2019/12/14 のログ
■ゼルベッダ > 夜の闇は当然星の輝きで十分に見える。
いざとなれば体温でも動くものを追えるし、嗅覚も聴覚も大丈夫問題なく夜を見通す……聞き通す、嗅ぎ通すことが出来る。
ただ視力に関しては宵闇を見通すことに意識を向けすぎると、眼がふわりと輝き始めるので、なるべく抑え気味である。
――…ただ人の気配がすれば抑え気味で居られるかどうか。
「……にしても。襲ってこない?見てるだけ?」
敵意と悪意と負の感情諸々、ふふんっと鼻で笑い飛ばしながら、口からチロっと舌を伸ばして嘲笑するよりにべーっとして見せる、誰にではなく負の感情渦巻くものにである。
無防備で無害な装いでも警戒は解くことは無し。
なので不意をうたれることも無いだろう、逆にして欲しいものだ。
自分はオルトロスなのだ。
強い者と戦うのも好きである、勿論弱者を嬲るのも。
そのあたりはニンゲンでいる限りは見せるつもりは無く、出来れば紳士的に対話で何とかしたり、したい。
それもあまり期待されても困るけど。
だって自分はオルトロスなのだ魔獣なのだ。
■ゼルベッダ > フゥーッっと大きく息を吸い込んでから、静かに吐く、また吸い込んでから静かに吐き出す。
さすがの我慢も此処までである。
負の感情を向けてくる輩に対して本来の姿である魔獣の本性を剥き出しにした殺気を叩きつけると、また小さくべーっと舌を出して歩き出す。
目的地は……未設定。
行きたい場所はニンゲンの居る場所。
但し今のような姿を見せない輩はご遠慮願いたい。
まあでて来たところがかみ殺すけど。
周囲から何かしらの気配が消えたところでムフゥーと少しドヤ顔をした後に闇の中へと消えていくのであった。
ご案内:「九頭龍山脈 山賊街道/山中」からゼルベッダさんが去りました。
ご案内:「九頭龍山脈 山賊街道/山中」にタマモさんが現れました。
■タマモ > 日も沈み、木々に覆われ、闇に包まれる九頭龍山脈。
とん、とん、と灯りもなく、枝から枝へと移り渡る人影。
時折、木々の隙間から見える夜空、そこに映える満月を見上げ、移動をするのは一人の少女。
どれだけ移動をしたか、ふと、移動の足を止める。
「………ふむ、場所もある、時間もある。
さすがに、何者と居る期待は持てんのじゃろうかのぅ」
闇の中、僅かに輝く紅。
呟きと共に、周囲へと、確認するように向けられていた。
少女からすれば、いつもの事だ。
こうして気紛れに、適当な場所をふら付く。
それ自体でも暇潰しになるし、何か見付けても暇潰しになる。
もっとも、満月の夜は、少々昂ぶりはあるのだが。
まぁ、その程度の違いだ…その差は、ある意味大きいかもしれないが、気にしない。
■タマモ > 「そう言えば…」
何かを思い出したかのように、視線を逸らし、腕を組む少女。
「そろそろ、あの時期じゃのぅ。
………まぁ、この地では、関係ないのじゃろうが…
それだけが、悔やまれるところじゃ」
むぅ、と唸りながら、呟く。
少女が、何の事を言いたいのか。
それを理解するものは、居ないだろう。
「いっそ、その日だけ、自由にやらせて貰う、でも良さそうか。
まぁ、それが通れば、の話しになるのじゃがな」
そこで言葉を止めれば、はふん、と溜息を一つ。
何を言っているかは、分からない者ばかりだろう。
もっとも、それを知ったところで、あれなのだが。
気を取り直し、たんっ、と枝を蹴り、また移動を開始する。
■タマモ > と、不意に、少女の足元の空間に、穴が開いた。
「………は?」
完全に不意打ちだ、すかっ、と枝を踏むはずの足が、穴の中へと吸い込まれるように。
「ちょ、待っ…!?」
言葉を言い切れぬまま、少女の姿は、その穴の中に消えていった。
ご案内:「九頭龍山脈 山賊街道/山中」からタマモさんが去りました。