2019/12/13 のログ
ご案内:「九頭龍山脈 山賊街道/山中」にゼルベッダさんが現れました。
■ゼルベッダ > 今宵歩いているのは九頭龍山脈にある山賊街道と呼ばれている街道である。
昨晩のメグメール街道と違い、露骨に肌にピリピリと項にチリチリと露骨な敵意と殺意とあえて言葉にするなら好奇の視線を感じることがある危険な道、なのだろう。
自分で言うのも何だが見た目こそニンゲンでいう子供っぽく見えるらしいが、残念ながら中身はオルトロスと呼ばれる魔獣であって、この程度の悪意は慣れっこであるし、牙を剥き出しにするレベルにも届かないが、正直鬱陶しい。
――…鬱陶しいが、此処で何かしらアクションをとるのも大人気ないだろう、若しかしたら冒険者が自分を魔物と勘違いして、してないけど、敵意を向けているだけかもしれない。
それならば対話が望める。
上手くいけば人里に安全に下りれるかもしれない。
故に、今は気にしていない風を装う。
表情はいたって健康的な笑みを浮かべ。
両腕と両脚は慌てず急がずいかにも散歩ですと言わんばかりの速度で動かす。
「今日はいい天気だなー」
よし、ニンゲンらしい独り事である。
心の中で思わずガッツポーズを取る。
これだけ無害を装えば誰か声をかけてくれるだろう。
しかし、忘れていた。
こんな山の中の街道を明かり一つ持たず、寒い中をシャツとズボンのみの軽装で歩くことは普通ではないことを……。