2020/01/19 のログ
■タマモ > 「むむむ…そろそろ、締めとするべきじゃろうか?」
唸りながら、ぽつりと呟く。
ひゅんっ、と一度釣竿を振り、釣針を水中から戻す。
そのまま、勢いよく戻る釣針を、ぱしっ、と簡単に手の中に収めて。
よいせ、と腰掛けていた岩から立ち上がり、ぽんっ、と手元の釣竿を消し去った。
「まぁ、今日は、そう続ける気もなかったしのぅ…丁度良かろう」
そう言葉を続けながら、側にあるタライの前に。
がしっ、と伸ばす手で、その端を掴む。
「きゃっちあんどりりーすじゃっ!」
少女は声を上げると同時に、えいやっ、と小川へと、満たす水を魚ごとぶち撒ける。
魚が戻ってゆく様子を眺めながら、ぱんぱんっ、と手を打てば、タライも同じように消し去るのだ。
そう、今日の少女は、別に食べる為に釣っていた、と言う訳ではなかった。
囲ませる狐火はそのままに、満足そうな表情で、こう、汗を拭うような仕草をする少女だった。
■タマモ > さて、どうしようか?
そんな事を考えながら、首元に手を添え、こきこきと首を左右に曲げる。
普段の行動に、前以っての目的は、ほぼ無い。
適当に歩き、適当な場所に着いたら、そこから考え、行動。
それが、少女の毎日だった。
軽く、考える仕草。
出していた、幾つもの狐火、それを消し一つに戻す。
「なるようになる、かのぅ」
はふん、軽く溜息を一つ。
とーんっ、と地面を蹴り、近くに通っていた街道に。
右を見て、左を見て…うむ、頷けば、左を向いて歩き出す。
その先が、どこに通じているのか、それは今は分からない。
しばらく進んで行けば、それも多分、理解出来るだろう。
それまでは、のんびりと、ただただ歩き続けるのだった。
ご案内:「九頭龍山脈 山賊街道/山中」からタマモさんが去りました。
ご案内:「九頭龍山脈 施設関所」に聖バルバロ騎士団さんが現れました。
■聖バルバロ騎士団 > 九頭竜山脈近くの街道に突然として現れた関所。
聖バルバロ騎士団が街道を通る者を拘束する為に設けた物である。
関所内では大鎧の団長の指揮の元、取り調べが行われる。
男なら通行料だけを受け取り、そのまま通すのであるが相手が女の場合、そう簡単には通れない。
身に覚えのない嫌疑をかけられ、取り調べと称して弄ばれるのであった。
関所を無理やり突破しようにも、団員たちは凶悪な無法者で構成された大所帯である。
各々武器を携えており、歯向かう者は簡単に殺害してしまう。
さて、今日はどんな犠牲者がやってくるのだろうか。
ご案内:「九頭龍山脈 施設関所」から聖バルバロ騎士団さんが去りました。