2019/12/02 のログ
ご案内:「九頭龍山脈 山賊街道/山中」にクリスティーンさんが現れました。
クリスティーン > 今夜の九頭龍山脈は少し騒がしかった。
上級魔族の姿を見たと騎士団員が通報したことで、一応対魔訓練を中心としている哨戒分隊の数人が派遣されたことが原因だった。
山を掻き分け、付近の村に聞き込みを行い、街道を進む人々の護衛を行う。
だが確固とした痕跡も証言も見つからず、夜を迎えていた。
そしてその夜も更けてきた頃、この辺りで野営するか村に泊まらせてもらうかという決断を上司がし始めていた。

淡い藤色の髪を靡かせた少女騎士は、その間も山に分け入っていた。
だが特に異常なし。
こういったことは珍しくなく、通報が間違いだったのかもしれないし、人間より上手である魔族はとっくに姿を消してしまったのかもしれない。
それでも新米はまだ本格的な戦場には出向かせてもらえず、王都で雑用のようなことをして一日が終わることもあり、空振りであっても騎士団に入れた気分になる任務は張り切ってしまいがち。

「……見当たりませんね。被害がなければそれに越したことはないんですけど」

額に浮かんだ汗を手で拭い、息を吐く。
野営か村に宿泊か相談していたようだったが、できれば宿泊させてほしいなぁなんて思ってしまうところ。

ご案内:「九頭龍山脈 山賊街道/山中」にノウブルさんが現れました。