2019/12/22 のログ
ご案内:「九頭龍山脈 山賊街道/山中」にプリムさんが現れました。
プリム > 小雨の降りだした山賊街道を早足に歩く人影。
山向こうの村への配達を終えた帰路の途中に予想外の雨に驚きを隠せない姿。
行きとは違う道なので山小屋が途中にあるかもわからず、それがある事を祈りつつに。

「どこか雨宿りができる場所でもあったらいいですけど」

急なことに対策もできないまま雨に濡れては街道を歩き続けて。

ご案内:「九頭龍山脈 山賊街道/山中」にセイン=ディバンさんが現れました。
セイン=ディバン > 「……こりゃあ足止めだな」

山賊街道にて、雨模様の空を見ながらつぶやく男。
この季節の雨は、かなり体に堪える。
採集の依頼を引き受けた男ではあるが、無理を通しての下山、帰還は危険だと判断し。
街道沿いの平坦な場所に移動し、地面に向かい結界石を叩きつける。

「ここを、キャンプ地とするしかねぇか」

本当なら山小屋などがいいのだが。
周囲にそれが無い以上、仕方ない、と。安全な空間を作り出したのだが。
そこで、男が街道を歩く人影を目にする。遠目にも、女性だと分かり。
男は、即座に判断を下し。

「おい! そこのアンタ!
 こっちに来い! この雨の中歩いてちゃあすぐに体調崩すぞ!」

ハッキリと姿は見えないものの、相手が男に気づかずに通り過ぎてはいけない、と。
男は、たいまつを手に持ち、場所を示しながらこっちに来い~、と合図する。
来るかどうかは相手次第だが。さてさて。

プリム > あまり慣れない山歩きは思いのほかにペースが上がらず急ぐ割にはゆっくるとした足取り。
どこかいい場所はないかなと思い探しながら歩くも何もないように見えるのに明かりがある場所は山賊が居そうで避けていたりするので余計に時間がかかる。

そんなことをしているからこそ余計にいい場所が見つかるはずもなく濡れていくばかり。
こうなれば危なくても雨宿りできそうな場所に飛び込むほうが…と考え始めた折。

「あ……助かります!」

危ない危険と思いながらも明かりを手に声をかけられると反射的に返事をしてしまい。
雨宿りできるかなと近づいていく。

セイン=ディバン > 「足元気をつけろよ! この雨だ!
 焦らずにこっちに来い!」

街道、と名は付いているが山の中だ。
一見頑丈そうな足場でも、崩れる可能性だってある。
ゆっくりでいいから来い、と言いつつ。男は手早く焚き火を起こす。
もしも相手が、結界石の範囲内に入ったのならば。
あたたかな空気を感じることができるだろう。
……結界石。冒険者の必携アイテムの一つ。
雨風を遮断し、魔物払いの魔術が込められた、安全な空間を確保できるアイテムだ。
男の使ったのはかなり高級な結界石であり。街道沿いの平地をほぼほぼ全域安全地域として結界が包んでいる。

「まずは体拭け! これ、タオル!
 後、火に当たっとけ! ……って。
 キミ……」

結界内に入ってきた相手を見ずに、タオルを渡す男だが。
相手の姿をしっかりと見れば、首をかしげ。

「……あれ? 確か……。
 新人冒険者<ルーキー>のプリムちゃん、だっけ?」

同業者じゃん、と。少し表情をやわらかくする男。
男もかなり冒険者暦長いので、新人なんかはわりと覚えているのだ。

プリム > 「大丈夫です、このぐらいでこけませんから」

危なっかしい足取りではあるが山歩きは慣れているのかふらつきながらも声のほうへと向かい。
向かいながら見ると声の主も野営の準備をしているように見えないが大丈夫かなと寄っていき。
ある程度距離が近づけば急に暖かかくなり驚き足を止めてしまう。
必需品を言われるアイテムはあまり買っていないのでどういう事だろうとわからないという顔をして。

「わわ!ありがとうございます。
どこかで会いましたか?」

渡されたタオルを頭からかぶり髪を拭き。
男性の反応にどこかで会ったかなと思いだそうとするが出てこず……。

「私を知ってるんですか…?
でも………」

肝心の自分は男性が誰か出てこない度忘れというか薄情というか。
誰だったかなと思いだそうと見続ける。

セイン=ディバン > 「そういう意味じゃねぇええええっ!」

なに抜けたこと言ってやがる! と思わず声を張る男だが。
しっかりと自身の方へと向かってくる相手を見ながら、微かに安堵する。
どうやら、足元が崩れたりの心配はなさそうで。
相手が、結界石の範囲の中に入り、驚く様子を見ながら。
男はいろいろと準備を進める。

「礼は後でいいから! ったく……。
 こんな雨の中歩くなんて無茶だぞ?」

相手がタオルで髪を拭くのを見ながら、男は呼吸を整える。
続いて、空中に腕を振れば。なんと、壁が出現する。
そのまま男が腕を振り続ければ……。結界の範囲内は、あっという間に山小屋の中に風景を変える。

「あぁ、初対面だよ。つっても、キミの姿は何度か見てはいるけどな。
 オレぁセイン=ディバン。キミと同じ冒険者。
 ……ま、冴えない冒険者だから。知らなくてもしゃーねぇ」

空間に魔術で、山小屋の幻覚を作りながら言う男。
これで、外からの視線なども気にしなくていい。
視覚的にも、落ち着いて休めるだろう、という男の気遣いである。
……男の名は、ある程度高名である。一応、国内上位の冒険者というランクにはいる。
だが……男の場合、経歴よりも、悪名悪評悪い噂の方が広まっているかもしれない。
女癖悪い。気に入れば男女関係なしに手を出す。……事実、その通りなので、噂、とは言わないが。

プリム > なんで怒ってるのかなとわからない顔のまま運よく何も起きずに決壊の中へ。
そしてタオルで頭を拭けば次は顔に首元とタオルを進め。
その間も色々としている男性を時折に見たりとして。

「お礼は先に言わないと忘れちゃいますから。
途中で降ってきたんですよ。最初は降ってませんでしたから」

そうじゃないとそこは大事というように訂正して。
男性が手を振れば突然に壁が現れ、それが小屋の中のようになれば驚くしかなく目が点になり。

「私をですか?どこで……ってギルドですよね?
セインさんですか…セインさん、セインさん………ぁ」

まったく知らない、おそらくは魔法でも光景にもう驚きの連続。
こんな便利な魔法があるなら覚えたいとはおもうが才能がほぼなく肩が落ち。
そして聞いたな名前を何度も頭の中で繰り返して思い出そうとし。
何度目かでその名前、そして噂が思い出せれば固まってしまい。

「あの……お礼で私、これから食べられ足りします…?」

サーっと顔の色が変わりながら噂を信じてそんなことを聞いてしまい。

セイン=ディバン > なんとも、どこか天然な女性だな? と男は内心思いつつ。
相手が体をタオルで拭き始めるのを確認しつつ、男は作業に集中する。
もしももうちょっときわどい部分を拭くのであれば、男の視線はジャマになるだろう、と考えてのことであった。

「ふ~ん、そりゃ立派な心がけだ。
 あぁ、確かに急に降ってきたからな……」

だとすれば、雨宿り、休憩できる場所は覚えておくべきだ、とアドバイスする男。
壁を作り終えれば、男は幻覚の扉を開け、外観を確認する。
よし、完璧に山小屋だ、と納得して頷き、部屋の中に戻れば。

「ま、そうね。ギルドで、依頼を受けてるのを何度か見てるよ」

相手の読みに、大当たり、と指差しながら笑いつつ、男は息を吐き、空間からベッドやテーブルを取り出す。
男の得意呪文の、物質転送の呪文である。
どうせ休むなら、ベッドがあった方がいいだろう、と思ってのことだが。
そこで相手が男のことを思い出し、問うのなら。

「……お望みなら、激しくでも優しくでもシてやっけど?
 ……さすがのオレも、弱ったルーキーをいきなり騙して食う、なんざしねぇよ」

やるにしても、ちゃんとムードは作るさ、とケラケラ笑いつつ。
男は相手にカップと紅茶を差し出す。
相手には、ポンポンポンポンなんでもやる魔術師に見えるかもしれないが。
実際は、ある程度の呪文を組み合わせて使っているだけで。

「しかし、期待のルーキーとこんなところで顔を合わせることになるとはなぁ」

男はコーヒーを飲みつつ。あとは何が必要か、と考え始める。
食わない、と言っても。相手にしたら不安かもしれない。

プリム > 「私って忘れっぽいんですよ。
本当なら雨がなくて無事に下山予定でしたから」

服の下は諦め首の後は腕やスカートから延びる足を拭いて一応の終了。
男性のアドバイスにはぐうの音も出ず、そもそもに遠出をしないので全く調べていないだけに…。

壁が小屋に、それが本当に普通の小屋に見えるほど立派。
男性が外観を確認しているときに壁に振れれば感触は普通で。

「それでなんですね。納得です」

王都ではあちこちふらふらとしてはいるが一番多くいる場所ギルド。
そこで見られていたならと納得をしてしまう。
そうして更に何もない空間から色々と取り出されればもう驚くべきかあきれるべきかがわからなくなり。

「ど、どっちも遠慮します!
そうしてください、されそうなら逃げますから!」

笑う男性を見ても信じていいかわからず腰が引け。
差し出された紅茶を飲んでいいものかと悩むが香りに負けて一口。
魔法がさっぱりな自分からすると大清は魔法使いにしか見えず。

「期待の?私は配達と収集しかできませんよ?」

それが期待なのかなとわからない顔をして…先ほどの言葉に警戒したまま。

セイン=ディバン > 「そいつぁ難儀だな。
 ……山の天気は変わりやすいからなぁ」

季節的には、今はまだマシだが、と男は空を見ながら言う。
男も、備えが無ければ酷い目に遭うところであった。

「特に新人はね、覚えておくようにしてるんだ。
 ……冒険者ってのは、人の入れ替わりが激しいからね」

ふ、と微笑みつつ。意味深なことを言う男。
情は薄い男だが。それでも、同業の新人が命を散らすのは、見ていて気分のいいものでもないらしい。

「カハハハハ、そうかい?
 なんだ。キミ、処女か?」

ウブな反応だなぁ、などと笑いつつ。相手をからかう男。
紅茶を飲む姿を見ながら、にやにやと笑うのは。
ずいぶんと趣味の悪い姿だ。

「……またまた、ご謙遜。
 聞いてるぜ? 剣の腕も立つ、って」

くつくつと笑いつつ、相手のことを真剣な目で見つめる男。
新人とはいえ、覚えた冒険者のスキルなどについては調査もしている。

プリム > 「村を出るときはいい天気でしたから」

雪ならわかるが雨はと…完全に考えていなかったと肩を落とし。
備えをしていなく雨の中を歩いた自分であって。

「マメなんですね。新人を覚えておくなんて。
ほかの国に行ったりですね」

同期も何人か拠点を変えてしまったことを思い出し。
それで覚えているんですねと完全な勘違いをしていて。

「当たり前ですから!」

男の言葉に完全に顔を真っ赤に染めてしまい。
それが答えなのだが反論できずにいて、紅茶のカップで顔を隠して。

「でも魔物退治は苦手ですから」

学院で習うような剣術ですと照れてしまい。
腕は立つが戦った経験はほとんどないと暴露して。

セイン=ディバン > 「ま、運が悪かったな」

こういうこともあるさ、と。
男は肩を竦める。天気ばかりは、どうしようもない。

「……ま、ね。
 そうさねぇ……」

相手の勘違いに気づきつつ、男はそこから話を掘り下げたりはしない。
新人に、冒険者の暗い部分を語っても面白くなどないだろう、という思い。

「カッハッハッ、そりゃあ珍しい。
 この国でプリムちゃんくらいの歳で処女とはなぁ」

あっはっは、と笑いつつも、下手に純潔散らされないように気をつけなよ? などと。
少し優しい声色で語りかける。

「苦手、か。まぁ、人にはそれぞれ得意分野があるからな」

無理に戦うばかりが冒険者でもないさ、と笑いつつ。
男は、相手に向かい笑顔を向け。

「さて。無理すれば風呂も作れるんだけど。
 どうする? 湯ぅ浴びたい?」

コーヒーの入ったカップを机に置きつつ、たずねる男。
聞きようによっては、セックスをする前段階に聞こえるかもしれないが。
男は、当然そういう意図はない。

プリム > 次は雨具を用意してますというようにかっくりと肩を落とし。
天気を読む方法を覚えたほうがいいかなと少し前向きに考えて。

「同期の子たち、隣の国に行っちゃったんですよ」

男性の言葉にさみしくなりましたと大真面目な様子。
少なくとも知り合いに仕事失敗でいなくなった人がいないこその反応。

「ぅ~~~~!
言わないでくださいよー!」

笑いながら告げられる言葉に顔を真っ赤にしての言葉。
似たようなことを以前にも言われているだけに大慌て。

「私は戦うっていうのがどうしても苦手なんですよ」

なので採取と運ぶだけですと笑顔になって告げ。
無理に戦えと言われずにほっとして。

「お風呂……遠慮します…」

このタイミングでの提案。
どう考えても食べられる準備にしか聞こえずに全力で首を横に振って

セイン=ディバン > そうした方が良い、と男は微笑みつつ。
天気を読む方法か、と首を傾げる。
さすがに、男もそればっかりは勘でなんとかしている部分がある。

「……そうなのか。そりゃあ寂しいな」

男は、あまりパーティを組む固定メンバーがいない。
同期も、多くが死んでしまっている。
なので、同期が他所の国に出かけている、なんて状況、見に覚えがなくて。
無難なことしか口にできなかった。

「いやいや、悪い悪い。
 別にバカにしてるわけではないんだぜ?」

怒る相手をなだめるように、手のひらを振る男。
少しからかいすぎたな、と。さすがに反省である。

「ただまぁ、魔物なんかだと、こっちの事情はお構いなしってこともあるからな」

腕は磨いておくに越したことはないぞ、と言う男。
もちろん、戦わない勇気、というのもあるので。
相手の仕事の選択については尊重したいと思っている。

「……いや、別にエロい意味で言ってるわけでもないんだがな?
 まぁ、いいや。もしも休むなら、ベッド使いな。
 オレぁ見張りしてるからよ」

相手の首を振る様子に、あぁ、警戒されてるなぁ、と苦笑しつつ。
男は、山小屋の入り口近くの床に座り、武器のメンテナンスをする。
幸い、銃は濡れておらず。緊急時にも対応はできそうであった。
その様子からは、相手を襲う、なんて気配は微塵もなく。

プリム > 殆どが王都の日帰り圏内でしか仕事をしないからこその準備不足。
これからは準備は確実に用意しておこと決め。
仕事の合間に学院で教えてもらおうと考え。

「また戻ってきてくれたらいいんですけど…」

同期が居なくなったからの一人メイン。
戻ってくればまたパーティーが組めるかなと前向きに考え。
むしろ来ないかなという期待もいまだにあり。

「そうは聞こえませんでしたよ」

馬鹿にしてましたと手を振る男性に返して。
むすっとしたままの顔に。

「ですから出会ったら逃げてますよ。走るのは得意ですから」

今までは逃げてましたとはっきりと告げ。
剣の腕は今の鍛えてはいるが基本は逃げてますと。

「さっきので信じれないですよ。
う……ベッドはお借りします…」

入り口近くに座る男性を見てすごく考え悩み。
それから武器のメンテナンスを始める様子に本当に何もしない?見て。
これならいいかなとベッドを借りることを告げては鎧を外してベッドにもぐりこみ。
少しすれば慣れない山歩きにつかれた寝息が聞こえて……。

セイン=ディバン > 相手の様子からは、向上心が強く感じられた。
こりゃあ、この子は伸びるかもな、なんて。
少しジジ臭い感想を抱く男。

「そうだな。人の縁、出会いは財産だ」

きっと、キミが望めば再会できるさ、なんて。
男らしからぬ言葉を口にする。
それは、自分にはあまり縁のない事柄だからこそ。

「怒るなって。可愛い顔が台無しだぜぇ?」

すまんすまん、と謝る男。
どうやら、本当に怒らせてしまったらしい。
さすがの男も、相手を怒らせてしまうのはNGだ。
なので、素直に謝罪をするのだが、軽口はどうしても混ざってしまう。

「そりゃいい。自身の腕を理解するのは大事だ。
 ……だけど、敵によっては逃げられないこともあるからな」

そのまま、自分のスタイルを貫きつつ修練も忘れるなー、と。
ちょっと説教臭いことをアドバイスする男。
ここまでのことを言うのは、この男にしては珍しいかもしれない。

「いや、ホントゴメンって。
 ……あぁ。おやすみさん」

さすがにこれだけ警戒されれば、すまん、と申し訳なさそうな顔。
そうして、相手が迷いつつもベッドに入ったのであれば。
男は黙々とメンテナンスを続ける。
そうして、相手が眠ったのを確認すれば。男は気合を入れて寝ないようにし。
……そのまま、何事もなければ。翌日の朝を無事に迎えることができるだろう……。

プリム > 「お父様も言っていました。人の縁は大事だって」

何物にも変わらない大事なものだとうなずき。
再会できると聞けば嬉しそうに笑って。
来るかわからないその時を楽しみにしている顔を見せて。

「だったらそういうことは言わないでください」

普段は笑って困るが、度を過ぎれば怒る。
今が丁度そうなってしまった訳で謝られても怒ったままに。

「その時はその時で考えます。
私の剣はきっと戦いだとダメですから」

修練はするがきっと実践では使い物にならない。
だから逃げて、駄目ならその時考えると前向きの行き当たりばったり。

「おやすみなさい」

それだけ言えば本当に疲れからの熟睡。
何事もなければ朝まで起きることもなく眠り込んでしまって…。

ご案内:「九頭龍山脈 山賊街道/山中」からセイン=ディバンさんが去りました。
ご案内:「九頭龍山脈 山賊街道/山中」からプリムさんが去りました。