へと向けて。
ゆっくりと、歩みを始めるのだった。

ご案内:「九頭龍山脈 山賊街道/山中」からタマモさんが去りました。