2020/02/14 のログ
ご案内:「九頭龍山脈 山賊街道/山中」にリヒトさんが現れました。
リヒト > あまり評判のよろしくない街道の死角に男が一人立ち、ローブの影より薄暗い道の方を伺っている。
旅人にしては様子がおかしく、誰かを待ち受けるようなその姿は冒険者とも違い、山賊めいた。
この男は本来山賊などではないのだが、切らした路銀の補充にどうやら悪事へ手を染めるつもりらしい。
特段決意の果ての選択でもなく、極々軽い気持ちで、罪悪感など然程持ち合わせてはいなかった。

「ネギ背負ったカモでも来ないものか、ねえ。」

懐で手を握り込み、開いて、交互の動き繰り返して暇つぶし。
指先だけを変異させた男の手は獣と人間の其れが入り混じる歪な形。
その爪はちょっとしたナイフ程度の鋭さと頑丈さを兼ね備えている。

すん、と鼻を鳴らし、空気を嗅ぎ取り、闇の中に己以外の気配あらわれないものかと伺って……